映画情報どっとこむ TJ 黒木瞳:映画界を引っ張っていってくれる女性が増えていくといい!

桂望実のベストセラー「嫌な女」を、吉田羊と木村佳乃W主演に迎え映画化。黒木瞳が初監督を務めたことでも話題となった映画『嫌な女』の Blu-ray&DVDが 12月 7日(水)発売となりますが、先週末に開催されたアジア最大級の映画祭、「第 21回釜山国際映画祭」の【アジア映画の窓部門】で『嫌な女』が上映され、黒木瞳が記者会見と上映後の Q&Aセッションに登壇しました。

%e9%87%9c%e5%b1%b1%e5%9b%bd%e9%9a%9b%e6%98%a0%e7%94%bb%e7%a5%ad3初監督作品が映画祭に出品ということで、当初は囲み取材と個別取材の予定だったが、多数の媒体からの取材オファーがあったために急遽記者会見に変更。日本の女優の監督デビューに韓国メディアからも注目が集まりました。また、韓国にもファンの多い黒木監督が参加するとだけあり、夜遅い上映会にもかかわらず 100人以上の観客が上映後 Q&Aに参加、終了後はサインを求めて追いかけるファンも出るなど、熱気あふれる上映となりました。

日付:2016年10月7日(金)
場所:韓国 釜山
登壇:黒木瞳

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記者会見

Q:監督をすると言った時の周りの反応について
黒木さん:今年一番びっくりした!と皆さんから言われるほど、反応はすごかったです。それくらい珍しいことでしょうし、刺激的なことだった。以前、
外国人記者クラブでの会見で、韓国でも日本でもハリウッドでも女優が監督を務めることは、男性に比べると少ないので、これから映画界を引っ
張っていってくれる女性が増えていくといいなという話をしました。そこでもやはり、女性がやっていくというのはすごく嬉しいと言われました。

Q:他に演出したいと思った作品は?
黒木さん:ものすごく情熱をかられると思える作品と出会わない限りはできないものだと思っていますので、もしご縁があったら。

Q:小説から映画化するとき、一番中心にした、大切にしたことについて
黒木さん:徹子が遺言を届ける仕事をするようになることと、同じ事務所の先輩にいるみゆきからの “あなたはもっと楽に生きていっていいのよって。みんな
悲しみを持っているから。あなただけの悲しみじゃないのよ”というメッセージ、その二つは絶対にはずせないと思っていました。それから、小説を読ん
だときのさわやかな読後感を映画のあとでも感じて頂けるよう大事にしました。

Q:黒木さんは韓国の中年の男性にすごく人気がありますが、韓国の印象は?
黒木さん:よく、ソウルに遊びに行きますが、釜山は今回が初めてなので、すごく楽しみでした。ソウルでは買い物をします。それから、今年のカンヌで見た映画『釜山行き』(原題: Train to Busan)が面白くて、やっぱり韓国映画はクオリティーが高いなと思いました。皆さん、映画に対しての愛というか、映画を熱心に見て盛り上げようとしているので、韓国の映画はどんどんクオリティーが高くなっていくんですよね。そういうところが、羨ましいな、勉強したいな、と思っていました。

最後に、

『嫌な女』は韓国の多くの方に楽しんでいただけたらいいなと思ってやってきました。皆さまどうぞ、よろしくお願いいたします。

と、記者会見を締めくくった。

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上映後の Q&A

黒木さん:この二日間でみなさんが映画を愛している様子が感じられたこの映画祭に、女優としてではなく監督として初めて来れて嬉しいです。

と挨拶。

Q:女優の立場で作品を観るのと、監督の立場で作品を観る違いについて
黒木さん:女優の時は、ここはこうすれば良かったと反省ばかりだが、監督の時は、上映中に席を立たないかな、とお母さんが子供を心配する感じ。

Q:美貌の秘訣は?どういったきっかけで監督に?
黒木さん:美の秘訣はストレスを溜めないこと、好きなことを一生懸命やることですね。(監督をやるきっかけは )最初は出演したくて原作権を取りに行ったけれど、脚本の西田さんとやりとりをしている中で、この作品の世界観を一番わかっている自分が監督するべき、という結論になり、監督を選びました。これまで出演したどの作品より自分が出ている作品で、丸裸にされたような作品です。

Q:夏子が元気いっぱいで詐欺だけど男達を幸せにするという行動を監督はどう思うか?
黒木さん:夏子は詐欺師だけどみんなに幸せを置いていく、自分の中では寅さんだと思って描きました。最後のシーンでコートを着せたのは寅さんをイメージしていました。

映画情報どっとこむ TJ

『嫌な女』ブルーレイ&DVD 12月7日(水)発売

※DVD同時レンタル開始!

ブルーレイ¥4 ,743(税抜)
DVD ¥3 ,800(税抜)

発売元・販売元:
(株)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

©2016「嫌な女」製作委員会

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