本広克行監督 活弁シネマ倶楽部で『ブレイブ -群青戦記-』を語った『ブレイブ -群青戦記-』の本広克行監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場。番組MCは映画ライターのSYOが務め、収録はリモートにて行われた。 原作モノである本作の実写化に、本広監督がどのようなスタンスで取り組んだのかなど語りました。 |
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トークは、企画の成り立ちについての内容からスタート本広監督は、「いただいた企画を予算内でいかに面白く実現させるかということに、僕は燃えています。今回は原作も読みましたが、2巻あたりで読むのをやめてしまいました。理由は画に引っ張られてしまうからです。先生が丁寧に描かれたものを見てしまうと、『あの画を撮らなきゃ』と画にばかりこだわってしまって、物語が曲がってしまうんです。以前それで良くない方向に作品が向かってしまった経験があるので、あまり原作は見ないようにしています」と意外な事実を明かしている。 これにはSYOも驚いた様子。「本広監督といえば、マンガやアニメなど幅広くカバーされてきた印象があったので、実写化する際にどのようなスタンスで臨んでらっしゃるのか気になっていました。……引っ張られちゃうんですね」と自身の意見を率直に述べると、「かなり引っ張られちゃいますね。画の角度とかも似せようとしてしまうんです」と本広監督。「それはやはり、もともとマンガやアニメがお好きだからこそ、ということですよね?」とSYOが問うと、本広監督は「そうですね。すごくリスペクトしていますので、“映画は映画のものにしよう”と思っています」と語っている。さらに監督は「原作をそのままやってしまうと、『じゃあマンガを読めばいいじゃないか』となってしまうので、映画を作る時代と原作の持つエンターテインメント性が上手く交わるところを探しながらいつもやっています。それが映画ならではのオリジナリティに繋がるのではないかと」と自身の考えを述べている。 「予備知識がない状態で本作を鑑賞した場合、“高校生アスリートと武士たちが戦う”というところにお客さんは独自性を感じると思います。実写映画化するにあたって、本広監督が一番惹かれたところはどこなのでしょうか?」とSYOが問うと、「身体能力の優れた人々が戦国時代に放り込まれて、どうやって生きていけばいいのだろうかと。そこでそれぞれが自分のやるべきこを見つけていくというのは、いまの時代にすごく近いと思います。このコロナ禍で、いったい何をすればいいのだろうかと考えている方がたくさんいると思います。この物語は、“誰がために何ができるか”という話に集約していきますが、いまの時代もそうなっていかなければならないと思っています」と本広監督は答えている。 |
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『ブレイブ -群青戦記-』大ヒット上映中 あらすじ |
【キャスト】
新田真剣佑
山崎紘菜 鈴木伸之 ・ 渡邊圭祐 濱田龍臣 鈴木仁 飯島寛騎 福山翔大
水谷果穂 宮下かな子 市川知宏 ・ 高橋光臣
/ 三浦春馬 ・ 松山ケンイチ
【スタッフ】
監督:本広克行
脚本:山浦雅大 山本 透
音楽:菅野祐悟
原作:笠原真樹「群青戦記 グンジョーセンキ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
配給:東宝
©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 ©笠原真樹/集英社