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セレクション上映会

 
スタジオカラー×サンライズの初タッグでお届けするガンダムシリーズ最新作、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の 大ヒットを受け、アニメ新世紀宣言から44周年を記念した、トークショー付き『機動戦士ガンダム』セレクション上映会を実施しました!
 
本イベントでは、TV版『機動戦士ガンダム』第1話、第2話、第14話、そして2014年12月に「日本アニメ(ーター)見本市」サイトにて配信された『安彦良和・板野一郎原撮集』を上映。さらに、監督・プロデューサーでもあり株式会社カラー代表取締役の庵野秀明、メカニックデザイナー・監督の出渕裕、アニメ・特撮研究家の氷川竜介が登壇。庵野によるMCイベント進行となりました。
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
 
日時:2月22日(土)
場所:新宿バルト9
登壇:庵野秀明、出渕裕、氷川竜介

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庵野秀明、出渕裕、氷川竜介登壇

 
冒頭から「いつものメンバーです(笑)」と庵野が出渕、氷川を紹介すると、「昨年からこの座組」(出渕)、「一座のような」(氷川)とツッコミが入りつつトークショーはスタート。まずは氷川から、当時『アニメック』用に描き下ろされたという出渕のイラストが紹介される。
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
出渕は「安彦(良和)さんっぽく描こうとした」と、自身の絵を評するなど、ここでしか聞けない貴重なトークから早くも行われた。
 

上映作品について

今回上映されたのは、第1話「ガンダム大地に立つ‼️」、第2話「ガンダム破壊命令」、第14話「時間よ、とまれ」の3話。上映作のセレクトをした庵野は、「第1話~第3話だと、普通かなと思って」とその理由を明かす。氷川からは、『ジークアクス』とも関連する「第39話の「ニュータイプ、シャリア・ブル」は選ばなかったの?」と疑問を投げかけたところから、第39話に関するトークにも発展。まさか45年以上の時を経て、「“緑のおじさん”として人気になるとは」と、氷川も驚きは隠せなかったようだ。
第1話、第2話に関しては、「特に第3話までは、よく出来ていてツッコミようがない」と庵野は語り、出渕、氷川もその意見に同意。
第14話については、「短編で、ガンダムらしい、富野(由悠季。当時は喜幸名義)さんらしいものが入っている」と庵野は評価。王道のプロットであることもセレクトの理由としていた。出渕、氷川は、担当した作画監督の絵の「個性」があることを指摘。当時のアニメ制作事情についても言及していた。
『安彦良和・板野一郎原撮集』について
まず、スタジオカラーが『原撮集』を映像化するまでの経緯に関して、庵野、氷川から説明が行われ、その発端が2000年前後に氷川が進めていた企画であることが明かされた。
 映像について出渕は、「安彦さんの線、鉛筆のタッチはダイナミックでなまめかしい。どうしても動画だときちっと描かなくてはいけなくなるから、『原撮集』を観ないとそれは感じてもらえない」とその希少性と高い価値を語る。
 そこからは、80年代の雑誌で安彦さんの原画が表紙になった理由や、出渕、氷川が、鉛筆の線をできるだけそのまま生かすために当時奔走したエピソードなど、ファンにはたまらない内容が続出。会場もその内容に聞き入っていた。
 

アニメ新世紀宣言について

アニメ新世紀宣言は、もうすぐ閉館になるスタジオアルタ前に多数のガンダムファン、アニメファンが集った伝説的なイベント。44年前の2・22に開催されたが、当時、現場にいたのは出渕だけだったという。
 出渕はイベントの様子について「遠くの喫茶店かどこかで見ていた。すごい人で、当時、『アニメック』の編集長だった小牧(雅伸)さんが、進行台本を書いていた」と回想。
 氷川も、「野辺(忠彦)さんがイベントを企画したもの。『宇宙戦艦ヤマト』によって青年層がアニメを観るということが周知できたけれど、よりモニュメント(記念碑)的なイベントにしたかった」と当時の時代背景を解説。また、現場は混乱状態であったが、富野監督のある一声が、大きな事故を防いだのではないかという伝説についても言及していた。
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
 庵野も「81年の2・22なので、ちょうど劇場版『機動戦士ガンダム』の公開の一ヶ月前。この頃からガンプラブームにすでになっていた」と説明。それぞれの視点から「アニメ新世紀宣言」が語られた。
 また、アニメ新世紀宣言の文章を引き合いにしつつ、話題は『ジークアクス』に。出渕が『ジークアクス』冒頭パートにおけるセリフ回しを「覚えちゃうんだよね」と、富野節を感じると話を切り出すと、庵野は「頑張りました」と回答。大きなこだわりのポイントであることが窺えた。
 

『ジークアクス』について

その後、話題は本格的に『ジークアクス』に移行。庵野の担当パートについても触れられ「基本的には脚本担当ですから、僕がやった脚本にも当然、鶴巻監督のチェックが入っていて、まるごと却下されたところも」あったという。
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
 一方、庵野とは長い付き合いである氷川はまったく作品について知らされていなかったそうで、「僕は1ミリも知らなかった。映画館で、“何がはじまったんだ!”と思った」と劇場で得た衝撃を振り返る。スタッフ(デザインワークス)として入っていたこともあり、事前に情報は知っていたという出渕も、「それは幸せなことですよ」とネタバレなしで鑑賞できたことの意義を語っていた。
 「『ジークアクス』は、“聞いてないよ!”、“どういうこと?”、“どこまで行くの?”の三段活用」と、その冒頭部分について氷川は説明。さらに話は、『ジークアクス』の舞台であるイズマ・コロニーについても。出渕から作品に「日本語表記」が出てくることを問われ、庵野の視点から解説が行われるなど、本編の内容についても触れられたのち、トークショーは終了となった。
 

最後に、

この日の登壇者から挨拶。
氷川「ヤマト、ガンダムと、放送から40年~50年を超えた作品について語ることができる場にいられて幸せです。次の40年、50年に語り継いでもらえればと思います」
 
出渕「『機動戦士ガンダム』に関しては放送前から期待していました。ちゃんと宇宙もの、それもシリアスな形でやるというのを小耳に挟んでいたし、雑誌『アニメック』に出入りしていたので、“この作品は絶対に来るから特集しようよ”と小牧編集長にも伝えていた。当時、自分はセミプロの立場だったが、その後『機動戦士ガンダムZZ』からいろいろやらせていただけるようになった。今も作品がこういう形で脚光を浴び続けていて、庵野、氷川とこうして登壇してお話できるのは嬉しいし、光栄です。僕の立場からよろしく、というのは変ですけど(笑)、『パトレイバー』共々、よろしくお願いします」
 
『機動戦士ガンダム』セレクション上映会
庵野「『宇宙戦艦ヤマト』があって、その後に、『ヤマト』っぽいものがなかった。浪人していて、アニメもそろそろ卒業かなと思っていた矢先に、『無敵鋼人ダイターン3』の最終回で『ガンダム』の予告が流れたんです。ガンダムの顔のアップで、ちょっと顔を上げて目が透過光で光るカット。あれでやられて、これは毎週観なきゃいけないなと。そのときの自分の勘は正しかったし、もし第1話を見逃していたら自分の人生は変わっていたかもしれない。僕をアニメーションに戻してくれた恩があるので、陰ながら応援できればと思います。このあと、『宇宙戦艦ヤマト』もあるので(笑)、よろしくお願いいたします」

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』

 
日本テレビ系列にて放送を予定。
TVシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した
劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』
全国の劇場にて大ヒット上映中!
 
MX4D™、4DX®の上映スタート
MX4D™、4DX®の上映が始まる2月22日(土)より、本編映像上映後に“特別映像”が追加され公開中。劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』のその先の物語が垣間見える内容となっています。是非劇場でお楽しみください!
※通常上映、IMAX、MX4D™、4DX®すべての上映が対象となります
※MX4D™、4DX®は映像に連動した動きはありません
 
入場者プレゼント第5弾
「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督 池田由美による描き下ろしイラストカード」が、2月22日(土)より配布中。本作のアニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督を務めた池田由美氏が描き下ろしたマチュとニャアンのイラストカードとなっています!
 
■入場者プレゼント第5弾内容
「アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督
池田由美による描き下ろしイラストカード」
 
■配布期間
2025年2月22日(土)~
※画像はイメージです。
※数に限りがございます。なくなり次第終了となります。
※通常上映、IMAX、MX4D™、4DX®、共通のプレゼントとなります。
※お一人様一回のご鑑賞につき、入場者プレゼントを1つお渡しします。
※まれに傷や汚れがあるものがございますが、返品・交換は一切お受けできません。
ご了承ください。
※特典は非売品です。転売、内容の複写・複製などの行為は一切禁止となります。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning機動戦士Gundam GQuuuuuuX
 
物語・・・
宇宙に浮かぶスペース・ コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、GQuuuuuuXを駆り、 苛烈なバトルの日々に身を投じていく。
同じ頃、 宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。
そして、 世界は新たな時代を迎えようとしていた。
 
Gundam GQuuuuuuX

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CAST
アマテ・ユズリハ(マチュ):黒沢ともよ ニャアン:石川由依 シュウジ・イトウ:土屋神葉
 
STAFF
制作:スタジオカラー/サンライズ 原作:矢立 肇/富野由悠季 監督:鶴巻和哉 シリーズ構成:榎戸洋司 脚本:榎戸洋司/庵野秀明
キャラクターデザイン:竹 メカニカルデザイン:山下いくと アニメーションキャラクターデザイン・キャラクター総作画監督:池田由美/小堀史絵
アニメーションメカニカルデザイン・メカニカル総作画監督:金 世俊 デザインワークス:渭原敏明/前田真宏/阿部慎吾/松原秀典/射尾卓弥/井関修一/
高倉武史/絵を描くPETER/網/mebae/稲田 航/ミズノシンヤ/大村祐介/出渕 裕/増田朋子/林 絢雯/庵野秀明/鶴巻和哉
美術設定:加藤 浩(ととにゃん) コンセプトアート:上田 創 画コンテ:鶴巻和哉/庵野秀明/前田真宏/谷田部透湖 演出:鶴巻和哉/小松田大全/谷田部透湖
キャラクター作画監督:松原秀典/中村真由美/井関修一 メカニカル作画監督:阿部慎吾/浅野 元 ディティールワークス:渭原敏明/田中達也/前田真宏
動画検査:村田康人 デジタル動画検査:彼末真由子(スタジオエイトカラーズ)/三浦綾華/中野江美 色彩設計:井上あきこ(Wish)
色指定・検査:久島早映子(Wish)/岡本ひろみ(Wish) 特殊効果:イノイエシン 美術監督:加藤 浩(ととにゃん) 美術監督補佐:後藤千尋(ととにゃん)
CGI監督:鈴木貴志 CGIアニメーションディレクター:岩里昌則/森本シグマ CGIモデリングディレクター:若月薪太郎/楠戸亮介
CGIテクニカルディレクター:熊谷春助 CGIアートディレクター:小林浩康 グラフィックデザインディレクター:座間香代子
ビジュアルデベロップメントディレクター:千合洋輔 撮影監督:塩川智幸(T2 studio) 撮影アドバイザー:福士 享(T2 studio) 特技監督:矢辺洋章
ルックデベロップメント:平林奈々恵/三木陽子 編集:辻田恵美 音楽:照井順政/蓮尾理之 音響監督:山田 陽(サウンドチーム・ドンファン)
主題歌:米津玄師「Plazma」
挿入歌:星街すいせい「もうどうなってもいいや」/ NOMELON NOLEMON「ミッドナイト・リフレクション」
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス) 主・プロデューサー:杉谷勇樹 エグゼクティブ・プロデューサー:小形尚弘 プロデューサー:笠井圭介
制作デスク・設定制作:田中隼人 デジタル制作デスク:藤原滉平 
配給:東宝/バンダイナムコフィルムワークス 宣伝:バンダイナムコフィルムワークス/松竹/株式会社カラー/日本テレビ放送網/東宝 製作:バンダイナムコフィルムワークス
©創通・サンライズ ©カラー 
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