お茶の”魅力に気付き、惹かれていった女性が体験するのは、静かなお茶室で繰り広げられる、驚くべき精神の大冒険。茶道を通してひとりの女性が成長する姿を描く感動作『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)が10月13日(土)より全国公開となります。
この度、 映画『日日是好日』は日本の伝統文化の中でも「おもてなし」の精神を旨とする「お茶」をテーマ。 映画『日日是好日』プレミアム試写会 登壇:黒木華、鶴田真由、鶴見辰吾、森下典子<原作者>、大森立嗣監督 特別来賓(フォトセッションのみ登壇):高円宮妃久子殿下 |
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まず、主演の黒木華さんをはじめとするキャスト、スタッフが挨拶。
原作者の森下典子さんは 森下さん:日本文化の素晴らしさを語るとしたらやはりお茶に尽きると思います。でも、お茶をとても遠いものと思っている人が多いです。お茶をご存知ない方にもお茶室に座るとどんな気持ちになるか、季節の移り変わりをどのように感じるか、この映画の中で堪能していただきたいと思います。 主演の黒木華さんは主人公・典子をお茶を始めた20歳から20数年間を演じ 黒木さん:お茶をしたことはなかったのですが、この作品でお茶の奥深さや四季の美しさを感じられたかなと思います。 主人公・典子の憧れの女性・雪野を演じた鶴田真由さんは 鶴田さん:原作を読んで、茶道の“道”ってどういうものなのかなと考えましたが、少しの気づきを経験することができました。「おもてなし」の本質を感じてみなさまをお迎えできたらと思いました。 主人公の父親役の鶴見辰吾さんは 鶴見さん:黒木さん演じる典子と原作者の典子のふたりの父親という気持ちで演じました。そして、このお父さんは本当に幸せなひと時をお嬢さんと過ごされたんだなと思いました。俳優としてとても幸せな時間を過ごしました。 と、語ると、 大森監督:ものすごいスピードで時代が流れていく中、お茶室の中は時間が止まっているかのよう。それを映画化したいと思いました。楽しんでいただけたら幸せです。 とそれぞれ、映画への思いを語った。 |
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次に特別来賓を代表し、体操の件で最近TVでもよくお見かけの具志堅幸司さん(日本体育大学 学長)が挨拶、
具志堅さん:大会の前にお茶を一服いただきたいなと思ったのがロサンゼルスオリンピックのときです。体操が動、お茶が静で、そのコンビネーションがいいのではないかと。それで金メダルでした。32年後のリオデジャネイロオリンピックでもお茶を一服し応援したら、団体で金でした。お茶をいただかないときは金メダルはとれませんでした。2年後の2020年は毎日お茶をいいただきたいです。世界平和に貢献する大会になるように、おもてなしの精神でみなさまをお迎えしたいと思っております。 とお茶にまつわるエピソードを披露した。 |
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また療養中で本日欠席となった武田先生役の樹木希林からのメッセージを黒木華が代読。
「この度 高円宮妃久子殿下 の御臨席を賜りまして ひたすら有難く 頭(コウベ)を低(タ)れるばかりですーーー台風接近もともない申し訳なく 涙涙でございます 心ふるえるような時をいただいてをります 続けて、樹木の印象について、 黒木さん:樹木さんは本当にかっこいい方。現場が早くても、ご自身で車を運転して来られる。『なんでそんなにかっこいいんですか?』と聞いたら、『私は、周りには自分がかっこいいと思うものしか置かないようにしているの』とおっしゃっていました。旅行に行く時もすごく荷物が少ないらしく、すごくシンプルな生活をしているのが、かっこよさにつながっているのかなと思います。 と、撮影現場で樹木さんとのやり取りを明かしてくれました。 鶴田さん:お着物で車を運転していらっしゃる。車と、素敵なお着物、希林さんが(車から)降りてらっしゃった時、映画のワンシーンを見ているようでした。 と黒木さんに同意。 鶴田さん:人間そのものが素敵。役者は人間力を磨かなければなと。樹木さんを見て勉強させていただいています。 と憧れをもって語っていた。その後、特別来賓ゲストらとともに高円宮妃久子殿下を迎えて、フォトセッションが行われ、舞台挨拶は終了しました。 |
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『日日是好日』
公式HP: Twitter: 物語・・・ とにかく私はお茶を習うことになった。二十歳の春だった。 たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。 それから二十四年。就職の挫折、失恋、大切な人との別れ。いつも側にはお茶があった。五感を使って、全身で、その瞬間を味わった。やがて「日日是好日」という言葉をかみしめていく美しき時の流れ。この映画は、内なる自由と生きる喜び、そして、かけがえのない“今”を描く物語である。 |
脚本・監督:大森立嗣(『まほろ駅前』シリーズ、『さよなら渓谷』、『セトウツミ』、『光』)
原作:森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)
製作幹事:ハピネット ヨアケ
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2018「日日是好日」製作委員会