プレミアナイト「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、三宅唱監督が映画化。松村北斗と上白石萌音がW主演を務め、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる『夜明けのすべて』が2月9日に公開を迎えます。 この度、1月11日(木)に『夜明けのすべて』プレミアナイトを実施。 |
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キャスト&監督登壇
星が輝く夜空をイメージした演出で客席通路から登場したキャスト&監督。 松村は上白石について「瞬発力、感情を爆発させる力があり、その場に馴染む力もある。初日のワンシーン目から『15分くらいかけて歩いて会社に来たのかな?』と思う様な佇まいと喋り方をされる。その感覚が鋭い。朝ドラの時もそうでしたが、追随を許さないと思います」と大絶賛。一方、上白石も「ここにいさえすればいいという現場で、そうなれたのは監督やキャストの皆さん、松村先生や光石先生のお陰です。この方々の胸をお借りして演じれば大丈夫だという安心感のある現場でした。(松村も)他の追随を許さないと思います」と返礼して、三宅監督から「さっきから二人はどんな戦いをしているの!?」と大笑いでツッコまれていた。 また朝ドラ時の共演との違いについて聞かれると、松村は「『カムカム』の時は岡山弁を覚えるのに必死でそんなに話していなかったので今回、初めて人柄を知っていった」と新鮮な面持ちで、上白石も「確かに朝ドラの時は余裕がなくて…。私も今回やっと人柄を知れたという感じです」とお互いを深く理解した様子だった。 また山添くんと藤沢さんが勤める“栗田科学”の社長・栗田和夫役の光石は、三宅組初参加に触れて「三宅監督と初めてお会いする時は怖かった」と三宅監督の坊主頭に髭というヴィジュアルに恐れを抱いていたと告白。これに三宅監督は「逆!逆!」と慌てつつ「僕は光石さんの長年のファンで出演作も拝見していました。今回ご一緒出来て光栄でした」と優しい笑顔を浮かべていた。 上白石は三宅監督について「撮影中は監督が誰よりも楽しんでいた。初日のワンシーンを撮り終えた後に『寂しい!』と仰っていて『もう寂しいのですか?』と聞いたら『だって映画を撮るって楽しくない?』と言われた」と報告すると、三宅監督は「恥ずかしい」と赤面。さらに上白石は「三宅監督が楽しんでみんなを連れて行ってくれたので嫌な緊張感のない現場でした」と三宅監督のリーダーシップに感謝し、松村も「僕らの意見や他のスタッフの方の意見も聞き入れてくれたりして、みんなでフラットに一丸となって映画を作ったような感じ。映画を作りながら人間関係を作っている、そんな素敵な現場であり監督でした」とその演出スタイルに感銘を受けていた 物語の舞台となる栗田科学には、生きづらさを抱える山添くんや藤沢さんをはじめ様々な境遇の人が集まって働いている。共演者同士、もし実際に一緒の会社で働いているとしたら?の質問に対して、光石は「リーダーシップという意味で言うと、僕は役とは全然違います」と打ち明けて、三宅監督も「僕は映画館のバイトをしていたこともありますが、全然使えないバイトでした」とポツリ。松村は「僕は約束の時間にギリギリ遅刻してくるヤツで、約束の時間通りに行くのが苦手。僕が実際に栗田科学にいたら肩身の狭い思いをしそう」とカミングアウトすると、上白石も「私は意思決定ができない。私が社長だったら会社は破綻するはず。私たちは会社勤めが出来ない人間です」と自虐を放って笑いを取っていた。 最後に主演の松村は「映画を観終わった後に、近くの人を助けてあげよう、少し手を伸ばしてみようと思ってもらえたら」と期待。上白石も「常に完璧でハッピーな人はなかなかいない。その意味ではすべての人の映画です。この作品に出会えて良かったと思ってくださる方のもとにこの映画が届きますことを願っています」と呼び掛け、イベントの幕が閉じた。 |
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『夜明けのすべて』2月9日(金)ロードショー 公式サイト: 公式X: Instagram: TikTok: 物語・・・ 「出会うことができて、よかった」 月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。 |
出演:
松村北斗 上白石萌音 ※W主演作品となります
渋川清彦 芋生悠 藤間爽子 久保田磨希 足立智充
りょう 光石研
原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人 三宅唱
音楽:Hi’Spec ※すべて半角にて表記。HiとSpecの間に半角アケなし
製作:「夜明けのすべて」 製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給・宣伝:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会