本実12月21日(金)21時から、楽しさを提供し、映画業界を新たな側面から盛り上げていく番組「活弁シネマ倶楽部」第6回が放送されました。
今回の作品は、本作が劇場デビューとなる新鋭・野村奈央(23)監督の『からっぽ』。 武蔵野美術大学の卒業制作である『からっぽ』は、世界最大の自主映画の祭典・PFFアワード2018に選出されたのを皮切りにその後も徐々に映画祭にノミネートされるなど、公開前から各地で話題を呼んでいる注目監督作品。 当時付き合っていた人に“お前らしくてかわいいね”と言われたそうで 「あなたが思うかわいい私。」 に気付き、時間をかけて“相手が思うかわいい私”に寄せていったとのこと。そこから考えを深め、 「本当の私って何なんだろう?」 を考え始めたのが脚本執筆のきっかけだと語った。 |
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そして!
「人間は生まれた時から“からっぽ”」 と語る野村監督は、“からっぽ”は原始時代から変わらないもので、「他者との関係性の中でしか私は生まれない」「100人の他者と関われば、100人の自分がいる」「本当の自分なんて本当はない」と、素直な気持ちを述べた。 ぴあフィルムフェスティバルで上映された『からっぽ』と、田辺・弁慶映画祭で上映された『からっぽ』では全然違う作品になったという印象を受けた野村監督は、映画が生まれ直り、全然違う生き物になる経験を驚きとともに語っていた。 |
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最後に、
「映画の無い人生はわからない。映画はずっと撮り続けていきたい。」 と映画への想いを述べ、“映画を撮らなくなることは死ぬことと一緒”という野村監督は、次回作も準備中とのこと。“恋愛体質ピュアピュア女VS12人の男”というプロットから、どんな映画になるかを楽しみに待ちたい。 『からっぽ』 は、12月22日(土)からポレポレ東中野で公開となるが、そこでまた違った『からっぽ』が生まれる瞬間を体験していただきたい。 ■活弁シネマ倶楽部■ 「活弁シネマ倶楽部」公式ツイッター: 「活弁シネマ倶楽部」は、様々な切り口で、様々な人が“映画を語る”ことで、映画の新たな楽しさを発信するトーク番組。番組タイトルにもなっている「活動弁士」は、映画の上映中、映画を自由闊達に語り、表現し、解説をすることを生業とする人たちである。本番組では、活動弁士の精神をそのまま受け継ぎ、映画に関わる様々な人をゲストに迎え、制作陣の想いや映画の知られざる一面など、様々な角度から映画を掘り下げていく。 |