映画情報どっとこむ ralph 最新中国映画、厳選6本を一挙上映する中国映画 祭「電影 2019」が昨日開幕。

東京会場の角川シネマ有楽町にてが開催されました。オープニングセレモニーでは、日中両国の政 府と映画祭関係者、および上映作品のゲストらが舞台挨拶を行いました。

日中映画人フォーラム 2019 「日中合作映画の現状と展望」 レポート

2019 年 3 月 5 日、東京の「六本木アカデミーヒルズ 49」にて、“日中映画人フォーラム 2019「日中合作映画の現状と展望」”(主催:文化庁、公益財団法人ユニジャパン)が開かれました。聴講者は映画プロデューサー、クリエイターなど日中合作映画製作に関心を持つ映画人、総勢約 150 人。文化庁参事官の坪田知広氏の主催者挨拶から始まり、休憩を挟んで 4 時間 30 分の長丁場、皆さん登壇者の言葉ひとつひとつに熱心に耳を傾け、未来の可能性を探る貴重な場となりました。

映画情報どっとこむ ralph イントロダクション「国際共同製作の持つ意義」

椎名保氏(公益財団法人ユニジャパン 副理事長)
映画は全世界で 4 兆 6000 億円規模の市場を持ち、中国とアメリカで約 50%、その他で約 50%を占めます。日本映画の成長のためには、中国などの海外市場への進出、海外展開が重要となります。海外展開戦略には①日本映画の海外での公開②リメイク権・商品化権の許諾③人的交流とクリエイティブな貢献④共同製作、などがあります。 2018 年に日中映画共同製作協定が発効されましたが、今後ますます文化庁や、後方支援としてユニジャパンの取り組みが重要になってくることでしょう。2018 年には 15 本の日本映画が中国で公開になりました。これからもお互いの映画の発展を目指したいと思います。

「日本の撮影監督が中国で目指すもの」

浜田毅氏(撮影監督)
『血 Blood』という作品の撮影を担当しました。依頼されたときは脚本ができておらず、俳優もまだ決まっていませんでしたが原作が素晴らしく、プロデューサーの熱意もあり、行こうと決めました。海外で仕事をする場合、大人数で行かない方がいいと思います。できるだけ現地のスタッフに働いてもらうべきだと考えます。
デジタルの時代に入って中国の撮影や照明の機材はどんどん進化しており、日本はとっくに追い越されています。しかもスタッフが現場の苦労を一切見せず、とても気持ちよく仕事ができました。特機部が 18 人いて、あっという間にクレーンのセッティングをしてしまったことも。今の中国の現場はとても進んでいます。

「オンラインチケット 中国の日本映画の観客トレンド分析」

カン・リー(猫目娯楽 COO)
中国は現在、ユーザー数 10 億人を超える有料コンテンツが生み出される、世界唯一の市場となる見込みです。また科学技術の進歩により、お金を払って娯楽を楽しみたい人がさらに増えると予想されます。日本映画は中国市場で人気が増加しています。特に『ドラえもん』シリーズをはじめアニメ映画は著しい成績を示しており、日本のアニメ映画は中国輸入アニメの半分を占めます。それとともに実写映画に対する受容度、評価も高まっています。その理由として家族の絆などをテーマにしたストーリー、繊細な感情描写に共感しやすいのではないかと思います。近いうち、興収 10 億元(約 160 億 6600 万円)を超え、日本国内の売り上げを上回る日本映画が出現することでしょう。しかしまだ版権を巡る難しさなどが障害となり、合作やライセンス輸出が少ない現実があります。中国エンターテインメントは理性的な発展をしています。今後腰を据えてじっくり話し合っていくべきだと思います。

「コプロダクション:中国で映画づくりをどのようにはじめるか」

エレン・エライアソフ氏(パーフェクトビレッジエンタテインメント社長兼最高責任者・プロデューサー)
中国での大ヒット作はほとんど国産であり、しかもコメディです。中国人は分かりやすい笑いを求めると同時に、ヒーローではなく現実味に富んだ小市民が描かれたものが好きです。中国人のニーズに合わせ、日本のIP(知的財産)をローカライズしていくことが重要です。

フィリップ・リー氏(プロデューサー・インベスター)
日本人は非常に真面目です。IPに対して危惧があるかもしれませんが、少しずつ努力を重ね、共同作業を進めていかなければなら
ないと思います。私個人は中国人の嗜好よりも、まずは私の心が動かされるかどうかということが重要となります。

(2019 年 3 月 5 日(火) 六本木アカデミーヒルズ 49 にて)

映画情報どっとこむ ralph 中国映画祭「電影2019」

開催日:
◆東京:3月6日(水)、7日(木) 会場:角川シネマ有楽町
◆大阪:3月9日(土)、10日(日) 会場:梅田ブルク 7

○ラインナップ:『ペガサス/飛馳人生』、『失踪、発見』、『アラ・チャンソ(原題)』 『駐在巡査 宝音 ボ ヤ ン 』、『アイランド/一出好戯』 『選ばれざる路/未择之路』 (全 6 作品)

主催: 文化庁、公益財団法人ユニジャパン、上海国際影視節有限公司
共催: 国際交流基金
公式サイト:
https://www.unijapan.org/reference/denei2019.html
チケット料金:1,300 円(税込)

<角川シネマ有楽町>劇場窓口、インターネット予約:
www.kadokawa-cinema.jp/yurakucho/

<梅田ブルク 7>劇場窓口、インターネット予約 KINEZO:
https://kinezo.jp/pc/t-joy_burg7

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