この度、日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』2月27日(土)より、テアトル新宿、沖縄の桜坂劇場ほかにて全国公開となります。
その公開に先立ち、ロケ地である沖縄でプレミア上映を行いました。舞台挨拶には、主演リリー・フランキーさんと坪田義史監督、そして本作にも出演し、沖縄で人気を誇る俳優・普久原明さん(ふくはらあきら)、新垣正弘さん(あらかきまさひろ)が駆けつけました。 更にリリー・フランキーさん、坪田義史監督が沖縄県庁を表敬訪問し、浦崎唯昭(うらさきいしょう)副知事と共にロケ地沖縄から本作をPRしました。 |
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沖縄プレミア上映舞台挨拶
先月31日(現地時間)ワールドプレミア上映を行ったばかりのロッテルダム国際映画祭から帰国し、その足で沖縄入りしたリリー・フランキーと坪田義史監督は、2月4日(木)上映後の観客を前にそれぞれ撮影時の思い出を振り返り挨拶。 坪田監督:ロッテルダムから、ここ沖縄へ駆けつけました。こうして日本の皆さんに見てもらえてうれしいです。原作の世界を日本で脚色することを決めたときに、撮影するなら沖縄しかない、と思いました。見た方それぞれの感性に突き刺さる映画になったと思います。」 リリーさん:あまり見たことのない映画が出来ました。沖縄に住んでいる方たちもこの映画をみて多国籍・無国籍な感覚を持つと思います。荒唐無稽なファンタジーですが、こういう世界もあるかもしれない、と思わせる沖縄の風景に助けてもらいました。娯楽作とはまた違う、皆さんのイマジネーションの中で完成される映画です。 普久原さん:近くからやって参りました(笑)。私は、船の上で太鼓を叩いて登場するシーンがとても印象に残っています。私自身おいしい役を頂きましたが、実はリリーさん演じる学者の子供時代を私の息子が演じていまして…監督からは私より上手いと褒められていました(笑) 新垣さん:リリーさんは最初クールな印象だったので取っ付きにくい人かと思っていましたが、弁当を食べながら「よく宮古に行くんですよ」と話をしてくれてホッとたことを覚えています(笑)役者としてもとても集中力のある人なので驚くと同時に、勉強になりました。沖縄・渡嘉敷の自然がとても綺麗な映画です。 そして、1月の撮影時、渡嘉敷島が予想以上に寒かったことや、海中シーンの苦労話に加え、撮影中はほぼ毎日みんなが島にある同じ飲み屋に通い、映画について話し合っていたなどの話で盛り上がりました。 |
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沖縄県庁に表敬訪問
2月5日(金)にリリー・フランキーさんと坪田義史監督。浦崎唯昭副知事に挨拶。 浦崎副知事に、渡嘉敷島での撮影の感想を聞かれ、 リリーさん:自然はワイルドなのに、人はとても穏やかなのがいいですね。美味しいものも食べることができて、普通に生活もできる。でも、一歩離れると手つかずの自然があって。人間のあたたかさと自然が共存しているのを肌で感じられたことは、貴重な経験でした。 リリーさん:撮影の際に渡嘉敷島から更に離れた離島(ナガンヌ島)にも行きました。その島では、落ちている貝殻が全然割れていなくて、環境破壊というのはやっぱり人間がしていることなんだと実感しました。 副知事:波の上(なみのうえ)ビーチはご存知ですか?私たちが小さい頃は、リリーさんがおっしゃるようなきれいな貝がそこにたくさんありました。今は綺麗なビーチに整備されて泳ぐには便利ですが、やはり自然が失われてちょっと寂しい気がしています。映画を観てやって来る観光客も増えているので、『シェル・コレクター』には期待しています。 |
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沖縄県庁表敬訪問
最後に、 坪田監督:自然の厳しさや驚異が浮かび上がってくる映画を作りました。沖縄を世界に発信できる映画になったと思います。 と、締めくくりました。
しかし、島に流れ着いた女・いづみの奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。 『シェル・コレクター』 2月27日(土)より、東京:テアトル新宿、沖縄:桜坂劇場他全国順次ロードショー! |
リリー・フランキー
池松壮亮 橋本 愛 普久原明 新垣正弘
寺島しのぶ
監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会
www.bitters.co.jp/shellcollector
配給:ビターズ・エンド