汐見夏衛先生特別授業映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が福原遥、水上恒司をW主演に迎え、12月8日(金)より全国公開となります。 今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った、百合と彰。2人の時を超えた愛が交差する、涙なくしては観られないラブストーリーがこの冬、誕生します。 映画公式SNSで10月14日(土)~10月27日(金)の期間、全国の中学校・高校を対象に映画 「あの花」を学校に呼びたい!という熱い想いを大募集。 一番想いの熱かった 「1校」には、映画の特別先行試写会と、教師の経験もある原作者・汐見夏衛先生による特別授業をプレゼントする企画。全国147校から応募が殺到。そんな中、知覧特攻平和会館での学習体験や、文化祭で原作の構成劇を上演するなど、本作を通して平和への想いをさらに深め、強く共鳴したという想いをもった<鹿児島県姶良市立重富中学校2年生の皆さん>が見事当選! |
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汐見夏衛、西麻美映画の公開に先駆け、本作の登場人物たちと同世代で、原作のファンでもある学生たちに本編を初披露。校舎内の体育館で行われた本編の上映では、ハンカチを片手に大粒の涙を流しながら鑑賞する生徒が続出。本編終了後、映画の余韻が残る中、原作者・汐見夏衛先生と西麻美プロデューサーが約280人の学生たちの前に登場し、会場は温かい拍手に包まれた。
高校教師の経験もある汐見先生の特別授業では、まず今回の企画を振り返り、「鹿児島の中学校に決まりそうと宣伝部から聞いた時、もしかしたら私の地元だから気を遣ってくれたのかなと思っていたんです」と少し申し訳なさそうに本音を吐露。「でも、後から文化際で構成劇をやってくださったと聞いて、原作を愛してくださっている中学校だから選ばれたと知りました。皆さんの構成劇拝見し、想像よりも100倍素敵な劇で、どれだけ皆さんが大変な思いをしてたくさん練習してくださったのかと感激しました」と生徒たちに労いの言葉を贈った。西プロデューサーも、「1時間の劇を作るのは本当に大変。また、あの小説を1時間にまとめることも難しいので、とても頑張られたんだなと裏の努力が見えて感動して泣いてしまいました。」と感動を伝えた。 特別授業では、本作の誕生・撮影秘話から。国語の教師をしていた汐見は、夏になると戦争を題材にした作品をやることが多いが、学生にとって戦争は「歴史の教科書の中だけでしか知らないもの」になっていると語る。「小説であれば作り話だし、学生の皆さんと同世代で、同じような感覚を持っている人が主人公であれば、自分から戦争というものを知ろうとするきっかけになるかなと思った」と本作執筆のきっかけを話した。西は、「原作を手に取って3年半の月日を経て今に至る」と映画公開までの道のりを明かしたうえで、映画のキャスティングについては「設定が陸軍で、男の子は坊主になる壁があったので、普段のキャスティングでは絶対聞かないけど、『坊主にできますか?』という所から入っていきました。」、断髪式では「水上さん以外は未練たっぷりで(笑)特に嶋﨑くんは、アイドルをやっているとなかなか坊主にする機会もないのか少し躊躇されてました」と撮影前のこぼれ話も明らかにした。実際に撮影現場へ足を運んた汐見は、「美術部さんが一から作った鶴谷食堂や、その周りの細かい小道具にも驚きました。さらに特攻隊員はカツラを被っているのかと思っていたら、全員が坊主にしていて!セットも髪型も全てが本物で、こだわってやってくださった」と感動を露わにした。 本作の主題歌・福山雅治さんの「想望」について、汐見は「趣味で書いた小説が映画化されるだけでも幸せなのに、福山雅治さんが歌を作ってくれるなんて、自分の人生でまさかそんなことが起きるなんて夢にも思わず、人生で一番びっくりした瞬間でした。日記に書いたので、いつ連絡をもらったかもわかります(笑)」と今一度喜びをかみしめ、西は「長崎出身で被爆二世でもある福山雅治さんにオファーしたところ快諾頂いて、嬉しさは汐見先生と一緒です!」と語るなど、原作の誕生秘話から映画の公開まで、生徒らにとって、ここでしか聞くことのできない思い出に残る特別な時間となった。 その後、学生からは感想や質問が殺到。「役者さんたちの演技などで、小説の文字だけではわからなかったことがわかり、とても素敵な映画でした」と感想を述べたあと、「お気に入りのシーンはどこですか?」という質問には、汐見は「ネタバレになるので詳しくは言えませんが、最後のシーンです」ともどかしそうに答え、西は石丸と千代の別れのシーンを告げた。「あのシーンは何回観ても泣ける。本当は音楽をつけたくなる場面ですが、映像を観たときに伊藤さんと出口さんの演技が素晴らしく、あえて音楽ナシを選択しました」と裏話を披露。逆に、質問した生徒に好きなシーンを問うと「百合と憲兵の対峙シーン」と回答。西は「何度もテイクを重ねて出来上がったシーンなので、よく見てますね。」と目の付け所に感心した。最後に、なぜ百合の花を選んだのかという質問が出ると、「主人公はまっすぐで凛とした女の子。純潔・高貴など、イメージそのままの花言葉だったので“百合”にしました」と汐見が主人公の名前の由来も話した。 |
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『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
公式サイト: 物語・・・ |
原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
主演:福原遥、水上恒司
出演:伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希
坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子 / 松坂慶子
主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)
監督:成田洋一
© 2023映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会