日本アカデミー賞ほか国内映画賞34部門を受賞した『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督が、直木賞作家である中島京子の同名小説を映画化する最新作『長いお別れ』が絶賛公開中。
この度、映画「長いお別れ」公開記念として、TBSラジオ番組にて山田洋次監督・中野量太監督スペシャル対談を実施。 商業デビュー作映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が高評価を得た中野量太監督が、直木賞作家・中島京子氏の小説を映画化した『長いお別れ』。今回、山田洋次監督が「長いお別れ」を絶賛したことから、TBSラジオ番組にて両監督の特別対談を放送する事が急遽決定。放送前の6月7日(金)にTBSラジオにて事前収録を行いました。 映画「長いお別れ」公開記念 山田洋次監督・中野量太監督スペシャル対談 |
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対談前、「今までの宣伝活動の中で一番緊張します」と言っていた中野監督。
山田監督は中野監督について、「こういう家族を描いて的確にユーモラスに描ける監督は今の日本にはそういない。日本映画界に頼もしい監督が現れたなと思いました。うまいなぁと何度も何度も思いました。特に蒼井さんと竹内さんの姉妹が、喫茶店で出会うところの最初の描き方がとてもよかった。」と具体的なシーンをあげて絶賛。 「“今撮るべき映画”“今必要な映画”を撮りたいと常々考えている。」という中野監督。 両監督の作品に共通するユーモアやおかしみについて、山田監督は、「いつも映画館に行くと、こんなところで笑うんだと気づかされる。『男はつらいよ』の第1作を作った時、どこも面白くないんじゃないかと思っていた。映画館に行くとお客さんたちが笑っていて、お前の作った映画は面白いよ、と観客から教えられた。笑わせる事が一番難しいから、一生懸命、まじめに映画は作らなければいけないんです。」と言っていました。 さらに両監督が描き続けているテーマ“家族”についての話に。 蒼井さんについて中野監督は、「感情表現が豊か、広いというのか。毎回見た事ない芝居を見せてくれる。だから心を奪われる。」とこちらも絶賛。 ここで中野監督から「キャスティングを選ぶ基準を聞きたい」と山田監督への質問が。 和やかなムードで収録を終え、最後に固い握手を交わして、対談は終了となりました。 |
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この組み合わせ中々深い。 仕掛けた方の手腕に脱帽! by 記者 |
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『長いお別れ』
公式サイト: 公式twitter:
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監督:中野量太 出演:蒼井優 竹内結子 松原智恵子 山﨑努
北村有起哉 中村倫也 杉田雷麟 蒲田優惟人
脚本:中野量太 大野敏哉
原作:中島京子『長いお別れ』(文春文庫刊)
主題歌:優河「めぐる」
企画:アスミック・エース Hara Office
配給・制作:アスミック・エース
©2019『長いお別れ』製作委員会 ©中島京子/文藝春秋