![]() |
ウーマン・イン・モーション
|
![]() |
高畑充希、中島健人ら登壇
是枝監督のオープニングスピーチを受け、場内が盛大な拍手に包まれる中、今回のトークゲストが登壇。ドラマやミュージカル、映画など幅広い分野で活躍する実力派俳優の高畑充希氏、アーティストとしてだけでなく俳優業にも進出し、海外作品への出演にも意欲的な中島健人氏、是枝監督が率いる「分福」にて、『ベイビー・ブローカー』、『真実』、「阿修羅のごとく」などの映画やドラマの企画・プロデュースを手掛けてこられたプロデューサーの福間美由紀氏に加え、CSA(キャスティング協会)に所属するキャスティング・ディレクターのデブラ・ゼイン氏が初来日し、スペシャルゲストとして登場しました。 今回のトークは、来年3月に授賞式が行われる第98回アカデミー賞®にて、新たに「キャスティング賞」が創設されることを受け、キャスティングの重要性と、映画・ドラマで描かれる女性像の変化、さらなる女性たちの活躍がテーマに。トークの前には、伝説的な女性キャスティング・ディレクターのマリオン・ドハティ氏をめぐるドキュメンタリー『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』が特別上映され、ゼイン氏は「キャスティングという仕事を作り上げた人です。伝説的な彼女の存在は非常に大きいです」と敬意を込めて彼女の功績に触れました。 これまでハリウッドで約30年にわたり活躍し、『アメリカン・ビューティ』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を始め、『ドリームガールズ』、『オーシャンズ』シリーズ、『猿の惑星』シリーズなど、多くのヒット作にキャスティング・ディレクターとして携わってきたゼイン氏は、「この仕事は世界中の俳優の知識が必要です。最終決定は監督が担いますが、キャスティング・ディレクターの意見が作品に大きな影響を及ぼすこともあるんですよ。意見が食い違った時には、監督と喧嘩をするくらいのことも起こります(笑)」と自身の経験も交えて明かしてくれるエピソードに高畑や中島も興味津々。 そんなゼイン氏は、映画の中で描かれる女性像の変化について聞かれると、「時代を反映していると思います。女性がリーダーを果たす役柄や女性のヒーローなどが増えてきましたし、そういう機会はどんどん増していくと思います」と現状を分析。中島氏も「『バービー』や『プロミシング・ヤング・ウーマン』など、女性が主体となって生き抜く力強さを描いた作品が増え、時代に順応した作品が作られているように感じます」とゼイン氏の意見に同意。一方、「本当の意味で、“人間”として平等に描かれている作品が観たいですよね。LGBTQの方々を描く作品も、当事者が演じるべき、という意見など色々あると思いますが…」と鋭い視点で切り込んだのは高畑氏。ゼイン氏も「良い質問ですね」と賛同しながら、「私は必ずしも当時者である必要はないと思っています。フィクションなのか、ドキュメンタリーなのか、その線引があいまいになる場合もありますが、上手い人が演じるべきです」とキャスティング・ディレクターとしての見解を述べていました。 そんな現場の最前線に立つ高畑は「当事者としても、転換期を迎えていると感じています。子どもができて子育てをしていく中で、『もっとこうだったいいのに』と思うことが増えていくのかもしれません。そうなったら、我慢せずに声に出していくことで、働きやすい環境作りに貢献できたら嬉しいです」と、母として、俳優として、真摯に仕事に向き合う姿勢を見せ、中島は「まずは食事の時間をしっかり作るとか、ファミリーデーを設けてみるとか、少しの変化が現場を充実させていくきっかけになると思います。みんながそれに気づき始めているので、時代の真ん中にいる一人の映画人として、推奨していけたら良いなと思います」と、これからの未来へと想いを託すとともに、行動を起こしていくことの大切さを明かしていました。 |
©TIFF
















