第 66 回ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞に輝いた『未来よ こんにちは』(原題:L’Avenir/英題:Things to Come)が、2017年 3 月下旬より Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開が決定しました。
『あ夏子供たち』、『EDEN/エデン』など瑞々しい感性と柔らかな語り口で、弱冠 35 歳にしてエリック・ロメール後継者と称されてきたミア・ハンセン=ラブ監督。 フランスを代表する大女優イザベル・ユペールを想定して書いた脚本だけあって、彼女魅力が最大限に引き出され、孤独や時流れをしなやかに受け入れていく潔いヒロインが鮮やかに誕生しました。 |
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パリ高校で哲学を教えているナタリー、教師夫と独立している二人子供がいます。年老いた母親面倒をみながらも充実していた日々。ところがバカンスシーズンを前にして突然、夫から離婚を告げられ、母他界、仕事も時代波に乗りきれずと、気づけばおひとり様となっていた――。まさかというくらいに、次々と起こる想定外出来事。しかし、うろたえても立ち止まらず、まだまだ輝く未来が必ずある、そう信じるナタリー凛とした姿が、未来を信じる幸福感で観客を包んでくれる愛に満ちた人間ドラマです。
ブルターニュ海や、パリ新緑輝きなど主人公を取り巻く自然美しさとともに、シューベルト「水上で歌う」、映画『ゴースト/ニューヨーク幻』でおなじみ「アンチェインド・メロディ」など観る者を優しく包み込んでいく音楽、そしてボブ・ディラン師匠とも言えるウディ・ガスリー楽曲など、音楽使い方に定評あるミア・ハンセン=ラブ監督センスが光ります。 |
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公開決定とともに、このたび日本版ポスタービジュアルが完成しました。毅然として、柔らかな心で未来を信じる主人公ナタリーを演じるイザベル・ユペールを全面に配したデザインです。
『未来よ こんにちは』 原題:L’AVENIR/英題:Things to come |
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ
出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ、エディット・スコブ
2016 年/フランス・ドイツ/102分/カラー/1:1.85/5.1
協力:フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ユニフランス
配給:クレストインターナショナル
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