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田村泰二郎、水石亜飛夢W主演東海林毅監督初のオリジナル長編世界で注目を浴びる『片袖の魚』(21)の東海林毅監督初のオリジナル長編となる本作は、レインボー・リール東京グランプリをはじめ国内外の映画祭で10冠を獲得した自身の傑作短編『老ナルキソス』(2017)の待望の長編化。5月20日公開となります。 監督は、自身バイセクシュアル当事者でもあり、主に自主作品の中でLGBTQ+と社会との関わりを探ってきた。 「ゲイ」という呼び名もまだ一般的ではない時代から日陰者として社会の方隅で生きてきたナルシストの老絵本作家。差別や偏見との闘いの時代を経てすでに性的マイノリティが可視化されたLGBT世代のウリセンボーイ。世代も考え方も違う二人の個人的な関係の中から立ち現れる、同性愛者たちの過去と未来の「家族」にまつわる葛藤の物語だ。パートナーシップ制度は「ある」が同性婚は「ない」という中で、「家族」のあり方を問いかける。 今回、物語の主な舞台となる新宿の高層ビル群を背に主人公2人が座るスチールや、絵本作家のこだわりを反映するようなHONDA s800に乗る2人、そして物語を紡ぐ個性的な俳優たちの場面写真が公開となりました。 ウリセンボーイ(水石亜飛夢)のパートナー役では寺山武志、絵本作家(田村泰二郎)の青年時代を田中理来といった若手俳優が熱演し、日出郎、モロ師岡、津田寛治、千葉雅子といったベテランが脇を固める。また、絵本作家のかつての恋人役を村井國夫が存在感たっぷりに演じる。音楽は『舟を編む』(2013/石井裕也監督)で日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞の渡邊崇、撮影はこれまでも東海林監督と多くの作品でタッグを組んできた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022)の神田創。 物語・・・ゲイでナルシストの老絵本作家山崎は、自らの衰えゆく容姿に耐えられず、作家としてもスランプに陥っている。ある日ウリセンボーイのレオと出会い、その若さと美しさに打ちのめされる。しかし、山崎の代表作を心の糧にして育ったというレオ――自分以外の存在に、生涯で初めて恋心を抱く。レオもまた山崎に見知らぬ父親の面影を重ね合わせ、すれ違いを抱えたまま、二人の旅が始まる…。 |
田村泰二郎 水石亜飛夢
寺山武志 日出郎 モロ師岡 津田寛治 田中理来 千葉雅子 村井國夫
脚本・監督:東海林毅
音楽:渡邊崇/撮影:神田創 一坪悠介 渡辺一平/照明:丸山和志/録音・音響効果:佐々井宏太
製作:老ナルキソス製作委員会
2022年/日本/1.85:1/110分/R15+
配給:オンリー・ハーツ
© 2022 老ナルキソス製作委員会