第69回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門<若手審査員賞>受賞
ロカルノ国際映画祭をはじめ各国の映画祭から大喝采で迎えられ、現在も世界巡回中の塩田明彦初のロマンポルノ作品が、遂にベールを脱いじゃいます! 最新作『風に濡れた女』は、12月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開となります。 そして、この度、本作品の本予告とポスタービジュアルが解禁されました。 予告編は、映画祭バージョンを異例の大胆マスキング処理。 それでは、よかったらご覧ください!!! ちなみに |
|
主演を務めているのは間宮夕貴と永岡佑。
永岡佑は、19才で俳優デビューし、タナダユキ監督の『月とチェリー』(04)で初主演。NHK大河ドラマなど数々のドラマや映画に出演する実力派俳優で、近年の「重版出来!」(TBS)での好演が高く評価されています。 間宮夕貴は、石井隆監督『フィギュアなあなた』(13)で映画初出演。その後も『甘い鞭』(13)、『GONIN サーガ』(15)など石井監督作品に立て続けに出演し、女優として開眼。今年公開された『屋根裏の散歩者』(16)でもオールヌードを披露。その潔い脱ぎっぷりに、各界から熱視線を浴びています。
本作は、都会の喧騒を避け、過去から逃げるように山小屋で暮らす永岡佑演じる高介が、生命力を持て余し野性味溢れる魅力を放つ間宮夕貴演じる汐里との出会いによって欲望の渦に巻き込まれていくという物語。欲を捨てたはずの男と、欲に純粋な女が巻き起こすオフビートな笑いと、本能むきだしでヒートアップする男と女のバトルが軽妙に描かれています。 映画本編はR18+指定なのでお間違いなきよう! |
|
『風に濡れた女』
大自然の中で欲望の渦に飲まれていく彼らの行きつく果てはー? かつて劇作家として知られた柏木高介(永岡佑)は、今では世捨て人のような暮らしを送っている。ある日の昼下がり、港でたたずむ高介の目の前を、自転車に乗った女が通りすぎ海に突っ込んだ。全身を濡らして陸にはい上がって来た女は、おもむろに上着を脱ぎ「今晩泊めてもらえない?」と話しかけてくる。その不思議な女は、汐里(間宮夕貴)。高介は何も見なかったふうを装い、拾ったアンティークの椅子を乗せたリアカーを引いてその場を去ろうとするが、汐里は野良犬のようにまとわりつき追いかけてくる。高介に泊める気がないことを理解した汐里は、「アンタは私にロックオンされたんだ。逃げられると思うなよ」と捨てゼリフを残し去っていった。翌日、高介がコーヒー豆を買いに寄ったいきつけのカフェで、ウェイトレスとして働く汐里と出くわす。奇妙な出会いをしたばかりにも関わらず、懐かしそうに近寄ってきた汐里は、カフェの店長(テイ龍進)を体でてなずけ、店長の別居している妻の洋服を着て平然と働いていた…。そんな中、かつての劇団仲間で高介の女だった演出家・響子(鈴木美智子)が、巡業の途中、劇作家としての高介の熱烈なファンだという新人助手・夕子(中谷仁美)と、新しい劇団員たちを引き連れてやってきた。高介が、自分の書いた戯曲を目の前で披露され興味なさげに眺める傍ら、響子は、汐里に芝居に参加しないかと持ちかける。ヒートアップした汐里が、響子を押し倒したことから、まるで堰を切ったように、この大自然に集まった男と女たちの欲望の渦が広がり始める。 塩田明彦(しおた・あきひこ)プロフィール |
|
2016年11月20日に45周年を迎える<日活ロマンポルノ> ロマンポルノリブートプロジェクト 日活株式会社が1971年に製作を開始した「日活ロマンポルノ」が今年11月20日で生誕45周年を迎えることを記念し、新作製作とクラシック作品の活性化をあわせた横断的なロマンポルノリブートプロジェクト。 公式HP:日活ロマンポルノ |
キャスト:
間宮夕貴 永岡佑
テイ龍進 鈴木美智子 中谷仁美 加藤貴宏
赤木悠真 谷戸亮太 池村匡紀 前田峻輔 大西輝卓
監督・脚本:塩田明彦
2016/日本/78分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル/R18+
ⓒ2016日活