映画情報どっとこむ ralph 日本映画界のレジェンド、御年84歳の中島貞夫監督の20年ぶりの長編時代劇、高良健吾主演「多十郎殉愛記」が4月12日(金)より全国公開となります。

そして、このたび3月25日に平成最後のちゃんばら時代劇の完成披露を、高良健吾さん、多部未華子さん、木村了さん、永瀬正敏さん、寺島進さんと中島貞夫監督登壇して記者会見とプレミア上映会舞台挨拶が行われました。両イベントとも、全員が和装で登場しました。

記者会見
日時:3月25日(月)
場所:帝国ホテル光の間
登壇:高良健吾、多部未華子、木村了、永瀬正敏、寺島進、中島貞夫監督

映画情報どっとこむ ralph 記者会見では桜が活けられた“桜カーペット”を歩いてキャストが登壇。



高良さん:30代最初の作品が中島監督の作品で始められて幸せに思います。

と挨拶。かなりの数のマスコミを前に


多部さん:こんなに注目されている作品に紅一点、参加できて嬉しいです。

と静かに喜びを語った。

MCからの質問で、20年ぶりの長編映画で“ちゃんばら”を選んだ理由を問われ


中島監督:京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい。時代劇をやるなら本格的な“ちゃんばら”をやらないといけないという気持ちで、全身全霊で撮りました。ちゃんばら”は単にアクションではなくてドラマがある、そのドラマとしての“ちゃんばら”を撮りたいと思い、今回撮りました。

と本作に懸けた想いを熱く語った。

この時代の人たちをどう思うかという質問には

高良さん:撮影に入る前に参考の為に当時のことが書かれている本を読んだりするのですが、日本人の精神には元々“自己犠牲”があるとおもいます。なんのために命を使うのか…。だからこそ、今の時代にも響く作品なのだと思います。

と自身の考えを語った。

『極道の妻たち』シリーズなど数々の傑作を手掛け、日本映画界のレジェンドとなっている巨匠・中島貞夫監督の作品に出演が決まった時の気持ちを問われると、

高良さん:中島組に入れたということがとても嬉しかったです。30代最初の作品で気合が入っていて、気合が入るとこういう演技になるのかということに気が付きました。この現場での経験が今の僕の俳優としての糧となっています。

と中島監督への感謝を告げ、そして、中島監督作品の中で『893愚連隊』が最も印象的だったと明かし、

高良さん:監督にとってもほぼ初めて撮った作品で、とても尖っていて、映画で時代と戦っているなと感じました。

と語り、

また、中島監督の『まむしの兄弟』では主演の菅原文太が好きだったらしく、

高良さん:撮影現場で監督から間違えて“文ちゃん”と呼ばれることがあって、とても光栄でした

と嬉しそうに撮影当時を振り返った。

一方で、町娘役の多部さんは

多部さん:愛の溢れた現場で、スタッフ、役者、現場の全員が“監督の為に”と頑張っている現場の雰囲気に感動して心が震え感動しました。

と現場の様子を語り、

木村さん:伝説の中島組の現場ということでとても緊張していたけれど、現場に入るととてもアットホームな現場でした。山の中の撮影シーンでは監督がとても早く歩かれていて、一番元気でした!

と驚きの監督エピソードを明かしてくれました。

映画情報どっとこむ ralph そして、、“維新の三傑”と呼ばれた実在の人物・桂小五郎を演じた永瀬さんは、監督のヨコに座っていて、監督を尊敬のまなざしで観ながら

永瀬さん:監督はいつもはニコニコされているのですが、ふとした時、後ろ姿がまさに剣豪でした。そんな中島監督の前で殺陣を披露しなければいけない高良君たちは大変だなと思いました。

と語る姿は、まるでマスター ヨーダとジェダイの騎士の様。

一方で、下積時代は時代劇の切られ役だった寺島さんは

寺島さん:自分は“ちゃんばら”の斬られ役から役者を始めているので今回、伝説の中島監督組に参加できて本当に光栄でした。今はほとんどがCGの中、中島監督の“ちゃんばら”は全部、実際に撮っていますから!しっかりと“ちゃんばら”を見てほしいです。

と本作をアピールした。 剣術が下手な役を演じた木村さんは高良さんと共に、撮影に入る前に殺陣の練習をかなりこなしたそうで

木村さん:殺陣の練習をしていたので型が体に染みついていて、あえて下手くそに刀を振るのが難しかったです。

と苦労を明かし、桂小五郎役の永瀬さんは

永瀬さん:監督から『桂さんは逃げ足が速かったんだよね』と言われたので一生懸命走ったら、勢い余ってカットが掛かった後で転んでしまいました。

と裏話を披露。どんな場面でかは映画をご覧ください。

最強の敵として多十郎の前に立ち塞がる抜刀隊隊長・蔵人を演じた寺島さんは

寺島さん:京都撮影所のメイク室に『多十郎殉愛記』の台本が置いてあったのでパラパラとみると見廻組隊長の役者名が書かれていなかったんで。。監督が近くにいらしたので、直談判でこの役をやらせてくださいとお願いしたら、本当はこの役は松方弘樹さんにお願いしたかったと。だから松方さんへの追悼の意味を込めて、ここ10年のなかでもとりわけ気合を入れて演じさせていただきました!

とこの映画に懸けた想いを語ってくれました。


フォトセッション後に、完成披露舞台挨拶の為に、丸の内TOEIに移動しました。

映画情報どっとこむ ralph 映画『多十郎殉愛記』は
『京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい』という熱い思いから、日本映画界のレジェンドである中島貞夫監督が20年ぶりにメガホンをとった、平成最後の“ちゃんばら”時代劇。根無し草のように生きながらも、ひとたび剣を持てば凄まじい強さと色気を放出する新ヒーロー、多十郎を演じるのは、本作で初の本格的な“ちゃんばら”に挑んだ高良健吾。儚げな表情の中に芯の強さを秘めた、ワケありの小料理屋女将おとよ役には多部未華子。そして、大志を抱いて京へ上ってきた多十郎の弟・数馬を木村了、後に“維新の三傑”と呼ばれた桂小五郎を永瀬正敏、多十郎に前に立ち塞がる最強の敵・溝口蔵人を寺島進が演じる。また、本作には中島監督の一番弟子である熊切和嘉が監督補佐として参加。

平成最後の“ちゃんばら”時代劇、映画『多十郎殉愛記』

は4月12日(金)より全国ロードショー。

あらすじ・・・
幕末の京都。長州脱藩浪人・清川多十郎は大義も夢もなく日々を無為に過ごしている。一途に想いを寄せるおとよの想いに気付きながらも、頑なに孤独であろうとする多十郎。京都見廻組に浪人の取り締まりが強まる中、腹違いの弟・数馬が大志を抱いて、兄の元へとやってくる。その頃、町方からの注進で多十郎の存在を知った京都見廻組は、新撰組に先んじて手柄を立てようと多十郎の捕縛に動き出す。三者三様、それぞれの想いを胸に死闘が繰り広げられる。

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出演:高良健吾 多部未華子
木村 了 永瀬正敏(特別出演)/寺島 進
監督:中島貞夫 脚本:中島貞夫 谷 慶子
製作:「多十郎殉愛記」製作委員会
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
制作プロダクション:ザフール
制作協力:東映京都撮影所 配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー
©「多十郎殉愛記」製作委員会

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