世界に先駆けてデジタルシネマにフォーカスし、次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートしたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(主催:埼玉県、川口市ほか)は、本日16日(土)、13回目となる開催初日を迎え、国内外からノミネート監督や審査員ほかゲストが来場してのオープニング・セレモニーを実施。9日間にわたる映画祭が華やかに幕を開けました!
<SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016 開催概要> 会期:2016年7月16日(土)~7月24日(日) 公式サイト: SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016は、本日16日(土)から24日(日)までの9日間、埼玉県川口市のSKIPシティほかで開催いたします。会期中は長編部門12作品、短編部門12作品、アニメーション部門12作品の、3部門36作品がコンペティション上映され、審査員による最終審査を経て最終日24日に各賞が発表されます。そのほかにも、特別招待作品やバリアフリー上映、関連企画、関連イベントなど盛りだくさんの内容となっています。 |
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オープニング上映は、映画祭が主体となり、若手監督を抜擢してプロデュースするプログラムによる作品『話す犬を、放す』。熊谷まどか監督の初長編映画になります。そんな監督と本作に出演した つみきみほさん、田島令子さん、木乃江祐希さんが舞台挨拶。映画祭に華を添えました。
オープニング上映『話す犬を、放す』 舞台挨拶概要 登壇者:つみきみほ、田島令子、木乃江祐希、熊谷まどか監督 今回、世界初上映となった『話す犬を、放す』は、熊谷まどか監督が自身の体験をもとに手がけた作品 熊谷監督:ベースには、母がレビー小体型認知症に罹ったことが元になっていて、月並みだけれど、「親も老いるんだな」と思って、老いるということは、少しずつ赤ちゃんに近づいていくことなんだということを目の当たりにして、描いた作品。でも私の経験をもとにしてはいるけれど、私は大阪のオバちゃんだし、私の母もヒョウ柄のスパッツをこよなく愛するような大阪のオバちゃんで、つみきさん、田島さんが演じたような可愛らしい母娘ではないので、そこはフィクションというか、実在の人物とは一切関係ございません。 と会場を笑わせた。母との生活と仕事の両立に葛藤する主人公・レイコを演じたつみきさんは、 つみきさん:売れない女優という役で、私も10代からこの仕事をしているけれど、色んな寄り道ばかりをしているので、“売れない女優”という役にはちょっと共感していました。監督は本当に大阪のオバちゃんていう感じで(笑)、何か聞くといつも面白い形で返してくれて、楽しい現場でした。 と撮影を振り返り、一方の田島さんはレビー小体型認知症という、難しい役どころ 田島さん:あまり“難しい役だ”とは思わずに、わからないところは監督に聞きながら演じていって、監督からは「基本はコメディだ」と伺っていたので緊張感を持ちつつも楽しく演じることができました。 と監督との役作りを披露した。また、木乃江祐希さんが演じた、若く才能に溢れ、子育てをしながら映画監督としても活躍する女性監督というキャラクターについては、 熊谷監督:私のまわりにいる一世代下の女性監督たちは、みんな女子力が高くて、現場でもオシャレだし、子育てしながら映画もあきらめずに頑張るということを、当然のことのようにやっている人が多くて、羨ましいというよりもう“あっぱれ”という感じなんですよ。そんなイメージを込めた役なんです。 とかたり、 木乃江さん:そんな役を演じて、私自身も芝居もプライベートも頑張るぞ!という思いが強くなって、最近、自分ひとりだけで劇団を立ち上げたんです。この役の影響ですね。 と明かした。 |
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舞台挨拶の最後に・・・
つみきさん:それぞれの見方で、それぞれの楽しみ方でご覧になってほしい。 田島さん:作品に出てくるチロという役の雌犬がとっても芸達者で、そこも注目して欲しい。彼女に助演女優賞を差しあげたい。 熊谷監督:初めての長編作品で、とっ散らかってしまったこともいっぱいあったけれど、素晴らしいキャストとスタッフに恵まれて、私が作ったというよりは、“すごいものができちゃったな”と思っている。今日がお客様に観ていただく初めての日なので、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。 と締めくくりました。 『話す犬を、放す』 今後劇場での公開も予定されています。 物語・・・ 母の幻視に隠された想いとは?「もう一つの人生」を思い描いたことのある全ての人に、ユーモアと涙で寄り添う人間賛歌。 売れない女優レイコのもとに、ある日、昔の仲間で人気俳優の三田から映画出演の話が舞 公式サイト:http://hanasuinu.com/ 熊谷まどか監督 |
監督・脚本:熊谷まどか
出演:つみきみほ、田島令子/眞島秀和、木乃江祐希
製作:埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ
2016年/日本/84分
(C)2016埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ