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公開記念トーク付き先行上映
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どの世代も影響を受けている
相米慎二は”反面教師”?
新たな観客に出会っていく相米監督作品今回、4Kリマスター版として新たに、公開当時から30年が経って再発見されたことについて行定監督は、時を経ても決して色褪せていないと話す。相米監督デビュー作の『翔んだカップル』から観てきた行定監督は、「僕の世代は相米作品は必ず”いつ公開されるんだ”と楽しみに待望していて、すぐに観て語られるような存在」と語る。「相米作品は”死”の匂いがすごくある。今回上映される2作品はその匂いがしながらも、子供たちの姿が浮き彫りになっていることで”生”の匂いもある。普遍性をテーマにして、はちゃめちゃに物語を解体したり、反対にもっと深くまで掘っていくところが相米の独自性」と、時代性をも超越していく相米作品の魅力を語り、「若い人たちには新作を観るような気持ちで触れてもらえたら、すごい衝撃になるのでは」と、想いを託すように語る。 |
『夏の庭 The Friends 4Kリマスター版』
物語・・・
「死」への興味から、奇妙な老人と関わりを持った小6トリオのひと夏の成長記。
木山、河辺、山下の小6トリオは、祖母の葬式に出席した山下の話を聞き、「死」に興味を持ちはじめる。近所に住む一人暮らしのおじいさんがもうすぐ死にそうだ、と聞きつけた3人は、家を張り込むことに。はじめは少年たちを追い返そうとしたおじいさんも、次第に彼らを受け入れ始める。そんなとき、ひとりぼっちのおじいさんのために、3人はある計画を思いつく…。
1993年/124分/日本
監督:相米慎二
脚本:奥寺佐渡子、小此木聡
原作:ひこ・田中
撮影:栗田豊通
出演:中井貴一、桜田淳子、田畑智子、笑福亭鶴瓶
ⓒ1994/2024讀賣テレビ放送株式会社 ⓒ1992湯本香樹実/新潮社
『お引越し 4Kリマスター版』
2月27日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
物語・・・
両親が別居。 はじめは家が2つできたと喜んだレンコも、次第に自身を取り巻く変化の大きさに気づかされていく。
京都に住む、明るく元気な小学6年生、レンコ。父ケンイチが家を出て、母ナズナとの二人暮らしが始まった。ナズナは新生活のための規則を作るが、変わっていこうとするナズナの気持ちがわからない。レンコは、離婚届を隠したり、自宅で籠城作戦を決行したり、果てにはかつて家族で訪れた琵琶湖への小旅行を勝手に手配する…。
1994年/113分/日本
監督:相米慎二
脚本:田中陽造
原作:湯本香樹実
撮影:篠田昇
出演:三國連太郎、坂田直樹、王泰貴、牧野憲一、戸田菜穂、笑福亭鶴瓶
ⓒ1994/2024讀賣テレビ放送株式会社 ⓒ1992湯本香樹実/新潮社