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吉田恵輔監督が活弁シネマ倶楽部に再登場

『さんかく』や『ヒメアノ~ル』などの吉田恵輔監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に再登場。

番組MCを映画評論家の森直人が務め、これまでにもトークショーなどでたびたび対話を繰り返してきたという二人が、最新作『空白』について語り尽くしている。
吉田恵輔監督x森直人_空白/活弁シネマ倶楽部

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吉田恵輔監督が『空白』を語り尽くす

本作は、『新聞記者』や『MOTHER マザー』、吉田監督作『愛しのアイリーン』などを製作してきたスターサンズとタッグを組んだオリジナル作品。現代における「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出したヒューマンサスペンスだ。あることをきっかけに中学生の娘を失った父親が、恐るべきモンスターと化していくさまが描かれている。7年ぶりの主演映画となった古田新太が主人公である父親役を演じ、この父親に人生を握りつぶされていくスーパーの店長役に松坂桃李が配されている。そのほか、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、 片岡礼子、寺島しのぶらが出演。期待の若手からベテランまでが揃った、多彩な座組となっている。
吉田恵輔監督x森直人_空白/活弁シネマ倶楽部
『愛しのアイリーン』と同じく、スターサンズの河村光庸プロデューサーとタッグを組んだ本作。河村プロデューサーとの関係や、本作の企画の経緯について森が問うと、「あるとき、初対面の河村さんから企画をオファーされたのが始まりです。その企画はお断りしたのですが、『では、吉田さんがやりたいものは何ですか?』と聞かれたので、そこで提案したのが『愛しのアイリーン』の企画。あれは誰も一緒にやってくれなさそうな企画だったのですが、『俺ってこういう人間です』ということを伝えるためにもあの企画を提案しました。そしたらすぐに企画が通って、実現したんです。資金集めからキャスティングまで尽力してくださって、すごい馬力を感じました」と吉田監督は語る。吉田恵輔監督x森直人_空白/活弁シネマ倶楽部さらに、「『愛しのアイリーン』は“夏パート”と“冬パート”があったので、撮影期間が半年空きました。初めて組んでみた河村プロデューサーに対して面白みを感じていたので、『この期間にもう一つ作品やりません?』と『空白』の企画を伝えたら、興味を示してくださったんです」と続ける。なんと『愛しのアイリーン』の製作期間中に、本作『空白』にも取り組んでいたのだという。

森が「吉田監督の作品って、基本的にご自身の身に起こった、実体験を基にしたものという印象があります。そういう意味では『空白』に関してはどうなんでしょう?」と質問すると、「時期的に、相方だった脚本家の仁志原了さんが亡くなっちゃって、そんなに時間が経っていない頃でした。彼は唯一の友だちだったし、一番の理解者だったので、いなくなってしまうと、物事に対する自分の中での折り合いのつけ方みたいなものが分からなくなってしまって。そういった存在を急に失ってしまった人たちは、どうやって心の状態を保っているんだろう?という疑問が湧いてきました。それをテーマに脚本を書こうと思ったときに、ふと、ずっと気にかかっていた、20年ほど前のとある事件が合致したんです。古本屋で万引きをした中学生を店長が追いかけて、中学生が電車に轢かれて亡くなってしまった。『この当事者たちって、みんな辛くないか?』と思っていたんです。それに加えて、いまの時代に対して自分が言いたいことを脚本に入れていくうちに、この形になりましたね」と、本作の着想の原点についても深く触れている。

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■活弁シネマ倶楽部■

YouTube配信URL:
https://youtu.be/iQcegRFP82g
活弁シネマ倶楽部 公式HP:
https://katsuben-cinema.com/
活弁シネマ倶楽部 公式ツイッター:
@katsuben_cinema

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映画『空白』

9月23日(木・祝)全国公開絶賛公開中

公式サイト:
https://kuhaku-movie.com

映画『空白』は、第43回日本アカデミー賞三冠を獲得した『新聞記者』(19)、現実の祖父母殺人事件にインスパイアされた『MOTHER マザー』(20)、その他、『ヤクザと家族』(20)など、意欲的・挑戦的なテーマの作品を次々と生み出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画、『ヒメアノ〜ル』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『BLUE/ブルー』(21)など衝撃とともにその才能を見せつけた吉田恵輔とタッグを組み、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出す吉田恵輔監督・オリジナル脚本で挑むヒューマンサスペンス。

物語
中学生の万引き未遂から始まる。中学生の少女がスーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡してしまった。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。そして、日本映画史に残るであろう感動のラストシーンは、田監督史上最高傑作との呼び声が高い。観る者の心臓をあわだてる悪夢のような父親・添田充に、劇団☆新感線の看板役者で、世界にただ一つの存在感を打ち立てた古田新太、7年ぶりの主演作に挑む。土下座しても泣いても決して許されず、人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳直人に、『新聞記者』でアカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた松坂桃李。本作が初共演となる古田新太と松坂桃李の息もつかせない圧巻の競演が襲いかかってくる。
映画『空白』_本ビジュアル

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出演:古田新太 松坂桃李 
田畑智子 藤原季節 趣里 伊東蒼 片岡礼子 / 寺島しのぶ
監督・脚本: 吉田恵輔
※吉田監督のよしは土となります。
音楽:世武裕子
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
制作プロダクション:スターサンズ
撮影協力:蒲郡市
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『空白』製作委員会
(C)2021『空白』製作委員会
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