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@第27回上海国際映画祭

 
《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の松田正隆による傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化し、オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務める映画『夏の砂の上』(製作幹事:スタイルジャム、配給:アスミック・エース)が、7月4日(金)より全国公開となります。
 
松田正隆による《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化した映画『夏の砂の上』(7/4(金)公開)は、共同プロデューサーも務める主演のオダギリジョーを筆頭に、髙石あかり、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研ら豪華キャストで贈る極上の人間ドラマ。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く。
 
本作が6月13日(金)より中国・上海で開催中の第27回上海国際映画祭のコンペティション部門にて、現地日程6月20日(金)にワールドプレミアとして公式上映が行われ、上映後のQ&Aと、その後行われた現地記者会見に、主演・共同プロデューサーをつとめるオダギリジョー、監督・脚本の玉田真也が登壇しました。
『夏の砂の上』
 
第27回上海国際映画祭 ワールドプレミア上映
公式上映・Q&A、記者会見
日付:6月20日(金)
ワールドプレミア上映会場:上海影城SHO 1号厅杜比剧场
記者会見会場:Crowne Plaza Shanghai内 Jade Hall
登壇:オダギリジョー(主演・共同プロデューサー)、玉田真也(監督・脚本)
 

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ワールドプレミア上映

 
1000人を収容する大スクリーンで上映され、上映中は笑いがおこったり、どよめきがあったり、息を静めて見守ったり、会場内の観客が楽しみながらも集中して映画を鑑賞する空気が伝わってきた。上映終了後には拍手が起こり、会場で観客と映画を鑑賞していた玉田真也監督が呼び込まれ、その後に、オダギリジョーが登場すると、大きな拍手と声援で迎えられた。
『夏の砂の上』
玉田監督は「尊敬している先輩監督たちの作品が上映されている映画祭に参加できて嬉しいです」と述べ、オダギリジョーは「本当は皆さんと一緒に鑑賞したかったのですが、汗をかきすぎて、シャワーをあびて着替えに戻ったりしていたら間に合わなかった」と挨拶し、上海の蒸し暑さに同感した観客の笑いをさそい、場をあたためた。MCからの
 

Q&A

質問の後、観客からのQ&Aでは、多くの観客が「私をあてて」といわんばかりに手をあげ質問を競り合う姿も。オダギリジョーの人気の高さをうかがわせた。
「治(オダギリ)と妻・恵子(松たか子)が終盤にやりとりするセリフ」について問われた玉田監督は「原作にもあるセリフですが、治は息子を亡くしたまま、時が止まっている人。去ってしまう妻に対して、自分の痕跡を残したいと思ったのではと思っています。暴力的な言葉であるからこそ相手の中に自分を残したい、恵子に対して執着しているシーンだと解釈しました」と回答、そして「治というキャラクターをどのように演じたか」問われたオダギリは「最初から監督は、悲しい出来事がつまっている映画だからこそ、あまり暗く見せたくない、暗くなりすぎない芝居をしてほしいと言われました。人生は楽しいこともあればつらいこともある。治には、環境的にマイナスなことが増えたように見えるが、姪と過ごしたひと夏の経験が治を大人にして、少しだけ前を見て新しく自分の生活を始めていくんじゃないかと感じて、演じていました」と本作から垣間みえる希望について語った。
 
会場と一緒のフォトセッションも実施され、フォトセッション中もオダギリへの声援が鳴り止まなかった。

 

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記者会見

 
会場を移動し行われた、記者会見も大勢の現地メディアがかけつけ多くの質問が飛び交った。
上海の印象について問われたオダギリは「ロウ・イエ監督の作品の撮影で3か月くらい上海で生活してとても楽しかった思い出がある。 古い町並み、西洋的なニュアンスが入っていて美しい街という印象です」と回答、
『夏の砂の上』
つづいて共演者・松たか子の印象を問われると「大きな括りで同世代、映画やドラマで一緒に戦ってきた大切な仲間だと思っています。結婚したのもほぼ同じ時期で、会うたびに『(結婚が)お互いよく続いてますね』とやりとりをしている。結婚っていうのは、思いやりと忍耐なんでしょうね」と語り記者たちを笑わせた。
 
そして、玉田監督は「本作は『水』が映画の重要な要素になっていると思いますが」と問われると「ご指摘のとおり、水はとても重要な要素で、本作は、水害で息子を亡くした主人公が、水によって前向きになるという話。本来、水は人を生かすもの。でも人を殺すものでもあります。また、長崎の雨を飲むということには意味があり、原爆が落ち、放射能を含んだ雨を「死の雨」といって、生命にとってなくてはならない水が、人を殺してしまうものにもなる。水には2つの意味が含まれています」と語り、この映画が長崎を舞台にしている意味にも触れた。
『夏の砂の上』
公式上映から記者会見までを終え、オダギリは「観客、現地メディアの方々が、しっかりと映画を観てくれていることが分かる質問ばかりでうれしかった」と話し、玉田も「芯をくった質問をしてもらって、ここではじめてお話しできたことも多く、すごくいい場でした」と括った。
『夏の砂の上』
 

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上海国際映画祭

 
1993年からはじまった上海国際映画祭は、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展とを目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている。
今回、映画『夏の砂の上』は、映画の質や芸術的な価値を競う場として注目を集め、今年15本の作品が選出され、コンペティション部門で日本作品唯一の上映となる。
 

CLセレモニー&授賞式

メインコンペティション部門の審査員長を『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレが務め、本作は、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞、最優秀女優賞などの賞の対象となり、クロージングセレモニーと授賞式は、6月21日(土)に行われ、レッドカーペットと授賞式には、オダギリジョー、玉田真也監督に加え、2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインに抜擢され、撮影中の髙石あかりが、大阪から駆けつける。
 

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『夏の砂の上』

 
7月4日(金)全国公開
 
公式HP:
https://natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp
 
公式X:
@natsusuna_movie
 
#映画夏の砂の上
 
乾いた心が、かさなるとき――。松田正隆による《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化。共同プロデューサーも務める主演のオダギリジョーを筆頭に、髙石あかり、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研ら豪華キャストで贈る極上の人間ドラマ。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く。第27回上海国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
   
あらすじ
雨が降らない、夏の長崎。幼い息子を亡くした喪失感から妻・恵子(松たか子)と別居中の小浦治(オダギリジョー)。働きもせずふらふらしている治の前に、妹・阿佐子(満島ひかり)が、17歳の娘・優子(髙石あかり)を連れて訪ねてくる。阿佐子は1人で博多の男の元へ行くため、しばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに。高校へ行かずアルバイトをはじめた優子は、そこで働く先輩の立山(高橋文哉)と親しくなる。不器用だが懸命に父親の代わりをつとめる治との二人の生活に馴染んできたある日、優子は、恵子と治が言い争う現場に鉢合わせてしまう……。
夏の砂の上

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オダギリジョー
髙石あかり 松たか子
森山直太朗 高橋文哉 篠原ゆき子 / 満島ひかり
斉藤陽一郎 浅井浩介 花瀬琴音
光石研

監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲『夏の砂の上』)
音楽:原摩利彦

製作・プロデューサー:甲斐真樹 共同プロデューサー:オダギリジョー 
製作:映画『夏の砂の上』製作委員会 製作幹事・制作プロダクション:スタイルジャム 配給:アスミック・エース
(C) 2025映画『夏の砂の上』製作委員会 

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