『野火』の塚本晋也監督が挑む!初時代劇
日本映画界を牽引する実力派の共演 池松壮亮×蒼井優 この度、11月24日(土)より塚本晋也最新作『斬、』がユーロスペースほか全国公開となり、その初日舞台挨拶に、池松壮亮さん、蒼井優さん、中村達也さん、前田隆成さん、塚本晋也さんが登壇。映画への思いを語ってくれました! 『斬、』初日舞台挨拶 |
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見終えたばかりのお客様の温かい拍手に迎え入れられ、池松壮亮さん、蒼井優さん、中村達也さん、前田隆成さん、塚本晋也監督が登壇。 塚本監督:この映画は去年の春から短期間で企画から撮影まで一気に駆け抜けました!その間色々あって、ベネチアから2か月。この瞬間に観ていただい来たくて、スピーディーに作りました! 今回の競演に関して、池松さんと蒼井さんは、 池松さん:蒼井さんは、良く会う人でしたが、演技でちゃんと向き合ったのは初めてで。蒼井さんが居ればみんなが映画を作る感じになる空気感を作てくれました。自由なせめぎ合いの攻防を繰り広げました! と話す池松さんに バレットバレット、野火に続いて塚本作品に出演の中村さんは 中村さん;バレットの時に『野火』も時代芸もやりたいって聞いていたので、呼んでもらえて、折れとしては良かったって感じです!時代劇作品の感想?時代劇イエーイ!!! 塚本監督:中村さん存在が素晴らしかったんで、時代劇やる時は呼ぶつもりだったんです と、うれしいお言葉にニンマリの中村さん。 映画初出演でオーディションで役お勝ち取った前田さんはとてもおもしろな個性的。 と、オーディションで受かった嬉しさを語ってくれました。 |
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池松さんでと思って企画していた本作の最初のプロットを読んで池松さんは、 池松さん:どうやったら伝わるかな。新幹線の中で読んで素晴らしかったんです。小躍りしました。実際はしてませんが(笑)。 日本刀のように洗練されていて、シンプルで、強度があって・・・絶対これをやらなければと思いました。 と、語り始め 池松さん:20代で俳優やってきて、人より日本映画に絞って見てきて。世界と対峙して思うこともあって。無力ながらも、力になれないかと。反撃できないかと。全部含めて映画のエネルギーとマッチしたんです。 と、淡々としかしながら熱く語りました。 一方で、蒼井さんも 蒼井さん:今回、役名はありますが、この映画では女として、人物の中に中にいろいろな面を出せたらいいな・・一人として、とらえずに違うキャラで。塚本組なら挑戦アリではないかと。やってみようと思いました。 かなり、蒼井さんの少女から・・・映画後半に向けてどんどん変わっていきます、必見です。 |
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そして、中村さんは、すごく怖い役柄とMCに紹介され
中村さん:怖いよ!役作り・・・今ま この舞台で、そういうこと考えたよ!荒くれ物たちと毎晩宴会してたしね。 と、はぐらかすと 塚本監督:最初に会った時バイクで来て怖くて(笑)。緊張したんだよね。お互い恥ずかしがりで、演出のことしか話さなかったけど。。。今では仲良しで、くだらない話をする仲になっています。 と、フォロー。 前田さんは映画初出演でベネチアにいきなり行くことになって 前田さん:監督のご厚意で、レッドカーペットを歩かせていただきました!拍手受けたときに胸にぐっときて。蒼井さんと監督に、これから頑張ってほしいといわれて覚悟が決まりました。 葵さん:いいでしょ。こういう子なんです、前田くんが市助でよかった。 と、お姉さんのまなざしでフォローする蒼井さん。 |
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最後に
塚本監督:野火という戦争映画を創ったのは、時代への不安があったから。戦後70年。戦争に言った方たちがいなくなって来ています。そして、いま、ますます恐ろしい時代になってきていて。時代劇ですが、池松君をイメージして企画して。ゆうは難しい役なので。蒼井さんに声を恐る恐るかけてみて。中村さんは時代劇でととおもっていて、市助は池松さんより弟に見える、もっとちびっちゃくないとでえらびました。この役者たちのセッションを見て、予定調和ではない映画を是非。どんどんSNSで広めてください! と閉めました。 あらためて、蒼井優と池松壮亮の凄さを感じる映画『斬、』公開中です! 公式サイト: 太平の世が揺らぎはじめた幕末。人を斬ることに苦悩する一人の侍。生と暴力の本質を問う。 世界中に熱狂的なファンを持つ塚本晋也が挑む初の時代劇 『鉄男』、『六月の蛇』など、海外からも高い評価を受ける塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナルで、その唯一無二の世界観を爆発させた。 武士としての本分を果たしたいと思いながらも、刀を抜くことに悩み苦しむ侍を渾身の力で演じたのは池松壮亮。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』や、『万引き家族』など話題作への出演が続いている。農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次監督作品で活躍し、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる娘を凛とした美しさで体現。共に本作で初めて敬愛する塚本作品への参加を果たした池松と蒼井の演技合戦は圧巻だ。 |
監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー
製作:海獣シアター/配給:新日本映画社
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER