この度、2019年第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞、観客賞を獲得し、先日2021年12月3日に日本での公開が決定した映画「悪なき殺人」。 今年も注目作が目白押しの第34回東京国際映画祭が現在開催中ですが、一昨年開催された第32回東京国際映画祭にて『動物だけが知っている(仮題)』(原題:Only The Animals)というタイトルで観客賞と最優秀女優賞(ナディア・テレスキウィッツ)を受賞したドミニク・モル監督による驚愕のミステリーとなります。 フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある1人の女性が行方不明となる事件が発生。この失踪事件を軸にして、一見なんの関わりもない5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、フランスからアフリカへとまたがる壮大なミステリーに発展し、事件に絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。幾重にも重なる「偶然」という「必然」を通して人間の本能と滑稽さをも内包した、極上のサスペンスドラマが繰り広げられます。 |
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11月1日は、「ワンワンワンの日」!!本日11/1は「ワンワンワンの日」!! 本作では登場人物がそれぞれ秘密や嘘を抱えながら生活を送っています。ある人は夫に隠れて不倫をしていたり、またある人は遠く離れた金をだまし取ったり、そしてある人は偶然見つけた死体を隠していたり。しかし彼らはそれがまさかとある事件に大きく関わっているとは思ってもいません。しかし、『Only The Animals』という原題からも分かるように、飼い犬たちだけは私たち観客と同じように彼らの本当の姿と事件の真実を“目撃”しているのです。 ドミニク・モル監督はこのタイトル(原題『Only The Animals』)ついて、「もしかすると吹雪の夜に起きたことの真相を知っているのはあの動物たちだけだという意味かもしれません。彼らは人間を見て何を思っているのでしょうか。私たちはこの美しい謎を解明しようとせず、観客一人ひとりの解釈に委ねるべきなのかもしれません。」と語ります。 本来決して交わることのないはずの人々がひとつの事件を軸に少しずつ絡み合い、そしてそれらが見事に解けていく展開は見事の一言に尽きます。動物たちと同じく“言葉なき目撃者”として、それぞれの愛や欲が暴走した末に引き起こされた事件の真相に辿りついた時、観客は何を思うでしょうか。 |
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「悪なき殺人」原題: Seules les Bêtes 12月3日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開 あらすじ |
監督:ドミニク・モル (「ハリー、見知らぬ友人」セザール賞受賞 「マンク 破戒僧」)
キャスト:ドゥニ・メノーシェ (「エンテベ空港の 7 日間」「ジュリアン」)
ロール・カラミー (「女っ気なし」)
ダミアン・ボナール (「ダンケルク」「レ・ミゼラブル」)
ナディア・テレスキウィッツ ※マリオン役
2019年/116分/カラー/シネスコ/5.1ch/R15+/フランス語、ヌシ語/フランス、ドイツ合作/日本語字幕:高部義之
© 2019 Haut et Court – Razor Films Produktion – France 3 Cinema visa n° 150 076
配給:STAR CHANNEL MOVIES