映画情報どっとこむ ralph 『探偵ミタライの事件簿 星龍の海』で映画化された「御手洗潔」シリーズで有名な島田荘司原作の青春ミステリー小説「夏、19歳の肖像」を、台湾の俊英『共犯』のチャン・ロンジー監督により、韓国の人気ユニットEXOの元メンバーのファン・ズータオ(タオ)を主演に、中国で映画化された『夏、19歳の肖像』が8月25日(土)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショーとなりました。


その公開を記念して8月25日(土)にシネマート新宿にて『夏、19歳の肖像』の原作者の島田荘司先生が登壇した登壇舞台挨拶が行われました。

『夏、19歳の肖像』初日舞台挨拶
日付:8月25日(土) 
場所:シネマート新宿
登壇:島田荘司「夏、19歳の肖像」原作者

映画情報どっとこむ ralph 島田先生からは中国で映画化された経緯や本作の感想などが語られ、中国での実写化については

島田先生:原作にとても忠実に作ってもらいました。喫茶店の名前も小説に出てくる『R』で。これなんかは映画化にあたって変えてもいいと思うんですが、そのままやってくれました。リスペクトを感じられます。

と満足のご様子。

島田が今作のロケ地である台南へ赴き、主演のタオことファン・ズータオさんに会ったそうで・・・。

島田先生:プロデューサーからメールを頂いて『台南に撮影を見に来てください』ということで、そこで主演のタオちゃんにはじめて会いましたね。病院のシーンの撮影で初めてタオちゃんに会いました。タオちゃんが見当たらなかったので、タオちゃんはどこにいるのか聞くと『奥で顔を洗ってます』と言われました。

のエピソードが語られると、ファンは真剣。

島田さん:これは自慢になってしまうのですが、タオちゃんにはじめて会った時〝わぁ!かっこいい!〟って日本語で言われたんですよ(笑)そういった気遣いができる子でしたね。私は本人に会うまで女装をした写真などを見ていたので、華奢な人かと思っていたのですが、手もグローブのようにゴツゴツして大きくて、以前お会いしたジャッキー・チェンのようでした。

と、意外なエピソードに大きな歓声があがりました。

話題は映画だけでなく、現在、島田先生自身が力を入れているアジアのミステリー作家育成のために行っている「島田荘司推理小説賞」の話題にも。

島田先生:中華圏のミステリー作家の成長という点では、今は台湾が断然リードしてきています。台湾の本格的な推理作家協会は、登録作家が20数名しかいなく、数は少ないのですが、台湾の方は論理的思考が得意で適正があると思います。第1回の『島田荘司推理小説賞』を受賞したミスターペッツ(台湾)の作品は、ITをモチーフとした21世紀型のミステリー小説で、私が提唱していた『本格ミステリー』に完璧に応えるものでしたね。

笑いや歓声が度々あがるイベントとなりました。

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夏、19歳の肖像

物語・・・
大学の夏休み。19歳のカン・チャオはバイク事故で脚を骨折して入院。女友達のジュー・リーと、彼女への秘めた恋心を抱えるジャオ・イーが面倒を見てくれることに。退屈な入院生活のなかで、カンは病室から見える邸宅の二階に佇む女性に一目ぼれをし、想いを寄せるようになっていく。

そんなある夜、彼女が父親らしき男性と口論の末、ナイフを手に飛びかかる様子を目撃してしまう。

男は倒れ、やがて隣の工事現場に現れた人影は、そこに“何か”を埋めていた。

真実を確かめようと動き出したカンの携帯に届く、謎めいたメッセージ。自分を監視しているのは誰なのか?

事件の泥沼から美しいあの人を救い出したいという気持ちに衝き動かされ、カンは彼女——シア・インインに近づくのだが…。

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監督:チャン・ロンジー『共犯』『光にふれる』
原作:島田荘司(「夏、19歳の肖像」文春文庫刊)

キャスト
出演:ファン・ズータオ『レイルロード・タイガー』、ヤン・ツァイユー『芳華 Youth』
カルビン・トゥ、リー・モン『上海キング』、スタンリー・フォン、チュウ・チーイン
上映時間105分/2017年/中国映画
原題:夏天十九歳的肖像 EDGE OF INNOCENCE
配給:マクザム
配給協力・宣伝:フリーマン・オフィス 
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