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大阪先行上映舞台挨拶4月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります坂口健太郎x伊藤ちひろ監督『サイド バイ サイド 隣にいる人』。 この度、周囲の人々を癒す不思議な力を持つ主人公・未山役を務めた主演の坂口健太郎さんと伊藤ちひろ監督が、大阪・大阪ステーションシネマにて行われた舞台挨拶付き先行上映イベントに登壇しました。 |
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坂口健太郎、伊藤ちひろ監督登壇上映を観終われたばかりの観客に、「公開が4/14で少しだけ先ということで、まだこの作品が僕らの元から巣立っていない中でこのように鑑賞いただけるのは、何か秘密を共有している感じがしてワクワクします。大阪は久しぶりで、先ほどタコ焼きやイカ焼きを食べました。大阪は、軽やかで賑やかな楽しい街だという印象で、過去に舞台挨拶で来たときには、大阪の皆さんの大きなエネルギーを感じました」と挨拶。大阪を満喫している様子をみせた。 本作は、「一体、未山は何者なのか?」という秘密が紐解かれていく中で、思いもよらぬラストが待っているが、ラストについて伊藤監督は、「私自身も思いもよらぬラストとなりました。脚本を書きながら、最後こんなことになってしまった、と。最初は未山という存在がよく分からないと思うんですが、“彼という存在が何者なのか”を探りながら観ていくうちに次第に未山という主人公を知りたくなっていくと思うんです。最後まで未山のことを知りたいと思ってもらえる映画にしたく、ラストをあのような形にしました」と説明した。 「自分に未山のような特異な能力があったらどうするか?」と聞かれると、坂口は「知りたくないかな(笑) 知らないから、より相手のことを知りたくなると思うんです。人の気持ちが分かる、人の想いが見えてしまうということに対しては「見たい」とも思うし、人の念や想いが存在するということを僕は信じているし、そうあってほしいと思うので、人の想いが一瞬でも見えたりすると嬉しく感じます」と語る。 お気に入りのシーンについて坂口は「詩織さんの髪を結わいているシーンです。髪を結わいてもらう行為自体がとても無防備じゃないですか。それを当たり前のように、きっと普段から、思いの方向が一致している二人の関係性だからこそ、そういうことができるし、当たり前のようにそういうことができてしまう二人の関係性がとても素敵だなと思いました」と話す。 未山を演じるにあたり気を付けた部分に関して坂口は「監督からは、“未山として存在するということを大事にしてください”と言われました。存在感を出すということではなくて、存在をしてほしい、と。難しかったです。最初は難しいなと思いながら撮影に臨んでいましたが、次第に未山としてただただ存在するということの意味が分かってきました。セリフが多い役ではなかったので、何をもって未山の気持ちを知ればよいのかは、ちょっとした表情や目線や初めて言うセリフなどを、どういう間を使って言おうか…という部分は考えていました。監督の世界観の体現はしたかったので、頂いたオーダーをどう嚙み砕いてどう演技に入れるかというのは苦労しました」と振り返る。伊藤監督からは特にこだわったシーンとして未山の寝ているシーンを挙げ、「未山の寝る姿は、生と死の狭間にいるような眠りをしてほしいとうオーダーはしました。本来役者さんは、何もしないで存在するという芝居が一番難しいと思うんです。素でいればいいということではない。ナチュララルに見せるお芝居は考えることができると思いますが、何もしないで表現するというのが、ものすごく難しいことだと思いますが、坂口さんはそれを体現してくれました」と語り、「皆さん、未山を好きになってもらえましたでしょうか?」と監督からの問いが投げかけると、観客からは大きな拍手が沸き起こった。 最後に坂口から、「僕は映画を観たり小説を読んだりするとき、スッキリ爽快に解決するものってその瞬間はとても面白いんですが、後々思い出せなかったりするんです。そこに考える余白だったり、何であのようなシーンがあったんだろうかとか、何であのような文脈だったんだろうかとか、考える時間がある作品の方が、時々頭の中で考えてしまうからこそ、思い出せる気がしています。そして考える時間ってとても豊かなものだと思います。この作品は、一緒に観る方や、日によっても変わる作品だと思うので、不思議だけどいい体験ができたなと感じてもらえると嬉しいです」とメッセージが送られた。 |
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『サイド バイ サイド 隣にいる人』4月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 公式サイト: 公式twitter: 『サイド バイ サイド』=隣同士で/一緒に という題名を冠された本作は、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)をはじめ、行定勲と数々の作品を作り出してきた伊藤ちひろがオリジナル脚本を書き下ろし、監督も務めた。美術・装飾スタッフ出身である伊藤監督の感性が光る詩的な映像世界の主人公を演じるのは、坂口健太郎。不思議な力を持ち、傷ついた人を癒す青年・未山を、柔らかな雰囲気で魅せる。更に、かつて起きたある事件がきっかけで、未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を、乃木坂46からの卒業発表後初の映画出演となる齋藤飛鳥が演じる。そのほか、未山と共に生活を共にしている看護師の恋人・詩織に市川実日子、未山の高校時代の後輩・草鹿に浅香航大。詩織の娘・美々(みみ)に磯村アメリといった、個性的なキャストが名を連ねる。 物語・・・ |
坂口健太郎
齋藤飛鳥 浅香航大 磯村アメリ
茅島成美 不破万作 津田寛治 井口理(King Gnu)
市川実日子
監督・脚本・原案:伊藤ちひろ
音楽:小島裕規 “Yaffle”
主題歌:「隣」クボタカイ (ROOFTOP/WARNER MUSIC JAPAN)
エグゼクティブプロデューサー:小西啓介 倉田奏補 古賀俊輔 佐藤政治 前信介 企画・プロデュース:行定勲 プロデューサー:小川真司 新野安行
音楽プロデューサー:北原京子 撮影:大内泰 照明:神野宏賢 録音:日下部雅也
製作:「サイド バイ サイド」製作委員会 制作プロダクション:ザフール 製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023『サイド バイ サイド』製作委員会 2022年/カラー/シネスコープサイズ/5.1ch/130分