2020年カンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』を3月26日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開となります。 本作は自閉症スペクトラムを抱える息子のため、キャリアを捨て子育てにすべてを捧げてきた本作の父親の姿や、当事者家族が抱えている子育ての悩みや葛藤、そして自身の人生について、改めて考えるきっかけを問いかけます。 今回。発達が気になる子どもの保護者向けポータルサイト「LITALICO発達ナビ」(https://h-navi.jp/)とコラボし、読者の方から事前に募ったお悩み(362件アンケート回答あり)について答えながら、映画について語り合いました。 『旅立つ息子へ』 ×LITALICO 発達ナビ _映画公開記念コラボ座談会障がいを持つ子を支える家族と考える、子育ての悩み、親自身のキャリア、映画が伝える未来へのヒント |
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まず本作の感想について、橋さんは「高校3年生の娘が自閉症スペクトラムですが、単純に映画として面白かった。イスラエル映画は初。抑えた演出で、ロードムービーでいうと『セントラル・ステーション』(98)や『パリ、テキサス』(84)など思い出した。チャップリンの『キッド』(1921)もキーとして使っていたのが印象的」と語る。田中さんは「息子に対する父親の心象風景を描く映画は、日本では作る機会が少ないのではないかと思った。実際の生活ではなかなか表現できないけど、共感できる場面はお父さんにとっては多いのではないか。また、母親の苦悩も随所にあぶり出されていることも強く感じ取れた。」と振り返る。牟田さんは「障がいのある保護者と子供がテーマで、父親がメインというのが日本に住んでいる自分にとっては新しく感じた。ぜひ、夫婦ともにこの映画をみてお互いのことやキャリアについて考えていただけたらと思った。」とコメント。 事前にLITALICO発達ナビの読者から募ったアンケートのなかで、まずは「子育ての悩み」について。 劇中では、息子の将来を心配し、妻が施設に入れようとする場面が描かれている。 次にコロナ禍での子育ての悩みについて。 映画では、売れっ子グラフィックデザイナーとして活躍していた父親が、 その道を諦め子育てに専念している。そこから、 最後に、今後どういった社会になるといいか、そしてこれから生きる未来へのヒントについて、 |
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映画を通して子育て、夫婦間の関係と様々な意見が活発に交わり盛り上がる座談会となりました。映画配給ロングライドのyoutubeでアーカイブ視聴可能ですので、ぜひ映画の鑑賞とあわせてトークの全貌をチェックしてください! |
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『旅立つ息子へ』3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 公式サイト: |
監督:ニル・ベルグマン(『僕の心の奥の文法』 第23回東京国際映画祭グランプリ受賞) 脚本:ダナ・イディシス 出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
©︎ 2020 Spiro Films LTD.
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ PG12 配給:ロングライド