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深田組の温かさ伝わる『海を駆ける』深田監督×阿部純子インタビュー


映画情報どっとこむ ralph 5月26日から公開中の深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

深田監督は、2011 年の東日本大震災の後に大学の研究チームの震災復興リサーチに参加。そこで、2004 年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れて本作のアイデアを想起したという作品。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれるインドネシアと日本の若者 太賀さん、阿部純子さん、アディパティ・ドルケンさん、セカール・サリさんたちの友情を軸に、ディーン・フジオカさんが演じる謎の男を通して描くファンタジー。

今回、公開直前に、日本人の目線として描かれているサチコ役の阿部純子さんと深田晃司監督にお時間をいただきインタビューさせていただきましたのでご紹介。

『海を駆ける』深田監督×阿部純子インタビュー
日付:5月24日
場所:東京テアトル本社
登壇:深田晃司監督、阿部純子

映画情報どっとこむ ralph インタビューの場に現れた深田晃司監督と阿部純子さんは、最初からとてもフレンドリー。これが噂に聞く深田組の柔らかな雰囲気なのかなと思いながらインタビューをスタートさせていただきました。

先ず、本作の根底にある大切なキーワードはTSUNAMI=津波。

舞台となるインドネシアのバンダ・アチェは2004 年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、復興を遂げたインドネシアの町。実は大学の研究チームの震災復興リサーチに同行したことから、アチェで映画を撮りたいと監督が思われたことからスタートしたそうで、

Q.大学の研究チームの震災復興リサーチ参加へのいきさつは?
深田監督:京都大学の東南アジア研究グループとシャ クアラ大学と共同開催でシンポジウムが行われまして、私の作品を観てくれていた先生から「記録係のカメラマンを紹介して」と頼まれました。インドネシアは初めてなので、私が行きますと手を上げました。インドネシアも初めてですし、しかもバンダ・アチェはインドネシアでも特別な地域と言うことでとても新鮮でしたね。

と語る深田監督。ドキュメンタリーを撮るわけでもない記録係としては豪勢過ぎるキャスティング。実はバンダ・アチェは津波が起こる前は内戦状態でもあり、自治地区でもある歴史的にネシア国内でも稀有な土地。

Q.なぜこの舞台で、スピリチュアルなファンタジーをお書きになったのでしょうか?

深田監督:最初からファンタジーにするつもりはなかったのです。

と切り出す監督。

深田監督:先ずインドネシアでの経験が大きくて。自分のことを考えさせられました。当時スマトラ沖地震の時の津波の映像を見ていたはずですが、海外ニュースの一つとして、流して見ていたのだなと実感しました。兎に角、バンダ・アチェで撮りたい。東北の津波を経験した日本がバンダ・アチェと出会うような物語を創りたいと思ったのが、本作を起草するきっかけです。インドネシアに行った後に、ほとりの朔子と言う映画を作りまして、インドネシアの研究者通じてインドネシアをここではない遠い国として描いています。その後に日活の方との次回作の話し合いの中で、アチェで撮りたいとお願いしました。実は本作で阿部さんが演じてくれているサチコは朔子をもじっているのです。孝史もタカシですし名前にはパラレルな意味合いも持たせています。最初に4人、若者の物語を脚本で書こうと思った時に、突然「海からの謎の男」のファーストシーンが思い浮かんだので。今思うと、ごく自然に人々の会話の節々に精神的なものが紛れてくるインドネシアが舞台ならではのことかもしれません。

と語る監督。

この流れで、

阿部さん:この作品はアチェの力を借りて作られた作品だと思います。津波やトーチカがあったり・・・いろいろな歴史が刻まれた土地。インドネシアの最西で、ジャカルタの友達に聞いても「アチェに行くの!?」と言われるぐらいの場所なんです。独自の文化を築いてきたところだそうなので、不思議な力がみなぎってるのかな?と思いました。
と、率直な印象を話してくれます。これを受けて

深田監督:レイン・ストッパーと言う雨止めの祈祷師がいて、撮影でも毎日祈祷してくれまして。(阿部さん:撮影の前日まで大雨でしたよね。)見事に3週間、天気予報に反して晴れが続きました。たった1日だけ午前中にパラっと来たら、祈祷師が寝坊して遅れてきたそうで、スピリチュアルなものは信じていませんが、ここは信じた方が得だと思いました(笑)。

とレインストッパ―に助けられたと、スピリチュアルなものが日常にあるエピソードを明かしてくれました。

映画情報どっとこむ ralph Q.本作は殆どインドネシア語・英語で進む映画にしたのかを尋ねると、

深田監督:海外で撮る日本映画は多いですが、ただその多くは背景が海外で日本映画撮っているだけ。今回は、もっと混じりあったものにしたかったですね。ラウが国籍を超えて、日本映画でも、インドネシア映画でもない、ゴチャッとしたものにしました。ですので、役者の苦労も考えずに、インドネシア語と英語で。太賀くん凄いですよね。(笑)

大賀さんはインドネシアの日系人役なので半分ほどインドネシア語で熱演しています。本作ではインドネシア語がほぼ標準語なのは、インドネシアのマーケットをにらんでですか?と尋ねるとそれはないと監督はおっしゃります。


Q.完成披露時に鶴田さんが「インドネシアですが、どこか涼しげでちょっとお洒落で、どこの映画だろうと思う映画になっています!」と言っていた通り、東南アジアな暑さは感じない。その辺りも狙いかなのか尋ねると、

深田監督:そうですね。観光客目線にならないこと、サチコの目線は初めて来た日本人ですが、当たり前は当たり前に描きたくて。日本人がアジアで撮ると、うだるような暑さを強調した画にしがちですが、現地の方達は暑いのを、あえて強調しないですからね。

阿部さん:四季の無い常夏ですものね。でも海沿いで撮ったので爽やかでした。監督は真っ黒に日焼けしてましたけど。

と、エピソードを付け加えてくれる阿部さんと監督は、とってもナイスコンビ。

監督が真っ黒になったという撮影は、日本人クルーだけではなく、2/3は現地スタッフで行ったそうで、

Q.撮影の苦労を聞くと

深田監督:申し訳ない。苦労なかったんですよ(笑)現地のスタッフが若いのに優秀なんです。本当に穏やかな撮影現場でした。失敗しても誰も怒らないで、笑ってフォローしあう感じ。でも、緊張感がないわけではないんですね。

とすると
阿部さん:それは深田監督だからですよ。現地のプロデューサーさんも監督の人柄が良いって、ずっと言ってました。そんな雰囲気ですから、サバン島での撮影の船の中では歌を歌いながらココナツウォーターを飲んで、スタッフさんも監督も私たちも和気藹々で、楽しかったです!

深田監督:日本人が皆で歌える唄がなかったら、現地の方たちが気を使ってAKBの曲とか歌ってくれたりしました。(笑)

と、現地スタッフとも打ち解け、撮影もスムースだったそう。

映画情報どっとこむ ralph 本サイトで去年の9月以降のイベントをチェックすると、阿部さんはソローキンの見た桜、孤狼の血、ポンチョに夜明けの風はらませて、リミット・オブ・スリーピングビューティと立て続けてご出演。毎回イメージが違う阿部さんは、本作では日本人の象徴のようなサチコを演じています

Q.今回のこの映画への参加への経緯は?

阿部さん:監督から台本を渡されて、直ぐに決めました。

深田監督:決め打ち。大正解でした。(照れる阿部さん)彼女の演技は不安と好奇心の表情が観る人によって違って見える。良かったです。

阿部さん:なかなか目の前で褒めていただけるのはないので嬉しいです。今回は役作りと言うよりは、常に新鮮な気持ちでいたいなと。観客の皆さんが、サチコの目線で読み解けるようにしたくて。英語のセリフは、初めてでしたので、頑張りました。撮影前にジャカルタで、太賀くんとアディパティさん、セカールさんとワークショップをしまして、みんなで読み合わせたりしました。それから、監督が打ち合わせをしている時は映画館に行ったり、演劇観たり、クリエイティブなアジアの展示会に行ったり、撮影が終わると部屋に集まって・・・人生を語ったり(笑)。後、詩を作ったり。濃密な時間が役を作ってくれました。

と、役作りではなく自然の流れの中で4人の関係性が築かれていったそう。


Q.監督の演出は?

阿部さん:ステレオタイプでわかりやすい演技はしないで欲しいと言われました。台詞も感情を乗せるのでなくシンプルに。観客がどう紐解いていくか委ねたいので、説明しないで演じて欲しいと。

深田監督:言いましたね。それからワークショップで映画史からたどって、映画の演技がどのように変わってきているのか考えたりもしましたね。そのうえで演じてもらいました。


阿部さん:それは、なるべくお芝居をするなと言うことだと思うんですね。監督の本は自然な会話が脚本になってるので。私は再現すればよいと思いました。相手が発した言葉を受けてそのまま発する。監督の演出はやりやすかったです。

と演出面でも深田組は有意義で楽しかったとのこと。
Q.ラウが不思議な能力を使いますが、もしご自分に能力が1つ持てるとしたらどんなものが欲しいですか?

監督:瞬間移動

阿部:言語を操る能力!

これには監督も激しく同意!多言語遣いのディーンさんのようになりたいともおっしゃっていました。

映画情報どっとこむ ralph 海を駆ける

5月26日(土) 全国絶賛ロードショー中!

公式HP:umikake.jp


深田監督は、2011年の東日本大震災の後に大学の研究チームで、震災復興のリサーチに参加。

そこで、2004年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れた際に本作のアイデアを想起したという。自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

映画情報どっとこむ ralph 記者からのお願い

劇場に行かれる方は、インタビューの中でも出ていましたが、インドネシア語と英語での会話が多く、字幕を読むことが多いので、メガネは忘れないでください!

勿論、英語もインドネシア語も日本語も堪能なら問題ないですけど(笑)。

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出演:ディーン・フジオカ、太賀、阿部純子、アディパティ・ドルケン、セカール・サリ、鶴田真由

監督・脚本・編集:深田晃司

製作:新井重人 エグゼクティブ・プロデューサー:太田和宏 荒木宏幸 江口航治 宮崎伸夫 梅村昭夫 澤田正道 Willawati
プロデューサー:小室直子 紀 嘉久
コ・プロデューサー:澤田正道 Giovanni Rahmadeva
撮影:芦澤明子 照明:永田英則
美術:Dita Gambiro音楽:小野川浩幸
VFX制作:太陽企画/+Ring
音響制作:K&AG
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
製作:日活 東京テアトル アミューズ 太陽企画 朝日新聞社 TBSサービス/Comme
des Cinémas Kaninga Pictures


特別協賛:ガルーダ・インドネシア航空会社 ガルーダ・オリエントホリデーズ・ジャパン株式会社
協力:インドネシア共和国観光省
助成:文化庁芸術文化振興費補助金
2018/日本・フランス・インドネシア/107分/5.1ch/ヨーロピアンビスタ/カラー/デジタル
©2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS


ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリら登壇!『海を駆ける』初日


映画情報どっとこむ ralph 深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。

この度、5月26日に公開初日を迎えるにあたり、深田監督と主要キャストのディーン・フジオカさん、太賀さん、鶴田真由さん、阿部純子さんが集合します。

インドネシアからもジャーナリスト希望で皆と一緒にラウの身元を調べるイルマ役のセカール・サリさんも緊急来日しました!

日程:5月26日(土)
場所:テアトル新宿
登壇:ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリ、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 観終えたばかりのお客様の熱い拍手の中キャストと監督が登壇。

ディーンさん:自前で通訳します。(インドネシア語で)『皆さん、こんにちは。私はラウです。』っていうフェイントをかけながらも、ディーン・フジオカでした。今日はここで皆さんに会えて嬉しく思います。ありがとうございます。

太賀さん:(インドネシア語で)『こんにちは。私の名前は太賀です。今日は見に来てくださってありがとうございます。』(ディーンさんから「太賀」って言ってなかったよ?とツッコまれると)太賀マンジャと言いました。マンジャとは“甘えん坊”という意味です。インドネシアでは、あだ名で“太賀マンジャ”と呼ばれていました。

鶴田さん:(インドネシア語で)『こんにちは。鶴田真由です。』 映画の中ではたくさん喋っていますが、もうすっかり忘れてしまいました(笑)

阿部さん:(英語で)『みなさん、こんにちは。サチコを演じました阿部純子です。本日はお越しいただきありがとうございます。今日はドキドキしているんですが、ディーンさん、深田監督、皆と一緒に初日を迎えられてとても嬉しいです。最後までどうぞ、よろしくお願いします。』

セカールさん:(日本語で)『みなさん、こんにちは。私はセカール・サリです。どうぞよろしくお願いします。』

深田監督:(インドネシア語で)『おはようございます。私は深田晃司です。ありがとうございます。』最後に「テレマカシ」と言いましたが、「ありがとうございます」という意味です。現地でたくさんつかった単語です。

映画情報どっとこむ ralph <アディパティ・ドルケンさんからビデオメッセージ>

アディパティ・ドルケンさん:Hi guys! I hope you enjoy the movie, and for Koji and team, good luck guys!
(日本語訳)劇場の皆さん、映画楽しんでもらえると嬉しいです。深田監督、チームの皆さん、映画の幸運を祈ります。

太賀さん:(ビテオを見て)短っ!(笑) マディパディは寝起きですかね?(笑)

ディーンさん:髪型がだいぶ変わってますね!元気そうで良かったです。こちらには日本を代表する太賀マンジャがいますからね。現場では、インドネシアのスタッフのみんなが「まずあそこのキャスティング会社の人に会った方が良いよ」りとか「インドネシアでどうやったら太賀マンジャが成功するか」を真面目に考えていて、太賀マンジャはマスコット的存在でした。

太賀さん:ちょっとでもいけるんじゃないかと思った自分を反省していますが、まずは日本でがんばろうと!(笑)

深田監督:多分この映画がインドネシアで公開されたら、たぶん太賀くんオファーされますよ!

太賀さん:そういえば、ご飯食べるやり方も最初、ディーンさんに教えて頂いたんですよ。4フィンガーではなく3フィンガーで食べるんですよね。
ディーンさん:慣れてくるとノールックで話ながら食べてましたね。

映画情報どっとこむ ralph レインストッパー(雨を止める祈祷師:雨乞いの逆)の話になり…
ディーンさん:日本でレインストッパー業をやったら絶対成功すると思いますよ!(笑)普段はコーヒーを飲んで、タバコをすってるだけなんですが、雨雲が近づいてくると弟子と二人で来て、彼らが祈っていると雨雲がなくなっていくんです。

阿部さん:本当に雨がふらなかったですよね。

ディーンさん:クランクインする前は、1週間雨が降ってたんですが、撮影を開始した途端、ずっと雨降らなかったんですよ!

深田監督:本当にクランクインしたら、振らなくなって、クランクアップしたら大雨が降ってきて!スピリチャルなことは信じないけど、これは信じた方が徳だなと思いました。

ディーンさん:信じないって!『海を駆ける』はスピリチュアルの塊ですよ!(笑)

映画情報どっとこむ ralph 撮影は去年の8月頃。初日を迎え撮影時を振り返って、日本と違って撮影スタイルが大変だった事や面白い発見出来事、印象深い思い出は?
太賀さん:海を駆けるシーンですかね。このシーンで、実は、海の中に橋があるんです!本番前に服は濡れてはいけないので、ある程度の緊張感を持って撮影する段階だったんですが、橋に入る前に海にズッコケてダイブしちゃって、ずぶ濡れになるっていうのが印象に残ってますね(笑)

深田監督:海を駆けるシーンを最初の段階から書いていて、初稿の時からこのタイトルだったんですが、どうやって走らせるかっていうのをスタッフで議論していました。最初はルーランナーで走ってもらって合成しようかと思ったんですが、色々試した結果無理だな…と。そこで実際に40mくらいの橋を作ってもらいました。海が満ちて橋が隠れたくらいのところで走ってもらって。だから満潮になってしまうとダメなんですよ。30分くらいのタイミングを狙って撮影し、このシーンはCGは使ってない生の映像です!

ディーンさん:なかなかインド洋で海に向かって走って行くと、周りが全部海なので、今思っても不思議な景色、体験でした。振り返って頭から海につっこむってやったんですが、耳や鼻に水が全部入っっちゃって、衝撃でしたね。鼻から塩水を入れるのって耳鼻科であるじゃないですか。結構スッキリしましたね(笑)

鶴田さん:息子と二人でご飯を食べているシーンが結構好きです。こういうシーンで、家族の絆や他人には見せないリラックスした感じが良いですよね。

阿部さん:海のシーンですごく忘れられないシーンがあって、砂浜を歩くシーンで私が勢い余って、海につっこんでしまって、海におぼれかけて…監督がカットをかけてくださらなくて「そのまま続けて下さい」って感じで…(笑)あのシーンは焦りました(笑)

セカールさん:クリスとサチコが勘違いをしてしまうシーンで、それが誰のせいかというとタカシのせいなんですね(笑)タカシがその後登場するんですが、タカシの表情を見るとおかしくて笑いを堪えるのが大変でした。

太賀さん:顔を見るたびに笑いが止まらなかったですもんね。

セカールさん:自分に「笑わない笑わない」と言い聞かせてました。自分が笑いだしたらまたクリスがビンタをされる羽目になるので(笑)

映画情報どっとこむ ralph
最後に一言

ディーンさん:この作品は観た人それぞれの価値観や人生観が問われる作品だと思います。違う意見がエクスチェンジされる、そんなキッカケになる映画だと思います。日本、インドネシア、中華圏、フランスのみならず、この作品が海を越えて駆けていけるよう、是非皆さん、応援をお願いします。
深田監督:いつもいい映画は何かと考えると、鏡のような映画が良いと思っています。見た人それぞれのインドネシアに対する考え方があぶり出されてくる映画になっていれば良いなと思います。バンダ・アチェに初めて行ったのは2014年で、そこから7年たって今日に至ります。バンドアチェで17万人の方が亡くなった災害のことを3.11に津波が来た直後の日本人の私が話を聞いたときに、津波の被害にあっている人はどこの国にもいるし、世界はバラバラなようだけど繋がっているともいえると当時思いました。この映画を世界のたくさんの方に観てもらって色々と感じてもらいたいと思います。

海を駆ける

テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー中!&インドネシア、中華圏、フランスでも公開へ!

2018年5月26日

公式HP:
umikake.jp

インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…


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キャスト:
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ:
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS


映画『海を駆ける』映画公開直前 & 小説発売記念イベントレポ!


映画情報どっとこむ ralph 第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を『淵に立つ』で受賞し、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作「海を駆ける」はいよいよ明日5月26日公開となります。

そして、この度、5月11日より全国発売された小説「海を駆ける」(文藝春秋)の発売を記念し、その装丁を彩るオブジェの作者であり美術家:田村匡宏先生の個展が緊急開催。

個展初日である本日、スペシャルゲストとして小説の著者で本作の深田晃司監督が登場!2人の関係性や、今回出版された小説の表紙を田村先生の絵を起用したきっかけなど、表現が違いながらも旧知のクリエイター同士、ざっくばらんなトークを展開。

さらに対談の後は、深田監督の小説を映画『海を駆ける』に出演している阿部純子さんが朗読。小さなアトリエに響く、時たま笑みや動きを付けて朗読する声に、来場客は静かに聞き入っていました。

朗読後のアフタートークには『海を駆ける』に出演している太賀さんが、急きょサプライズで飛び入り参加! 4人で『海を駆ける』の世界を、小説と映画、それぞれの視点で作品の魅力をたっぷり伝えるクロスカルチャーなイベントとなりました。


日程:5月24日(木)
場所:ICA SPACE
登壇:田村匡宏、太賀、阿部純子、深田晃司監督

映画情報どっとこむ ralph 【深田晃司監督×田村匡宏 対談】

小説「海を駆ける」の表紙をデザインに使用した田村先生の個展に、映画も公開直前ということもあり、コラボが実現。

深田監督と田村さんは映画美学校の同期でクラスが一緒で出会ったそう。

夜間の学校だったので、生徒の年齢はばらつきがあり、当時、深田監督は19歳で、田村さんは28歳と深田監督は聞いていたが、終業式の日に実は、年齢をサバ読んでいたとの話に会場には笑いが。(本当は36歳。)

もともと、美術家だった田村さんがなぜ映画の学校に来たのか?という深田監督の質問に対し、

田村さん:個展を開こうと思ったら、何回か借りていた場所が閉廊してしまいショックだった時にたまたま映画美学校のチラシ貰って、映画を作る人たちが映画をどう見てるのか不思議で興味を持ったんです。

ときっかけを教えてくれました。


深田監督は田村さんに当時、強い影響を受けたそうで、

深田監督:終業制作を作れるのは、選ばれた数人で、私は選ばれなくて落ち込んでいたんですが、田村さんは選ばれるために自分で書いた脚本を撮影し、何度も何度も映像を先生に出していたんです。結果、田村さんも選ばれずに落ちてしまったのですが、結果が出る前に、その脚本を40分ほどの短編映画に完成させていて、自分は選ばれるのをただ待っていたと気付かされたんです。選ばれる・選ばれない関係なく、撮ってしまえばいいという姿勢に学ばされましたね。

と語る深田監督。

田村さん:当時は全てがすごく新鮮で、自分がしているのが恥ずかしくて、皆堂々としていたのが凄かったですね。あとロケ弁が美味しかったですね(笑)



学校卒業後は田村さんの作品に深田監督がカメラマンとして参加し、一緒に映像を作ったという。脚本が過激な内容だったため3本連続、役者が絶えれず辞めるというのが続いたという。あまりにも続いていたので

田村さん:また女優が下りた。

と田村さんが深田監督に伝えると、

深田監督:いよいよ、面白くなってきましたね(笑)

と言うほどだったという。

田村さん:役者が下りたり、傷付けてしまったことが深田監督にはあるのか?

と質問に、

深田監督:役者さんが下りたことはないが、この前インドネシアで『海を駆ける』という映画を撮ったのですが、舞台がインドネシアだったので、大半のセリフをインドネシア語を入れていたら、女優の鶴田真由さんにフェイスブックのメッセージを通じて『監督、本気ですか!?』と来て、怒らせちゃったかもとは思いました。

と近々の裏話を話していただきました。

逆に深田監督の作品にも田村さんの協力は多々あるらしく、深田監督の『ほとりの朔子』や『淵に立つ』に田村さんの絵を使用してるとの撮影秘話も。そして今回のコラボに関し、

深田監督:今回は自分の作品と田村さんの作品がしっかり関われて嬉しいですね、小説を出版する際に田村さんの絵は元々知っていて、田村さんのこの作品は小説にぴったりだと思い、表紙のデザインに提案しました。

と、表紙に提案したのは深田監督からだったと語りました。


映画情報どっとこむ ralph 【朗読】
深田監督の小説を映画『海を駆ける』に出演している阿部純子さんが朗読。


【朗読後アフタートーク】

このイベントを知り、仕事終わりに見に来たとのことで『海を駆ける』に出演している太賀さんが、急きょ飛び入り参加。観客にとってはうれしいサプライズとなった。

深田監督から朗読会の感想を聞かれ、阿部さんは初めての朗読会にチャレンジしてとても緊張した、と本音を吐露。

阿部さん:途中で立ったり動きを付け、自分なりに必死にもがいてみました。映画で演じていて感じた感情とまた違い、役が蘇ってきました。

と言う阿部さんに、アドリブの振りがとても良かったと、監督に褒められ、嬉しいさ隠しきれない阿部さんのはにかんだ笑顔に、観客もつられて暖かい雰囲気に包まれる一幕も。


太賀さんも過去に坂本裕二氏の朗読会をしたことがあり、

太賀さん:僕が行ったのは朗読劇で、読むのはすべてセリフだったので、普段のお芝居に近かったですね。なので、今回朗読会を聞いてて、(セリフ形式ではなく)ほぼト書きなので、違いがあって楽しかったです。

と一般の方々と朗読会を楽しんでいた様子。

『海を駆ける』がインドネシアでの撮影だったことに対して、

阿部さん:とにかく暑かったですね、日本と比較にならない位日差しが強かったんですけど、カラッとしてましたね。

と気温の違いにかなりびっくりしたよう。

太賀さん:文化が全く違って、お酒売ってなかったり、娯楽施設がなかったのにびっくりしましたね。

というと、深田監督も当時を思い出し

深田監督:ホテルの近くにショッピングモールがあって、バンダ・アチェは映画館がないのですが、映像を上映する映画館みたいなものがあり、4Dではなく、9Dだったんです。椅子が動いたりする4DXをもっと野蛮にしたイメージですかね。恐らく許可撮ってないんじゃないかな、貞子がでてくるのがありましたよ。

と言うと、太賀さん、阿部さんも「あった、あった!!」と現地の様子を思い出していました。


今回、小説の表紙に使用した田村氏の絵に対して
後ろに飾られている絵は、小説のカバーを外した際にデザインされている。

田村さん:この絵は青色をたくさん使っているので、海とか空を連想するが、これは全く意識してなくて、全く無関係で作ったんです。

と作品に対していうと

深田監督:本当にこの絵は小説にぴったりで、SNSでこの表紙をすごく気に入ってくださる人がいて、この絵は小説を熟読し、意識して書いているに違いない、みたいに誉めていただいたんですが、実は田村さん、まだ小説読んでくれてないんですよね。

と、暴露されていて会場もびっくり。

絵に対して

阿部さん:深い青色の紙に色を塗り重ねてるように見えました。この絵を見てると、アチェの場所を思い出しますね。アチェも暗い歴史を持ってる部分があるけど、現地の方々が明るくて、その歴史を塗り替えるように色を重ねているように、似ているなと感じました。

と感想を明かし、

太賀さん:僕も絵を見て、青の中に色んな無数の青があって、その分色々想像する、考えてしまうのが、宣伝みたいになってしまいますが、奇しくも『海を駆ける』と似ているな、と感じました。

と、率直な感想とともに、さりげなく宣伝を入れる愛嬌に会場が笑いに包まれました。

深田晃司が描いた『海を駆ける』は、映画という表現から端を発し、絵画、小説、に続き朗読という形で次々と挑戦し、表現の幅を広げていく意欲的なイベントでありながらも、深田ワールドを会場全体が暖かく包む、アットホームなイベントとなりました。

映画情報どっとこむ ralph 海を駆ける

は、2018年 5月26日 テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー

公式HP:umikake.jp


物語・・・
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー果たしてラウは何者なのか…

未来記事:
ディーン・フジオカ、太賀、鶴田真由、阿部純子、セカール・サリら登壇!『海を駆ける』初日
http://eigajoho.com/111356


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キャスト
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ
監督・脚本・編集:深田晃司

企画制作:日活 配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS



スタジオジブリ・鈴木敏夫がコメント!『海を駆ける』深田晃司監督の魅力とは・・・コメント解禁


映画情報どっとこむ ralph 第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を『淵に立つ』で受賞し、今や世界の映画人が注目する深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。

深田監督は、2011 年の東日本大震災の後に大学の研究チームの震災復興リサーチに参加。そこで、2004 年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れて本作のアイデアを想起したという。

自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。


この度、映画の公開を記念して深田監督が特大ファンだというスタジオジブリの鈴木敏夫さんから、本作に対してのコメントが到着しました。

鈴木敏夫さんコメント
海は気まぐれ。海は人の命を奪いもするし、救いもする。サチコは、父が遺した古い一葉の写真をたよりに、時の止まった南の島へ旅をする。失われた時を求めて──。新しい日本映画の誕生です。スタジオジブリ 鈴木 敏夫

映画情報どっとこむ ralph また、コメントを受けて監督からの感動のコメントも到着しました!!

深田晃司監督コメント
鈴木敏夫さんからのコメントすごく嬉しいです。本当に子供の頃から、宮崎駿監督や高畑勲監督の作品を観て育ってきているので、その作品達を生み出してきた、鈴木敏夫さんに観てもらえるだけでも最高の事なのに、この映画が公開される前に最高のお祝いの言葉を貰ったと思っております。本当にありがとうございます。
深田晃司


海を駆ける

テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー

2018年5月26日 

公式HP:
umikake.jp

インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか…

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【キャスト】
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

【スタッフ】
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活   
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS   


阿部純子、イッセー尾形、井上雅貴監督 ら登壇!映画『ソローキンの見た桜』製作発表会見


映画情報どっとこむ ralph 第1回日本放送文化大賞グランプリに輝いたラジオドラマ『~松山ロシア人捕虜収容所外伝~ ソローキンの見た桜』の実写化作品で、日露戦争のさなか、愛媛県松山市に設置された捕虜収容所を舞台に、日本人女性と捕虜のロシア軍少尉がはぐくんだ愛の物語を描く映画『ソローキンの見た桜』。

本日、在日ロシア連邦大使館にて本作の製作発表会見が行われ、主演の阿部純子をはじめ、、イッセー尾形、井上雅貴監督、田中和彦(原作)、ミハイル・ガルーシン駐日ロシア大使と豪華な顔ぶれが登壇しました!


映画『ソローキンの見た桜』製作発表会見
日時:5月21日(月)
場所:在日ロシア連邦大使館
登壇者: 阿部純子、イッセー尾形、井上雅貴監督、田中和彦(原作)、ミハイル・ガルーシン駐日ロシア大使

映画情報どっとこむ ralph 本作はロシア政府が全面的にバックアップをしていることもあり、映画の製作発表会見としては初めて、ロシア大使館での開催が実現したが、松山に暮らすヒロイン・ゆいを演じる阿部さんは着物、捕虜収容所所長を演じるイッセーさんは軍服にヒゲという役衣装で登場。

イッセーさんは「大使館での製作発表と聞いて、スーツよりも衣裳が一番いいんじゃないかと思ったんですが、着て来てよかったなといま、思っています」と笑顔を見せた。

挨拶に立ったガルージン駐日ロシア大使は

ロシア大使:本日よりこの興味深いプロジェクトがスタートいたします。日露交流の歴史を代表する作品になることを確信しています。日ロ両国の市民に、いかに苦しく悲劇的な時代であっても、互いへのシンパシーは常に存在していたということを理解していただける作品になると思います。素晴らしい機会を作ってくださったことに感謝いたします。

と語った。原作者の田中先生は、日本で初めてのロシア兵収容所となった松山市の収容所が塀のない収容所であり、兵たちは昼間は自由を享受し、松山市民と交流していたこと、戦争中の2年間の間にそこで亡くなった98名の兵士の墓が市内にあり、いまも市民が足を運び、掃き清められていることを紹介し

田中先生:「この事実を日本、ロシア、世界中の人々に知っていただきたいという思いがこの作品を作った動機です。年を経て、日ロ交流年にこうして映画になることを嬉しく思っており、映画の完成を楽しみに待ちたいと思います。

と作品への期待を口にした。

映画情報どっとこむ ralph クランクインは6月。松山で始まり、その後、ロシアのサンクトペテルブルクでも撮影される予定だそうで、

井上監督:日ロ友好の作品として、価値ある重要な作品だと思っております。自分の持てる力をすべて注いで製作していきたいと思います。

と力強く意気込みを口にした。

阿部さんは、ヒロインのゆいと、現代を生きる彼女の子孫(ただしくは玄孫)、高宮桜子の2役を演じる事に

阿部さん:責任重大ですね。

とやや緊張の面持ち。この日は、ソローキン役を演じるロシア人俳優ロデオン・ガリュチェンコから

ガリュチェンコさん:松山での撮影、日本人俳優との交流を楽しみにしています。

というメッセージも届いたが、

阿部さん:私にとってもロシア人の俳優さんとの共演は初めて。演技派の俳優さんと伺っており、お会いするのが楽しみです!

と笑顔を見せていました。


クランクインを前に改めて

阿部さん:日本とロシアの映画交流の1作目に参加させていただけることになり、いまから胸がいっぱいです。初めてロシアに渡航できることも楽しみにしております。作品を通して、絆が深まるきっかけになればいいなと思います。

と力強く意気込みを語った。

イッセーさんは、この松山の収容所の話について

イッセーさん:実は、子どもの頃から聞かされてきて、知っていました。信じられず、そんなことあったのかと、誇りに思っていました。その映画に出られることを光栄に思います。

と喜びを語りました。

映画情報どっとこむ ralph 実在のロシア軍人・ボイスマン役を演じるロシアの国民的俳優アレクサンドル・ドモガロフさんより、イッセーさんとの共演を楽しみにしているとのメッセージも届いて、

イッセーさん:嬉しい言葉です。日ロ交流と共に、所長とボイスマンの交流が、井上監督の手で、どんなシーンになるかとても楽しみです。所長はハーグ条約がある中で、捕虜の人権をどこまで尊重すべきなのか? 日々悩んだと思います。その苦悩やジレンマを(撮影を通じて)体験したいと思います。

と自身の役柄への想いを口にした。

映画『ソローキンの見た桜』

は2019年春 全国ロードショー予定。

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製作:ソローキンの見た桜製作委員会
原案 青山淳平(「松山ロシア物語」) /
原作:田中和彦(「ソローキンの見た桜」)/

監督:井上雅貴/脚本:井上雅貴/香取俊介/大浦光太/コンスタンチン・サモイレンコ
プロデューサー:益田祐美子
配給:KADOKAWA+平成プロジェクト
©2019ソローキンの見た桜製作委員会