第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門でマジック・ランタン賞を受賞し、第31回東京国際映画祭東京グランプリ&最優秀脚本賞のW受賞に輝いた『アマンダと僕』が6月22日(土)より、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開いたします。 美しいパリの街を舞台に、悲しみから乗り越えようとする青年と少女の心の機微を優しく紡いだストーリー。ふたりの強く結ばれた絆に、「傑作!人間が立ち直る力を、静かに感動的に祝福している」(ハリウッド・リポーター)、「深く胸を打つ。過剰に演出することなく人物を輝かせた、まさに完璧な映画だ!」(フィガロ)と世界が絶賛した。 昨年開催された第31回東京国際映画祭では、審査員の満場一致でグランプリと最優秀脚本賞W受賞の快挙を成し遂げ、プレスや一般の観客からも「今年のベスト映画!」「何度も涙が頬をつたった」との声が飛び交った本作。各界の著名人からも、絶賛の声が続々と寄せられました。 |
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新たな天才子役現る!その純真な瞳に心を掴まれる いわゆる泣ける映画とは次元の違うリアルな涙に心を打たれる この映画を見たというより、この映画でアマンダとともに生きた、と言いたい 谷川俊太郎(詩人) 母を失ったアマンダ、姉を亡くした僕、堰を切って溢れる悲しみと行き場のない憤りを抱えた二人の心に行き着く先はあるのか。 ある日、突然日常が壊される…これはあなたにも起こりうる物語 不安やためらい、安心や怯え。人生の歯車が狂った時、誰にでも訪れる心の動き。 わが身に起きた物語のように、私の心も揺れた。 遺された人々の痛みに寄り添い、未来を描く…その姿勢に日本のクリエイターも共感した心の復興は街の復興とは違って複雑なものだと実感していた私は、前向きに未来へ踏み出すダヴィッドの選択に光を見た。 この映画はテロの恐怖や怒りに焦点を当てるのではなく、被害者や遺族たちの痛みや悲しみに寄り添っているところに私は心を掴まれ、それを乗り越えながら生きていこうとする人々の苦悩を描こうとしたミカエル・アース監督の眼差しにシンパシーを感じたのだ。 若いこと、子どもであること、繊細であること…弱さを抱えた人々が傷つき再生するのに、特別なことは必要ない。 日常を生きることが、日常を壊す者に勝利する唯一の方法なのだ。 喪失からの回復が暖かい光線で包み込まれ、感動が止まらない。 ミカエル・アース監督は地に足のついた天使のまなざしを持っている。 愛する者を失った人間のリアルな感情が描かれる 人には、心の居場所が必要です。それを失うことは人生において最大の危機。 消えない悲しみを抱えながら、それでも寄り添って生きる青年と少女。 アマンダの泣き顔や無邪気な笑顔が頭から離れません。 突然の悲劇によって引き合わされた2人が、現実に必死に直面しながら心を通わせ合う姿が、フランスの美しい情景の中で 希望の光が差し込むラストは観客を大きな感動に包み込み! 色と光の美しい映画。生活の喜びのひとつひとつ、喪失の苦しみのひとつひとつが、 幸福は儚いけれど強いことを思い出させてくれる。小さいアマンダ、最高。 どんなに悲しみの淵にあろうと、人は立ち直ることができる。愛情をみつけられたら希望はやってくるんですね。 必死に生きるとは?人間が立ち直るとは?決して表に誇張せず、静かに胸の奥から湧き出る情熱に 胸を打たれる。言葉にするには複雑な感情をスクリーンに表現したミカエル・アース監督から目が離せない。 人はどんなに悲しいことがあっても自分で考え生きていかなければいけない。 ライター・編集部からも絶賛の声、続々! 親子ほど近くはなく、他人ほど遠くもない。アマンダとダヴィッドとの微妙な距離感が、とても身近に思えた。 悲劇を全身で受け止めながらも、今を生きることに夢中になれる。この少女の生命力に衝撃といえるほど心を動かされた。アマンダのくしゃくしゃの泣き顔、満面の笑顔が忘れられない。 前触れなく訪れるテロの脅威、自由であると同時に複雑になる家族の形… 誰かを想う愛、誰かを忘れない愛、そして、誰かを赦す愛。幼いアマンダの周囲には、優しくも厳しく、 また、哀しくも美しい、多様な愛が溢れている。 「自分が少しだけ損をしてみることで世界はその分だけより良くなるのではないか?」と問いかけながら、 悲しみや憎しみの先にあるべきものをこの映画は教えてくれる。 愛する人を失った後も日常は続いていく、それでも人は生きていかなければならない、日常のなかで、人はどうやって哀しみと向き合い、立ち直っていくのかが、とても丁寧に淡々と描かれている映画でした。小さくて、壊れそうで、愛らしくて、誰よりもたくましく生きようとするアマンダ。彼女の流す涙、彼女からあふれる笑顔、彼女の感情に私の感情は動かされっぱなしでした。 アマンダは今どんな日々を送っているだろう、どんなレディに成長しただろう、そんなふうにあのラストシーンの涙と笑顔の先、彼女の未来を想像してしまうのは、アマンダと僕の隣に私もいさせてもらったから、一緒に生きさせてもらったから。 寄り添う優しさと共に生きる強さをアマンダに教えてもらいました。アマンダと出会えたことに、ありがとうと言いたい。 ひとりでは受け止めきれない喪失も、誰かと一緒なら乗り越えられる。 愛する人の命を突然奪われるという悲劇の中だからこそ、ひときわ力強く輝く光。それがアマンダ。 最愛の母を失うという悲しみの中ですら、彼女が放つ野性的で健気な生命力は眩しい。 自分たちが守っていたとばかり思っていたアマンダに救われ、大人たちは再生へと導かれていくのだ。 人生とは何があっても続いてく。その様を誠実に描いた本作には、ただただ胸を熱くさせられた。 姉を失ったダヴィッドと母を失った姪のアマンダが寄り添いながら<喪失から再生への道>をたどる姿に深く心打たれた。 大人と子供では心の柔らかさも、タフさも、奥行きも異なる。そんな違いもしっかり観察しつつ、ふたりの感情の機微を 繊細にていねいに紡ぎだして迎えるラストのなんと清々しいことか!アマンダの強いまなざしが忘れられない。 理不尽な喪失あるいは別離に際して、その原因となった人や物や事に憎しみを募らせるだけでは前には進めない。頭ではわかっていてもおいそれとそんな風には考えられない状況を、アマンダとダヴィッドは時に悲しみを爆発させながらも少しずつ変えてゆく。アマンダとダヴィッドが観戦するウィンブルドンでのテニスの試合と、これまで、そしてこれからのふたりの姿は見事に重なるものだ。 ふたりの人生はまだ終わっていない––––むしろここからが勝負である。 |
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『アマンダと僕』 原題:AMANDA 6月22日(土)より シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー! |
監督・脚本:ミカエル・アース
共同脚本:モード・アムリーヌ
撮影監督:セバスチャン・ブシュマン 音楽:アントン・サンコ
出演:ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレー、ジョナタン・コーエン、
グレタ・スカッキ 2018 年/フランス/107 分/ビスタ
提供:ビターズ・エンド、朝日新聞社、ポニーキャニオン
配給:ビターズ・エンド
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