イーサン・ホーク監督作『シーモアさんと、大人のための人生入門』が10月1日(土)よりシネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほかにて公開。
その公開を記念して、かつてニューヨークでシーモアさんに師事されていたピアニストの大木裕子さんが登壇するトークイベントが行われ、シーモアさんから実際に教わったこと・学んだこと、そしてシーモアさんの人となりなどについてなどを語りました。 『シーモアさんと、大人のための人生入門』公開初日トークショー |
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映画の公開を記念し、初日のシネスイッチ銀座にて、ニューヨークでシーモアさんに師事されていた大木裕子さんから、シーモアさんから実際に教わったこと・学んだこと、そしてシーモアさんの人となりなどについていくつかのキーワードについて語りました。 ・キーワード① 先生について 大木さん:40才のとき、主人の転勤でニューヨークに行ったのですが、「とても素晴らしい先生がいるから紹介したい」と知人に言われたんですよ。その時に“ニューヨークのお偉い先生”と聞いて、「うーん」と躊躇していたんです。私が学生だったら是非“ニューヨークのお偉い先生”に見ていただきたいけど、そのそもそも“お偉い先生”というか、“先生”という人種があまり好きではなかったので…(笑) ・キーワード② なぜできないか、ではなく、なぜできたのか 大木さん:ある時先生が「長い間教師をしているけど、一番古い弟子の発言にすごくショックをうけた」とおっしゃったんです。 |
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・キーワード③ 仕事の結果が出るためにする準備の仕方
大木さん:「100万回練習してもうまくいくとは限らない。まずはイメージを持ちなさい。では、そのイメージをどうすれば実現できるか?」と先生は言うんです。 ・キーワード④ NY中の犬と握手 大木さん:先生はとにかく動物好きで、かわいい動物の画像を見つけると生徒たちにメールで送ったりしているそうなんですが、マンハッタンでツンとした犬が散歩していても、すぐに手を差し伸べるんです。「シーモア先生の大切な手が噛まれたら大変!」とお弟子さんが注意するのですが、先生は全く気にしていないどころか、絶対この犬は噛まないと感じている。私の考えでは、先生は本能的に相手のことが分かっているんだろうと思っています。先生が毎夏過ごすメイン州のお家の周りには野生の動物がたくさんいるんですが、普通なつかないようなリスやアライグマなんかが、みんな先生の元によってくるんです。しまいには、シーモアがピアノを弾くと動物たちが寄ってくるようになったとか(笑) |
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『シーモアさんと、大人のための人生入門』 原題:Seymour: An Introduction 2016年10月1日(土)シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほか絶賛上映中 公式サイト: イーサン・ホーク監督作、89歳のピアノ教師が教える、人生のうつくしさ |
第39回トロント国際映画祭 観客賞ドキュメンタリー部門3位
第50回全米映画批評家協会賞 ノンフィクション映画賞3位
第41回テルライド映画祭正式出品
第52回ニューヨーク映画祭正式出品
監督:イーサン・ホーク
製作:ライアン・ホーク、グレッグ・ルーザー、ヘザー・ジョーン・スミス
撮影:ラムジー・フェンドール
音声:ティモシー・クリアリー、ギレルモ・ペナ=タピア
編集:アナ・グスタヴィ
出演:シーモア・バーンスタイン、イーサン・ホーク、マイケル・キンメルマン、アンドリュー・ハーヴェイ、ジョセフ・スミス、キンボール・ギャラハー、市川純子ほか
配給・宣伝:アップリンク
協力:スタインウエィ・ジャパン株式会社
©2015 Risk Love LLC
2014/アメリカ/81分/英語/カラー/1:1.85/DCP/