『夜を走る』初日舞台挨拶5月13日(金)に『夜を走る』がテアトル新宿にて公開初日を迎え、雨の降り頻る中、満席の劇場で、足立智充、玉置玲央、菜葉菜、高橋努、玉井らん、坂巻有紗、宇野祥平、佐向大監督が登壇しての舞台挨拶が行われました。 |
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足立智充、玉置玲央ら登壇舞台挨拶は主演の足立智充のトークからスタート。 冴えない、しかし平穏な生活を送っていたが、その後、怒涛の運命をたどることになる秋本を演じたこ 一見、ごく普通の主婦に見える、美咲を演じた菜葉菜は、「普段は女性目線の映画や女性を描いた映画が好きで、自分もそういう作品に出ることが多かった。でも『夜を走る』は、いい意味で“男臭さ”が臭いたつ作品で、新鮮に感じた。脚本がすごく面白くて、ハラハラドキドキしながら読んだ。私が演じたのは一見ごく普通の妻であり、母であるが、みんなが理想とするような女性ではないんですね。一人の女性の中にある、いろんな面をするどく抉り出した、人間の洞察力の鋭さに惚れました。」それに対して、佐向監督が、「たくさんの映画で、幅広い役を演じられているので、こっちが飲み込まるれんじゃないかと思って緊張した。意見をたくさん聞いてくださりつつ、提案もたくさんしてくださったので、ありがたかったです」というと、「そんな大女優みたいなこと言わないでください」と言って笑いを誘った。 足立智充演じる谷口の怖い上司役を演じた高橋努は、「足立くんが演じる秋元のストレスになればいいなと思った。本当にいろんな、あらゆる方法で、ストレスを与える方法を考えた」というと、監督の佐向が、「足立さん、今日も高橋さんが来るのストレスに感じていましたよ」と冗談を言うと、高橋も本気でショックを受けている様子を見せ、会場には忍び笑いが広がった。そこに足立が、「本番はすごく怖かったんですが、休み時間に高橋さんが、縄跳びの二重跳びを教えてくれた。本当に二重跳びがうまいんですよ!」と謎のフォローをいれると、会場は笑いに包まれた。 本作で本格的な映画初主演となる玉井らんは、「脚本をもらってから、撮影の日まですごいドキドキして、心が忙しかった。完成した映画は、今までに何度もみているのですが、毎回息をするのを忘れる瞬間がありました。みなさんにも楽しんで欲しい」と観客に呼びかけた。 同じく映画本作初出演となるは坂巻有紗は、「全てが思い出。佐向監督、(同じシーンを演じた)玉置玲央さんのおかげで演じられた」とチャーミングに語った。 “謎の団体”のリーダーを演じた宇野祥平は、「監督からすごく丁寧で熱いオファーをもらったのが印象に残っています。そして脚本がものすごく面白くて、どんな風な映画になるのか想像できなかった。嬉しかった」と語り、「できるだけ先入観なく見てください」と観客に呼びかけた。 最後に、監督の佐向大は、「この映画を最初に考えたのはもう 10 年前。最初は大杉漣さんが面白がってくれて、一緒に作ろうと言ってくれた。今こうして満席の映画館で初日を迎えられたことを、大杉に見せたかった。本当に感謝したい」と締めくくった。 5/18(水)には 20:25 の回上映後に足立智充、玉置玲央、佐向大監督のトークショーも予定されています。 |
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『夜を走る』公開中
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足立智充 玉置玲央 菜 葉 菜 高橋努 / 玉井らん 坂巻有紗 山本ロザ 川瀬陽太 宇野祥平 / 松重 豊
脚本・監督:佐向 大
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
©2021『夜を走る』製作委員会