ジェーン・スー＆田中綾華『ローズメイカー　奇跡のバラ』トークショー

ジェーン・スー＆田中綾華『ローズメイカー　奇跡のバラ』トークショー

このたび、フランスが誇る大女優カトリーヌ・フロが主演する、笑って、泣いて、希望の花が咲く、感動の逆転サクセス・ストーリー『ローズメイカー奇跡のバラ』（5月28日（金）公開）。この度、主人公エヴに通じる逆境に負けない生き方を体現している、ジェーン・スーと、起業家の田中綾華（ROSE LABO代表）がリアルエピソード満載でトークショーを実施しました。

『ローズメイカー　奇跡のバラ』トークショー
実施日時：5月19日（水）
登壇:ジェーン・スー　田中綾華（ROSE LABO代表）

ジェーン・スー＆田中綾華登壇

本編の試写会が終了し、大きな拍手の中、主人公エヴのように逆境に負けずに生きるジェーン・スーさんとバラへの情熱を持ってROSE LABOの代表を務めている田中綾華さんが登場！「エヴのブレなさと頑固さに親しみを感じています。」と語るジェーンさんと、「映し出されるバラが綺麗で感動しました。バラの交配の様子が完全に細部まで再現されていて、心を打たれました。」と語る田中さんのトークショーがスタートしました！

本作のもう一つの主人公“バラの魅力”について、ジェーンは「バラには詳しくなかったので、交配をあのようにして行われるのか、そしてあんなに厳重にやっても報われないことがあるんだ…とびっくりしました。それだけ難しいからこそ、成功する感動があるんですね。」と感想を述べると、田中さんは「バラは5000回試作して1個できるくらいの成功確率なんですよ。」語り、ジェーンさんと会場の皆さんを驚かせました。

また、バラへの情熱が強く頑固な主人公エヴへの共感ポイントについて、田中さんは「バラに関しては私も頑固。こだわりが強すぎて思いが熱い分、妥協ができないのでエヴの「バラが私の人生なの」というセリフに痺れました。」と自身がバラに人生をかけてきた経験を重ねて語りました。逆境に負けずに生きる姿に対しては、ジェーンさんは「エヴの諦めなさが大事だね。孤軍奮闘とはいえ、（助手の）ヴェラのような自分の信念を信じてくれる人が近くにいるのは大切だと思います。調和を優先した方が楽なのだけど、自分を信じる強さがないと、年齢を重ねていくにつれ他の人との幸せを優先していきたくなってしまう。」と語ると、田中さんも「情熱が大事だなと思います。私は農業が未経験だったけれど、バラが好きという情熱だけでここまでこれました。そして、失敗しても支えてくれた仲間がいたからこそ、周りを信じ切ることができた。」と仲間に助けられたことを明かし、「起業して半年で3000本を枯らしてしまった経験がある。」と驚きの“失敗エピソード”で会場を沸かせました。 「フレッド（不良だったが、香りを嗅ぎ分ける能力がとても高いことをエヴに発見された）のように、誰にでも人より得意なことは絶対にある。諦めないことも大事だけど、フレッドのように誰かに見つけてもらうことも大事なのでは。」とジェーンさんも周りを頼る大切さについて話してくれました。

最後に、本作の映画の一番の魅力について「世の中から見たら冴えないなあと見える人でも、バラのように大輪の花を咲かせる可能性があることを気付かされる映画です。」そして田中さんは、「バラの美しさ、品種改良の描写は一農家として嬉しい。そして、友情や人との出会いで何歳でも人って変わっていくのだと実感できる作品でした。」と、二人とも、誰かに出会うことによって、いくつになっても人生の花が開花していく様子に感動する作品、と太鼓判を押してトークイベントは終了しました。

『ローズメイカー　奇跡のバラ』

原題：La Fine fleur

すべてをかけて最後の大舞台に挑む元天才・バラ育種家。だが頼みの綱は、訳ありなド素人たち・・・！？

愛すべき《はみだし者たち》の人生がいま、花開く！

フランス郊外。あふれる才能と魔法のような指で新種のバラを開発し、数々の賞に輝いてきたエヴ（カトリーヌ・フロ）。だが数年前から巨大企業のラマルゼル社に賞も顧客も奪われ、亡き父が遺したバラ園は今では倒産寸前に。助手のヴェラが何とか立て直そうと、職業訓練所から格安で前科者のフレッド、定職に就けないサミール、異様に内気なナデージュを雇う。だが3人は全くの素人で手助けどころか一晩で200株のバラをダメにしてしまう。そんな中、エヴに新種のアイディアが閃いた！交配に必要なバラがラマルゼル社のバラ園にしかないと知ったエヴは、フレッドにある“特技”を披露させる。パリの新品種コンクールまであと1年、はみだし者たちの壮大な奮闘が幕を開ける──！