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『頭痛が痛い』オフィシャルインタビューPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した、それぞれの「死にたさ」を擦り合わせようとする少女2人のシスターフッドロードムービー『頭痛が痛い』(6月3日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開)の主演・阿部百衣子のオフィシャルインタビューが届きましたのでご紹介。 |
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阿部百衣子インタビューQ. いくをどういう女の子だと捉えましたか?一言で言うと「優等生」だと思いました。優等生でいなきゃいけないとか、「人からこう見られる」ということで仮面を作ってしまって、そのせいで自分の首を絞めて息ができない子だと思いました。 Q. いくを演じる上で大切にしたところはありますか?仮面を被って優等生として表に出している行動と、言葉の裏にある自分自身の気持ち・本音との間の葛藤を表現できればと思いました。いくは、自分の中の「お手本」というようなコミュニケーションの取り方をしていて、優しさを前に置くことによって本当の自分を隠しています。映画の後半では、自分の気持ちを考えた時に、なかなか言葉が出なかったりだとか、「なんて言ったらいいんだろう」という彼女の中の戸惑いがあるんじゃないかと思いました。 Q.監督とイン前にはどのような話をしましたか?私も台本を読んだ段階ではいくの全体像を掴めなかったので、誕生日や何が好きだとか細かいところを設定しようとしたんですけれど、監督に、「いくは妖精的な部分を持つ存在なので、ふわっとしていて欲しいというか、ちょっと非現実的な存在であってほしい」という話を伺いました。 Q. いくは、「みんなの中にいる私は完璧じゃなきゃいけない」と感じている役ですが、共感する部分はありましたか?演じさせて頂いた当時の方がありました。当時は、人前では明るくいなきゃいけないと思い、ちょっとアホみたいなことをする自分がいて、そのせいで家に帰ってから疲れているということがありました。 Q.本作の見どころはどこだと思いますか?鳴海といくの2人の「生きる」ということに対しての葛藤、がむしゃらに泥臭く、いっぱい失敗しながら、それでも生きていこうとする2人の姿を見て頂ければと思います。 Q. 読者にメッセージをお願いします。細かい感情の機微や移り変わりや人の繊細なところを描いた作品なので、劇場の大きいスクリーンでその世界にどっぷり浸って頂くような形で映画を観て頂いた方がより感じるものがあると思います。ぜひ劇場で体感して頂ければと思います。 |
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『頭痛が痛い』6月3日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 公式サイト: 【イントロダクション】 監督は、第28回新人シナリオコンクールに『幸福なLINE』に佳作1位に入選した守田悠人。本作は初監督作品となり、映画監督の登竜門であるぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した。審査講評では、画家・平松麻に「守田監督はいつもいくと鳴海の横にいるように私には見えました。ひとのいたみを分かったつもりでやり過ごしてしまう危うさに守田監督は向き合っていたのだと思います。」と評された。 いく役を、本作で映画デビューの阿部百衣子、鳴海役をフリーランスのモデル・俳優のせとらえと。いくの遺書を読み、正義感に突き動かされるフリージャーナリスト・直樹役を、『JOINT』の鐘ヶ江佳太。他、山本華世子、杉山宗賢、大友久志、ナツメが脇を固める。 あらすじ |
阿部百衣子 せとらえと
鐘ヶ江佳太 山本華世子
大友久志 ナツメ 杉山宗賢
脚本・監督:守田悠人
プロデューサー:佐藤形而
撮影・照明:田中丈尊 録音:五十嵐猛吏 音楽:大村知也 編集:小本菜々香
助監督:佐藤形而/阿部友馬 特殊メイク:柳川夏子
配給:アルミード
2020/日本/カラー/16:9/2ch/108分
(c)KAMO FILMS