映画情報どっとこむ ralph 2015年からWeb連載媒体【cakes】での連載が始まると、徐々に熱狂的な読者が増え始め、各出版社から書籍化の話が殺到したと話題の私小説『笑いのカイブツ』がついに映画化となります。圧倒的な熱量と物量でボケを生み出し続け、全てを捨てて笑いに命を懸けるこの男、単なる奇人か、はたまた稀代の天才か・・・。世の中の不条理や常識に苦しみながらもピュアに尖り続けたツチヤタカユキの半生、儚くも尊いその日々を生々しくも痛快に描きます。

― 何者かになりたかったあの日々を忘れてしまった全ての人々へ ―

15歳から6年もの間、大喜利番組のレジェンドになるまで気が狂うほどにボケを生み続け、ついにレジェンドになったツチヤ。切望した称号を手にしても彼の日常は何ら変わらず、21歳で漫才劇場の作家見習いになるも、純粋に笑いを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けた。その後、ハガキ職人として数多くのラジオ番組に投稿し、“伝説のハガキ職人”と言われるまでに。25歳のとき、尊敬する芸人からラジオを通して「ツチヤとネタを作ってみたい」と声をかけられ、夢のような気持ちで上京するが…。

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岡山天音、原作ツチヤタカユキ、滝本憲吾監督からコメント

 小説の著者であり、笑いに人生を懸けた主人公のツチヤタカユキを演じるのは、日本映画に欠かせない存在になっている実力派俳優、岡山天音。

主演映画『ポエトリー・エンジェル』(17/飯塚俊光監督)で高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後も『新聞記者』(19/藤井道人監督)、『ワンダーウォール 劇場版』(20/前田悠希監督)、『おらおらでひとりいぐも』(20/沖田修一監督)、『FUNNY BUNNY』など多数の映画やドラマで活躍し、本作が単独主演映画2本目となります。

■岡山天音コメント

舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。
そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。
映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。
岡山天音

 本作の監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後中島哲也監督や廣木隆一監督など名だたる監督の作品でも助監督を務め、絶大な信頼を集める滝本憲吾。ドラマ「鈴木先生」(テレビ東京/11)や「女はそれを許さない」(TBS/14)「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(WOWOW/19)など数多くのドラマの演出を務めてきた滝本監督の映画デビュー作となります。

■滝本憲吾監督コメント

カイブツと呼ぶなら呼べばいい
破壊なくして創造なし 
そんな一人の人間の物語です。
是非とも映画館で笑ってください。

本作の映画化にあたって原作者のツチヤタカユキは、

■原作者:ツチヤタカユキ コメント

25歳。
東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。
「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」

27歳。
笑いを辞める事を、あの人に伝えた。
言われた言葉は、再び、
「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」

人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。
死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。
僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。

あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。
原作者ツチヤタカユキ

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『笑いのカイブツ』

27歳で死ぬと決めていた青年が人間である事をはみ出した瞬間、カイブツが生まれたー
1日に2000個のボケを考える…人生の全てを笑いに注ぎ込んだ。
面白ければ何者かになれると思っていた。でも待ち受けていたものは…。
本作は、2019年にロングランヒットを記録した『愛がなんだ』(今泉力哉監督作)や今秋公開予定『彼女が好きなものは』(草野翔吾監督作)の企画・制作・プロデュースや、2020年に監督デビュー作ながら『パラサイト 半地下の家族』に次ぎ「キネマ旬報ベストテン」で第2位となった韓国映画『はちどり』を配給した映画制作配給会社のアニモプロデュースが企画・制作・プロデュースする最新作です。
2021年夏に撮影開始。劇場公開は2022年を予定しています。
“人間関係不得意”なツチヤの苦しくて、切なくて、狂おしいほどの青春物語にご期待ください。
笑いのカイブツ

【あらすじ】
「笑いのみ、他はどうでもえぇ」
笑いに人生を捧げるツチヤタカユキは毎日気が狂うほどにネタを考える日々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるも、愚直で不器用なツチヤは他人には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸人のラジオ番組だった。番組にネタや大喜利の回答を送るハガキ職人として再びお笑いに人生をかけていた矢先、「東京に来て一緒にお笑いやろう」と憧れの芸人からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが…。

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