映画情報どっとこむ ralph 2018年5月12日(土)公開の映画『孤狼の血』。

この度、舞台となった広島にて 合同記者会見、また映画完成後全国初のイベントが行われました。

この日合同記者会見に登場したのは、主演を務めた役所広司さんと、「原作にないミステリアスな存在」を演じた実力派若手女優・阿部純子さん、原作者・柚月裕子先生、そして白石和彌監督の4名。

映画情報どっとこむ ralph 主演の役所さんは

役所さん:広島・呉のみなさまにお世話になり、やっと映画が完成しました。映画が完成して初めての会見を広島でできたこと本当に幸せに思っています。

と感謝の気持ちを語りま した。

質疑応答では映画への熱い感想が飛び交う中、白石監督に「何を目指して映画を作っていたのか」という質問が向けられました。

白石監督:東映のプロデューサーの方から、「仁義なき戦い」のような東映が過去作っていた、「エネルギーのある、勢いや力強さ」 を映画に取り戻したいというお話しをいただきました。とても監督冥利につきる思いでしたし、そのプロデューサーの方々の熱量に自分が感染してできた作品でした。ただ「仁義なき戦い」など過去の作品と同様の物を作り上げるのは難しいので、そ の中で何ができるのかを考えました。

と語った。

そんな監督の気持ちを受け止め、どのように役に取り組んだのかを聞かれ

役所さん:監督と初めてお会いした時に、「近年の日本映画は元気がないから元気な映画を作りたい」と言われ、脚本を読むとそのエ ネルギーを感じました。監督からテレビではできないような演出を指示されることもありましたが、シートベルトをしなくて いい、映画ならではでしかできないことも多く、とても男らしい映画ができたと思います。役づくりというところでいうと、 呉弁を撮影間近まで繰り返し練習し、言葉を体にしみこませて挑みましたが、大上に自分を近づけていくことができたので、 呉弁は大きな味方でした。呉のみなさんに恥じないように頑張ったのですが、みなさんどうでしょうか?(笑)

と笑いを誘いました。

映画情報どっとこむ ralph そして原作にないキャラクターを演じて

阿部さん:現場では監督や指導の方々に支えていただけて、私としてはこの作品に携われたことがまずとてもうれしく思いました。現場で呉弁を練習していたら、役所さんが私の台詞のイントネーションまで覚えてくださっていて、現場でフォローしてくださったんです。役所さんが演じる大上は頼りになる男性なのですが、今まさに ここに「大上がいる!」と感じました。

と本作へ参加した思い出を語りました。

原作者の柚月先生は、自身の小説が映像化された感想を聞かれると

柚月先生:映画は圧倒されるぐらいの熱量で、いい意味で驚きました。小説では活字でないと、なりたたないミステリー要素の部分があるので、どうやって表現するのかと思っていたのですが、 「このように演出するのか」というようにとても感動しました。キャストの方々はスクリーンの中とでは別人で、まさにプロ でとてもすごいことなのだと、実感いたしました。

また本作を広島でのオールロケで実施した決め手を聞かれた

白石監督:実際に現場に来てまさに昭和63年の時代のような空気感を感じられたところが大きいです。また「仁義なき戦い」は呉を舞台にしながら、呉での撮影がほとんどできてないので、何か一つでも「仁義なき戦い」のエネルギーをこの映画にもたらすには、オールロケでの撮影がひとつの方法なのではないかと思いました。

と語りました。 印象に残った撮影現場を聞かれ

阿部さん:撮影で使われた商店街がとても親しみやすく、ロケ現場と思えないぐらいでした。 あとは広島焼きがおいしかったのが印象に残っています(笑)

と話し、

役所さん:呉の街はとても画になる街で、映画にすると とても魅力的な場所だなと思っていました。撮影が休みの日はスーパーでお惣菜とか買ってました。(笑)

と広島での思い出を語りました。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・

「本作に今の広島にはないエネルギー、パワーを感じた」という映画の感想と共に、昭和63年を生きていた広島の人に、 どのような思いを抱いて作品に臨んだのかと聞かれた登壇者たち。それぞれの想いを語りました。

白石監督:自分の撮る映画は「昭和っぽい」とよく言われるんですが、実際昭和の男の背中を見て育ってきた自分もいるので、大上の背中を「昭和の男」の象徴として描きました。

阿部さん:男性社会の中でどのように女性が強くしなやかに生きてきたのか考えるために、「仁義なき戦い」を見て勉強してい ました。真木よう子さんしかり、男性の中で「かっこよく、賢く生きる」女性はとても印象的でした。

役所さん:「昭和の男」を演じてほしいと監督に言われたのですが、この作品の登場人物たちはそれぞれ「必死に美しく生きて いる」のだと思います。そういったところが映画全体の熱になっているのではないかと思いました。こういったぎらぎらした ものも映画のいいところだと思います。

柚月先生:昭和は誰もが必死に「自分が信じるもの」に何かをかけて生き残ろうとした時代だと思います。ぜひ小説、映画から その雰囲気を感じていただき、みなさまの心に何か残すことがれきればと思います。

映画情報どっとこむ ralph そして合同記者会見が終わった後は、映画完成後全国初イベントとなる、「キックオフパーティー」が開催されました。
映画『孤狼の血』にちなんで作られたオリジナルカクテル、「ブラッディウルフ」で乾杯!乾杯の後は主演役所が映画に対する想いを語りました。

映画『孤狼の血
2018年 5月12日(土) ROADSHOW

物語・・・

舞台は、昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾ととも に、金融会社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化 し…。 第69回日本推理作家協会賞受賞、「このミステリーがすごい!2016年版」国内編3位に輝いたベストセラー小説「孤狼の血」が、2018年5月 12日、待望の映画化!

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キャスト:役所広司、松坂桃李、真木よう子、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、阿部純子、中村獅童、竹野内豊、滝藤賢一、矢島健一、田口 トモロヲ、ピエール 瀧、石橋蓮司、江口洋介 ほか

原作:柚月裕子「孤狼の血」(角川文庫刊)
監督:白石和彌
配給:東映
©2018「孤狼の血」製作委員会

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