映画『デイアンドナイト』。
俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュース。 秋田県の秋田市、鹿角市、三種町で同年11月末まで撮影が行われ、こころ揺さぶる人間ドラマが誕生しました。 この度、2月9日(土)に降る雪の中、満席となったシネマート新宿。 『デイアンドナイト』公開後トークショーイベント |
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今回のイベントでは、撮影中の撮影秘話のトークとともに、事前に映画公式SNSで募集した質問に、3人が答える質問コーナーを実施。
500人ものオーディションから本作のヒロイン・奈々役を射止めた清原果耶さんの「嘘だよロリコン!」という台詞はどのように生まれたのか、という質問に対し、台詞が出来た過程を知らず、山田さんに問いかけたという藤井監督は 藤井監督:山田さんの奈々への想い入れが凄くて、『奈々はこの台詞を言います』って、断言されたんです。 と、笑いながら明かした。 藤井監督:すれ違うたくさんの人の中に、奈々がいるんだなっていうことを、山田さんと話しました。 とコメント。 藤井監督:北村が背負えなかったものを描きたかった。観客の皆様の考えに委ねたいと思います。 と答えた。 |
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北村の仲間である青柳(笠松将)と、明石の名前に含まれている“アオ”と“アカ”の対比の意図を聞かれると、 藤井監督:考えてましたと言えればいいんですけど、全然考えてなくて。 との衝撃の告白で会場は笑いに包まれた。 一方で、主人公の明石幸次(阿部進之介)の名前には意味があるという。長男であるはずの明石がなぜ“幸次”なのか。 藤井監督:脚本を作っていく過程のなかで、明石には兄がいたというバックボーンをつけています。 と、劇中では描かれていない裏側を明かした。 小寺さん:下の名前いらないです。逆にあると、想像の幅を狭めちゃう。 と言われ感動したエピソードを明かした。 口コミでも評判だった、秋田県の風景や、“善悪”の対比を映し出した映像美について意識したことを聞かれると、多くは言わず信頼あるカメラマンに任せていたという藤井さんは 藤井さん:一番は、秋田県の風土が映像に力をもたらしてくれたと感じました。 とコメント。 |
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また、これまで明かされなかった裏側を聞かれると、
伊藤さん:山田さんが仕事の都合でクランクアップに立ち会えず、「いたくてもいれないんだよ!」と絶叫して心が折れていました とエピソードを披露。 さらに、実は安藤さんが1度だけ脚本に助言をしたことがあり、明石と三宅(田中哲司)が対峙するシーンに 藤井さん:安藤さんが最後に三宅を殴るカタルシスを見てみたい。と助言がありました。 と安藤さんの助言のおかげで、納得のいくシーンが撮れたそう。 会場から質問もあがり、本作で一番難しかったシーンを聞かれると、質問にもあった奈々と北村の衝撃のシーンを挙げ 藤井さん:あの選択は間違っていなかったと思う。 と胸を張った。そして、大きな拍手に包まれながら、イベントは幕を閉じた。 「デイアンドナイト」 2019年1月26日(土)全国公開 <あらすじ> |
出演/阿部進之介 安藤政信 清原果耶
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ 山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司
企画・原案/阿部進之介
脚本:藤井道人・小寺和久・山田孝之
監督:藤井道人
プロデューサー:山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公
制作プロダクション:and pictures inc.
制作協力:プラスディー・BABEL LABEL
配給:日活
©2019「デイアンドナイト」製作委員会