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完成披露舞台挨拶

 
1989 年にイギリス最高の文学賞であるブッカー賞、2017にノーベル文学賞を受賞し、二つの世紀を代表する小説家となったカズオ・イシグロの鮮烈な長編デビュー作「遠い山なみの光」を、『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞含む最多8部門受賞を果たした石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』は9月5日(金)にTOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショーいたします。
 
本作の公開に先駆けて、8月7日(木)に完成披露試写会を実施。
広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、松下洸平、三浦友和、石川慶監督が登壇しました。
遠い山なみの光
 
完成披露舞台挨拶
日時:8月7日(木) 
場所:イイノホール&カンファレンスセンター
登壇:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、松下洸平、三浦友和、石川慶監督

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キャスト&監督登壇

 
カンヌ国際映画祭以来初のイベントとなる、この日の完成披露舞台挨拶。満員御礼の中、戦後の長崎で様々な思いを抱いて生きる悦子を演じた広瀬は「ぜひ楽しんでいただきたいな、どう伝わるのかなと、本日を楽しみにしていました」と挨拶し

「完成作を観た時は言葉がスッとは出て来なくて、だんだん紐が緩んでいく感じというか、だけど急にキュッと絞られる時もありました。特に印象的だったのが登場する女性たちの顔。それらが重なって見えてくる不思議な感覚もあって。本編を観ていただいたら私の言いたいことがわかってもらえるはずで、ずっしりと受け取るものがある作品です」と感想を述べた。
 
悦子が長崎で出会った不思議な女性・佐知子役の二階堂は「キャラクター性を深く考える事も大切にしましたが、広島・長崎の原爆投下であったり、戦争体験者の方々が戦後どのような思いで暮らしていたのか、その後にどんな人生を歩まれたのか、その当事者意識を大切にしながら演じました」と回想。そんな二階堂との共演に広瀬は「力強くて潔い目というのか、それを佐知子さんを通して感じました。今共演する事が出来て嬉しかったです」と手応えを明かし、二階堂も「芝居を御一緒しながら、しなやかさと静かな強さみたいなものが広瀬さんにはあって、座長として頼れる存在だと思う瞬間がありました」とリスペクトしていた。
 
イギリス時代の悦子を演じた吉田は、劇中では英語セリフを披露。英語で行われたイギリスロケについて吉田は「お芝居以外で言葉を聞きとる大変さはありましたが、英語を浴びる環境はそのまま悦子が過ごしていた環境とリンクする。セリフが母国語ではないもどかしさはあったけれど、芝居において余計な事を考えずに済んだのは役者として幸せな時間でした」と回想した。
 
本作は今年5月に行われた、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品。是枝監督の『海街diary』(15)以来10年ぶり2度目の現地参加となった広瀬は10年前のカンヌ体験について「当時は、この世界に入ったばかりだったので、カンヌ国際映画祭の大きさや凄さがわからないまま『わあ!遠い海外に行ける!』みたいなテンションでいました。今思えばあの時の自分を殴ってやりたいくらいの贅沢な経験でした」と照れ笑いで反省。悦子の夫で傷痍軍人の二郎を演じた松下はカンヌでの上映時「エンドロールが流れてスタンディングオベーションになった時は感極まって泣く一歩手前だった」と打ち明けて「でも共演者の皆さんの事を見たら、スッとした凛々しいお顔で拍手を受けてらしたので、僕一人だけが泣いている場合ではないとグッと堪えました」と振り返って笑いを誘っていた。
 
吉田はカンヌの路上で大物ハリウッドスターを目撃したというが…。「路上で人だかりが出来ていたので見てみたらトム・クルーズがいた。写真を撮ろうとして近づいたら3人くらいのSPがいて『撮るな!』と制止されました。それでも一緒に歩きながらこっそり自撮りしてパッと本人を見たら…肌が若いぞ?髪型これだったか?と。よくよく調べてみたらニセモノだった!」とまさかのソックリさん。吉田曰くトム・クルーズにしか見えなかったと言うが、吉田が自撮りした写真を見た松下は「全然違いました」と暴露して、場内爆笑となった。
 
一方、石川監督は原作者カズオ・イシグロとのやり取りをこう明かした。「製作段階で長い時間様々なアドバイスをいただきました。『原作に忖度はしないでほしい。あなたの映画を作りなさい』と言われたのが印象的でした」
 
松下と夫婦役を演じた広瀬は「これは私が悪いんですけど…」と前置きしながら、「ネクタイを結ぶシーンがあって、結んだことがなかったので何度か練習をさせていただきました。でも本番だけ幼稚園生くらいの長さの短いネクタイになってしまってビックリしました」と思い出し笑い。これに松下は「いい意味での緊張感漂う中で撮影をしていたので、一気に和みました。広瀬さんはなんでも器用にこなされる方で、現場でセリフを確認している姿も一度も見なかった。撮影中は常にドシッと構えている広瀬さんの姿しか見れなかったので、ネクタイ結べないんだ!?と意外でした」と嬉しそう。広瀬は「それでも松下さんは何事もないかのようにお芝居を続けてくれたので、良い人だな~と思いました」と感謝していた。そんな二人の姿に二郎の父・緒方役の三浦は「二人とも初共演だそうですが、その距離感が今回の芝居部分では活きたのかなと。つかず離れず、お互いに気を使っている感じが良かった」と評していた。
 
最後に石川監督は「昨日は広島の原爆の日、明後日は長崎の原爆の日です。そんな時期に本作の完成披露が出来るのは感慨深いです。色々な見方の出来る映画になっています。素直に映画を観ていただいて感じたものをご自身の言葉で伝えていただければ嬉しいです」と期待。広瀬は「この作品を通して人の幸せ、平和を願うこと、人それぞれ見ている方向性は違うと思いますが、その中でも強く生きた女性たちの姿を大きなスクリーンで観ていただき楽しんでいただければ幸いです」と呼び掛けていた。

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『遠い山なみの光』

 
9月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
 

 
ある女が語り始めたひと夏の記憶
その物語には心揺さぶる〈嘘〉が隠されていた
1950 年代長崎と 1980 年代イギリスを生きる 3 人の女たちの
知られざる真実に涙溢れる、感動のヒューマンミステリー
日本人の母とイギリス人の父を持つニキ。大学を中退して作家を目指す彼女は、長崎で戦争を経験した後イギリスへ渡った母の悦子の半生を綴りたいと考える。娘に乞われ、口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは30年前、戦後間もない長崎で暮らしていた頃に出会った、佐知子という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出だった。だが、ニキは次第に母が語る物語に違和感を感じ始め――。
 
長崎時代の悦子を演じるのは広瀬すず、佐知子に二階堂ふみ、イギリス時代の悦子に吉田羊、ニキにはオーディションで選ばれたカミラ・アイコ、さらに悦子の夫に松下洸平、その父親に三浦友和と、日英映画界の煌びやかな至宝がそろった。そのほか、日本パートには柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜(子役)らが出演。豪華実力派キャストが集結し、物語を彩ります。
 
遠い山なみの光

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原作:カズオ・イシグロ/小野寺健訳「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』 
出演:広瀬すず 二階堂ふみ 吉田羊 カミラ・アイコ 柴田理恵 渡辺大知 鈴木碧桜 松下洸平 / 三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films
配給:ギャガ 助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI 上映時間123分
©2025 A Pale View of Hills Film Partners
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