映画情報どっとこむ ralph “表現の自由”が熱く議論される令和元年の夏。助成金返還、映倫 R18 +指定 。
5年間封印されてきた映画『解放区』があなたに問いかける

見せる見せない、見たい見たくないは、いったい“誰が”決めるのか!?

2014 年に完成しながら 5 年の間劇場公開されることのなかった 太田信吾監督の長編劇映画デビュー作であり、超問題作『解放区』が10月18日よりテアトル新宿を皮切りに劇場公開される事は既報の通りですが、 この度、 メインビジュアルが完成しました。


デザイン:武田明徳

待望のメインビジュアルは情熱的な赤と言うよりは不穏な雰囲気漂う赤が印象的に使われたものとなりました。破かれたフェンスを前に佇むのは、ドキュメンタリー作家“未満”の男、須山 太田信吾 。その背後には 釜ヶ崎の労働者たちの姿も確認出来る。 キャッチコピー「 そのフェンスの向こうには“楽園”があった― 」という希望に満ちた言葉とは対照的に 不安定な印象を与えるメイン ビジュアル が完成しました。

そのフェンスの向こうには“楽園”があった―
ドキュメンタリー作家“未満”の男が漂着した。
再開発に翻弄される街と、行き先を見失った主人公の不安定な魂がシンクロした時、現実と虚構の境目が崩壊する―。
異才・太田信吾が切り開く新たなフィクションの可能性に打ち震えよ

映画情報どっとこむ ralph 尚、映倫審査の結果本作の区分は<R18+>になりました。
※本編の修正はございません。

公式HP ティザーサイト も開設されました。
kaihouku-film.com

映画情報どっとこむ ralph 大阪西成区・釜ヶ崎。

そこにはかつて日本最大の<ドヤ街>があった――

再開発に揺れる街に漂着した若者を迫真のリアリティで描く!
友人の自殺を直視したドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が国内外で反響を呼び、また俳優としても活躍の場を拡げる太田信吾が、再開発揺れる大阪は西成区・釜ヶ崎に漂着する若者をドキュメンタリーの手法を活かし、リアリティあふれる描写で活写した初の長編劇映画。

「貧困や病気、犯罪は、個人の問題ではなく、社会システムを受容しているわたしたち一人ひとりに起因する」という監督の強い信念が、地元の多くの人を動かし、撮影が困難と言われた場所でも撮影が実現。地域住民や商店主などの協力を得ながら映画は完成した。

驚愕のラストに、あなたはもうただの傍観者ではいられない

先輩ディレクターとの理不尽な上下関係、制作時の被写体との接し方に疑問を持ちながらも、小さな映像制作会社で働きながらドキュメンタリー作家になる事を夢見る須山(スヤマ)。未だその途中にありながらも、夢を語り理解を示してくれる恋人もいる。


ある日、取材現場での先輩の姿勢に憤りを爆発させてしまう。職場を無くした彼は、自らの新たな居場所を探すかのように、かつて希望を見失った少年を撮影したことのある大阪・西成へと向かう。しかし、1人で問題に向き合えない須山は、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけたり、行きずりの女性に愛を語ったりと切実さに欠ける取材を続ける。少年を探しながら街をさまよう日々。やがて、自らの甘さがもたらした結果から、一歩また一歩と後戻りできない道に迷い込んでいくのだった――

映画情報どっとこむ ralph 阪本順治監督から贈られた強力な推薦コメント

ここ何年もの間に観た劇映画の印象がすべて吹っ飛ぶぐらい、衝撃を受けました。社会性を持ちながら、劇映画本来の醍醐味がここにあります。俳優の存在力、カッティング、自在に動くカメラ、音や音楽など、低予算にも関わらず条件の厳しさはまったく感じさせず、いまの映画業界に愚痴ばかり言っている私は、ですから、ひどく落ち込みました。そして遠い昔、勝新太郎さんが私に言った「サカモト、映画はね、裏切りとすれ違いで成り立ってるんだよ」という言葉を思い出しました。加えて、「フィクションはノンフィクシ
ョンのように、ノンフィクションはフィクションのように、作るべし」とよく先達が言ってましたが、そのどちらでもありどちらでもないありかたに驚きました。あらためて、撮影隊=芸術を受け入れる度量の深さをあの町に感じ、それでいて『解放区』はその題名のとおり、決してあの地域にのみ特化した作品ではなく、この国に住む私たちの脆弱な精神性(排除や偏見や憎悪)にも関わる物語として、あらゆる場所へ越境して行くべき作品です。2020 年、2025 年のバカ騒ぎに向けて、日本の繁栄を最底辺から支えてきた人間たちと、その営みを覆い隠して、なんのための国づくりなのか。自戒も含め、まずは映画人が観るべき映画。主人公の自業自得は、あまりに痛快。傑作!

阪本順治(映画監督)

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2014年第27回東京国際映画祭〈日本映画スプラッシュ部門〉正式招待
2015年光州国際映画祭 「Humanity Vision 部門」正式招待
2017年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭〈ゆうばりシネマテーク〉正式招待

監督・脚本・編集:太田信吾

出演:太田信吾、本山大、山口遥、琥珀うた、佐藤亮、岸健太朗、KURA、朝倉太郎、鈴木宏侑、籾山昌徳、本山純子、青山雅史、ダンシング義隆&THE ロックンロールフォーエバー、SHINGO★西成 ほか

エグゼクティブ・プロデューサー:カトリヒデトシ
プロデューサー:筒井龍平、伊達浩太朗

アソシエイトプロデューサー/ラインプロデューサー:川津彰信

撮影監督:岸健太朗|録音:落合諒磨|制作:金子祐史|音楽 : abirdwhale|Kakinoki Masato
助監督:島田雄史|制作助手・小道具:坂田秋葉|録音助手:高橋壮太|制作応援:荒金蔵人
現地コーディネーター:鈴木日出海、朝倉太郎|撮影助手:鈴木宏侑
エンディングテーマ:ILL 西成BLUES -GEEK REMIX- / SHINGO★西成
(作詞:SHINGO★西成 / 作曲:DJ TAIKI a.k.a. GEEK©)2007 by Sony Music Publishing(Japan)Inc.

製作:トリクスタ
制作プロダクション:トリクスタ、ハイドロブライト
宣伝:contrail|デザイン:武田明徳(VOX)
『解放区』上映委員会(トリクスタ+キングレコード+スペースシャワーネットワーク)
2014 年/日本/カラー/ビスタ/114 分/DCP/英語字幕付き上映/R18+/英題:Fragile
配給:SPACE SHOWER FILMS
©2019「解放区」上映委員会

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