松本優作が15歳で体感した二つの解釈不能な状況ー中学時代の親友の自殺と2008年6月8日の秋葉原無差別殺傷事件ーから作った、人類史上最も凄惨な今を生きる世界の同時代映画『Noise ノイズ』。 多くの若手監督が目指すテアトル新宿にて、3月1日(金)初日を迎え、篠崎こころさん、安城うららさん、鈴木宏侑さん、そして、初監督・初長編映画の松本優作監督が登壇して舞台挨拶が行われました。 日付:3月1日(金) |
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この日、MCも務めた松本監督は声をつまらせ 松本監督:こうやって公開できて嬉しいです。 の言葉を出す事ができない松本監督に 篠崎さん:ハンカチをもってきました。 鈴木さん:今日はお母さんはどちらに? と助け船を出すと、二階席から「ありがとうございました」とお母さんが観客に手を振り感謝を伝えると暖かな雰囲気に。 あらためて、初日を迎えて 篠崎さん:本日お越しいただきまして有難うございます。撮影から公開まで3年かかったので上映できたことが感慨深く思います。初日を迎えられたのも皆様のおかげだと思っております。上映続いていきますので応援よろしくお願いいたします。 安城さん:撮影は3年前で、ロンドンとオランダにも一緒に行かせていただいて、ようやく日本で劇場公開できるっていう実感はあまりなくて。この舞台に立ち、みなさんのお顔を見て、今ようやく実感しました。 鈴木さん:僕はスタッフも同時にやっていて撮影時や編集の松本監督の苦悩を知っていたので、やっとたくさんの人に見てもらえる映画になれて一安心しています。 松本監督:この映画を撮影した時は3年前くらい。23歳くらいの時にこの映画を撮影しました。当時はこうやって劇場公開ちゃんとできるかわからない状況で、もう映画を完成させることだけで一杯一杯でした。うまく行かないこともたくさんあったのでこうやって公開できて嬉しいです。。(言葉詰まる)。。 |
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役作りについて
篠崎さん:特にしていません、脚本をいただいた時には大枠しか書いていなくて。撮影時に監督と二人でどうしようかを決めて台本を書き換えていたので(映画に映っているのは)素の22歳の時の私のまま。役作りは意識しませんでした。 安城さん:最後に秋葉原の街に出るんです、どうしようもない環境を自分から作ってしまったことに対してやるせない気持ちとかある中で。秋葉原という街はすごくキラキラしてて、そこに勝手に向かってしまうようなそんな気持ちで最後は演じました。役作りはヤンキーで荒れた感じで、私はヤンキーっぽくないので。ヤンキーではないけどヤンキーぶってる人を想像しながら、監督からいただいた映画とかを参考にやりました。 鈴木さん:きっかけは、松本さんがPVを撮影するということで撮影アシスタントとして行ったときに、映画を企画していてオーディションに来てくれと言われて行ったら僕一人、そこで松本さんと話しました。同じ神戸の出身だったり、母親のこととか共通点があって、松本さんを演じればいいのかなっていうのと同時に、モチーフになっている秋葉原の事件の犯人をどうやっていったらいいのか、あとは本などを参考にしました。 『Noise』に込めた思い 松本監督:この映画を作ったきっかけが2008年に僕の友達が亡くなってしまって。。(言葉詰まる)。。無差別に人を殺すということと自分を殺すということと元は同じじゃないか。。(言葉詰まる)。。亡くなった友達にもこの映画見てもらいたいなって思いますし、映画を作るにあたっていろんな苦悩とか壁があったんですけど公開できてよかったなと思います。 と、公開に感慨無量の監督でした。 |
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『Noise ノイズ』
テアトル新宿にてロードショー! 公式サイト: 【STORY】 |
主演
篠崎こころ、鈴木宏侑、安城うらら
出演
小橋賢児、仁科貴、布施博、岸建太朗、來河侑希、川崎桜、日向すず、真中のぞみ
2018|日本|カラー|スコープ|DCP|3.0ch|115分
配給:マコトヤ
©「Noise」製作委員会