映画情報どっとこむ ralph 大林宣彦監督が、20年振りに「尾道」で撮影した最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』が今年、4月に公開されます。

そして、この度、アートディレクターの森本千絵が手がけたポスタービジュアルが解禁!


大林作品のファンという森本は、最新作を鑑賞しパワーをもらったという。そして大林監督から受け取った沢山のメッセージを表現したいと、いくつものコラージュ作品を作成。その中から大林監督が一目で「これがいい!」と選んだのが本ビジュアルとなる。大林監督のポスタービジュアル製作に関わったことについて、また作品について森本千絵から心からのラブレターが届いた。

アートディレクター森本千絵さんからのコメント全文

◉ポスター製作に関して

大林宣彦監督の作品で心をかき乱されて大人になった私にとって、
監督の作品のポスターに関わらせていただけたのは、大変光栄なことです。

今作は、監督の生命力、魂を剥き出しにしたような最高傑作です。
変えることができない悲しみ、変えていくことができる強さが色鮮やかに混沌とコラージュされています。
これは詩なのか絵画なのか奏なのか叫びなのか…
私は無力ながら大林宣彦監督に喝采と感謝を伝えたく、
手作業のみでポスタービジュアルを描かせていただきました。
監督に届けるためのものは、全エネルギー注いでも足りないくらいでした。

いくつか描いたものの、いちばん無心で一枚の紙に感じたすべてを込めたものを選んでいただきました。
ポスターを通して監督と初めて会話が出来たことを誇りに思います。

ずっと生きてほしい。ずっと作り続けてほしい。
そして、ひとりでも多くの人にこの作品の世界に来て欲しい、そんな願いを込めて作ったポスター。
ぜひ、みて触って絡まってください。

そして最後に、このポスターには伝えきれないほど、この映画は何億倍も凄いです。
大林宣彦監督の生きる力をぜひ多くの方に観ていただき、この世界の未来の平穏を祈ってください。

◉本作をご鑑賞になって

圧倒的な存在です。
スタートした瞬間から3時間後まで仰天し続けました。

戦争史と、その間にもうまれてきた映画史と掛け流し上映のようにすべてが紡がれ音楽のようにリフレインするたび思考が揺れ動く。人間の愚かさが卑劣な戦争史を映画だとこう語れるのかと驚かされる。
これはかつて佐治博士が宇宙にレコードを飛ばしたように、
この映画も宇宙に放ち、残した方がよいと思います。
演出も編集も色も構図も、とんでもなく新しい。何周もまわって、もっとも新しい。思想科学実験であり、こんなもの見たことがありません。
見終えてからしばし放心状態で開けてはならぬ玉手箱をあけ現代に戻った時、
まわりのすべての景色が変わってみえました。
わたしはこの歳でこれに出会えてよかったです。とんでもなく凄いです。

大林監督の力の源を感じ、これを作らなかったら死ねないという執念を感じました。人がそれほどまでに伝えるべき宿命をもって作った作品は震えます。

”歴史は笑ってない”

この言葉がまだぐるぐるまわり響くのです。

映画情報どっとこむ ralph また本作の豪華出演者の奇跡のコラボレーションにも注目!メインキャストのほか、小林稔侍、高橋幸宏、白石加代子、尾美としのり、武田鉄矢、南原清隆、片岡鶴太郎、柄本時生、村田雄浩、稲垣吾郎、蛭子能収、浅野忠信、伊藤歩、品川徹、入江若葉、渡辺裕之、手塚眞、犬童一心、根岸季衣、中江有里、笹野高史、本郷壮二郎、川上麻衣子、満島真之介、大森嘉之、渡辺えり、窪塚俊介、長塚圭史、寺島咲、犬塚弘など、大林組常連から、初出演のキャストまで、大林監督の“映画への情熱“と“平和への想い”を受け止め、さまざまな分野から参加となった。(出演者表記は、登場順)
ポスターに可能な限りたくさんの出演者、シーンを載せてほしいという監督からのリクエストも反映されている。ポスターに、どのシーンが隠れているか探してみるのも楽しい!解禁日の1月9日は大林監督の82歳のお誕生日。

生のエネルギーにあふれた、誰も体験したことがないエンタテインメントが、2020年4月、いよいよ公開!!

公式サイト:
umibenoeigakan.jp

大林宣彦監督が、20年振りに「尾道」へ還ってきた。尾道にある海辺の映画館を舞台にした最新作は、まさに“キネマの玉手箱”!物語は、戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で展開していく……。メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じ、3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを本作が映画初出演となる吉田玲、大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。また、物語の軸となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を支える常盤貴子が演じている。
本作は、昨年の第32回東京国際映画祭Japan Now部門でワールドプレミア上映され《特別功労賞》 受賞、広島国際映画祭2019 《ヒロシマ平和映画賞》 受賞している。さらに第49回ロッテルダム国際映画祭Perspectives部門へ正式招待され、ヨーロッパプレミアも決定!さらに、第4回尾道映画祭(2020)でのオープニング上映も決定し、2月28日(金)に大林宣彦監督ほかゲストの来場も予定している。

あらすじ
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日は、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行。そこで映画を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界
にタイムリープする。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ——。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」だった。「桜隊」を救うため、3人の男たちは運命を変えようと奔走するのだが……!?

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大林宣彦 監督作品
厚木拓郎 細山田隆人 細田善彦 吉田 玲(新人)  成海璃子 山崎紘菜 常盤貴子
製作:『海辺の映画館—キネマの玉手箱』製作委員会(吉本興業/TANAKA/バップ/アミューズメントメディア総合学院) 
製作協力:大林恭子 エグゼクティブ・プロデューサー:奥山和由 企画プロデューサー:鍋島壽夫 脚本・編集:大林宣彦 脚本:内藤忠司/小中和哉 
音楽:山下康介 撮影監督・編集・合成:三本木久城 VFX:塚元陽大 美術監督:竹内公一 照明:西表燈光 録音:内田 誠 整音:山本逸美 
配給:アスミック・エース  製作プロダクション :PSC  ©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

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