現在開催中の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)と。なら国際映画祭は2018年6月5日(火)に共同企画として『シネヴィジョン』を開催、本イベントの特別ゲストとして登壇した河瀨直美監督が、自身がエグゼクティブ・プロデュサーとして運営に関わるなら国際映画祭(2018年9月20-24日)の新企画とポスタービジュアルを世界初公開しました。 なら国際映画祭2018withショートショートフェスティバル&アジア2018スペシャルイベント |
|
MCの呼び込みで「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」代表 別所哲也さんと「なら国際映画祭」エグゼクティブプロデューサー河瀨直美監督が共に登壇。 2つの映画祭のコラボレーション企画「シネヴィジョン」対談が実現。 河瀨監督の別所さんへの20周年のお祝いの言葉からスタート。 河瀨監督:別所さん、20周年おめでとうございます。素晴らしいですね。 と声をかけると 別所さん:気がつけば20周年。この20年でシネマの有り様も変わり、カンヌ国際映画祭でも様々な形を残している河瀨監督と出会い、なら国際映画祭でも様々な取り組みをしている皆さんと出会えました。 と返しました。 |
|
この場で「第5回なら国際映画祭 2018」のポスターヴィジュアル3枚をお披露目。
「子供が映画を撮っている。作って見せて上映する機会がないと皆さんと出会えない。その原点に戻ろうという意味を込めて作った。テーマは“古都からコトへ RE:CREATION”」 1枚目はカチンコを持った子供、 が写り、それぞれ奈良の伝統的な衣装を身につけている。モデルとなった子供は一般公募だったそうで としました。 河瀨監督:奈良市には映画館がない。そこで映画祭をやるのは無謀とも言えるが、その市民の方々にも映画を通してとてもいい出会いがあるのが映画祭で、そこから何かが始まるよ、クリエイティブしていくんだよというコトを出会いの中で起こしていきたいです。 と意気込みを語ってくれました。 2年に1度開催している「なら国際映画祭」も今年で5回目。隔年開催であることについて 別所さん:隔年開催である理由がある。開催をしてその翌年には制作をする。そのサイクルを守っていることは素晴らしい。 と語る。なら国際映画祭でグランプリを受賞した監督は翌年河瀨監督プロデュースのもと、奈良を舞台に映画を撮影し世界に発信している。そのことについて と語ります。 |
|
ショートショートフィルムフェスティバルでは20周年の記念すべき今年、 3つのオフィシャルコンペディションの中から選ばれるグランプリを「ジョージ・ルーカス アワード」と改称。世界で初めて巨匠 ジョージ・ルーカス監督の名前がついた賞が誕生したことに触れ、
河瀨監督:なぜそんなことができるの? と驚きを隠せない様子。初めは映画祭に招待したものの実現せず、その上でグランプリにジョージ・ルーカス監督の名前をつけたいと依頼したという別所さんの情熱を称賛した。 としながら、河瀨監督はなら国際映画祭の原点に立ち返り、前回開催時にカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオン部門とパートナーシップを結んだことに触れ、情熱を持って情報収集しアタックしていくことの大切さを語った。 そして唐突に今年、なら国際映画祭がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門とパートナーシップを結んだことを明かし、会場は拍手! 河瀨監督:子供が審査員をやっている部門があると聞き、絶対やりたいと思っていた。子供時代にこそ持っている感性があり、“子供を子供扱いしない”その思いをベルリン国際映画祭側に伝えると共感してもらえた。子供は作品をきちんと見ているし、ストーリーも理解している。言語としてうまく説明することはできなくても議論をすることはすごく大切。 と熱く語りました。また、ベルリン国際映画祭側から「継続すること」をパートナーシップの条件として提示されたことも明かし、 河瀨監督:責任が増えました! と笑顔で話した。 |
|
今回、SSFFとなら国際映画祭のコラボレーションが実現した新企画『シネヴィジョン』の概要についても明かされ。「未来に向かうシネマってなんなんだ」というテーマをもとに語り合うという。 本日はact1として河瀬直美監督と映画『Vision』のプロデューサーを務めるマリアン・スロットの対談が実現。Act2として9月22日に別所哲也氏と2007年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した監督クリスティアン・ムンデウが春日大社で対談を行う。
さらにクリスティアン・ムンジウがなら国際映画祭の審査員長を務めることも明かされた。 「なら国際映画祭 2018」は、9月20日(木)から9月24日(月・祝)まで、奈良県文化会館、ならまちセンター、奈良国立博物館、ホテルサンルート奈良、春日大社他で開催する。 名称: 第5回なら国際映画祭 2018 公式ホームページ: ©Nara International Film Festival 【なら国際映画祭とは】 奈良の平城遷都1300年目となる2010年、映画作家の河瀬直美をエグゼクティブディレクターに迎え始まった「なら国際映画祭」。2年に1回開催される映画祭の企画運営の他、国内外の若手監督と奈良を舞台とした映画制作や、こども・海外学生とのワークショップ、奈良市内を移動する映画館「ならシネマテーク」など、映画の魅力を伝える数々のプロジェクトを実施しています。 |