女優・のんさんが主演すず役を演じているアニメーション映画『この世界の片隅に』は11月12日全国公開となりますが、第29回東京国際映画祭特別招待作品として上映され、主演声優の、のんさんと片渕須直監督による舞台挨拶が行われました。
映画『この世界の片隅に』第29回東京国際映画祭‘特別招待作品上映後舞台挨拶 |
|
この第二次世界大戦の日本を描いたのは
監督:単純に想像するのではなく感じたくてこの映画を作りました。両親が生きた時間を知ることで、大人になれるのではと。 原作を読んでのんさんは・・ のんさん:戦時下の時代を別次元に思っていました。そういう感覚だったのですが、原作を読んでそうではなくて日常と隣り合わせだったことがわかりました。 と吐露。声優陣が素晴らしさを監督は 監督:細谷君をはじめ、演技派がそろっています。みなさんナチュラルに演じてくれて。難しかったのは広島、呉弁。みんな出来ていたんじゃないか思っています。そんな中で、彼女が最もナチュラルに存在しているのんさんのすずさんが誇らしいです。 |
|
71年前を生きるすずさんを演じるにあたり・・・
のんさん:私は、すずさんと言う人は、あからさまに戦争に嫌悪感を持っているのではなく。毎日を生きるっていう部分を意識して演じました。 最後に、公開に向けて 監督:あの当時の空気が信じられるものにしました。タイムマシーンのよな作品が出来たと思っています。その先に、すずさんがいます。映画であの当時に行って、今に戻って伝えてください。 のんさん:日々を送るとか、毎日がいとおしくなる作品だと思います。生きるということに涙が流れる。何があっても生きることに心が震える作品です。 |
|
物語・・・
どこにでもある 毎日の くらし。昭和20年、広島・呉。わたしは ここで 生きている。 すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。 だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた。 11月12日(土)テアトル新宿、ユーロスペースほか全国ロードショーです。 |
声の出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外
監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)
企画:丸山正雄
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
音楽:コトリンゴ
プロデューサー:真木太郎
製作統括:GENCO アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会