映画情報どっとこむ mari 240年もの歴史に彩られた、イタリア・オペラの最高峰とされる歌劇場“ミラノ・スカラ座”。

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本作は、出演者の練習風景や、シーズンを迎える準備に追われるスタッフの様子から、歴史的な建物の外部と内部、歌劇場の構造設備を鮮明な映像で紹介するほか、スカラ座とゆかりのある著名人のインタビューや貴重なアーカイブ映像で綴られる。観客は、今なお生々しく新たな芸術を育むオペラハウスの「現在」から「過去」を目の当たりにし、時空を超えた歴史の旅へといざなわれていく。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の撮影監督ルカ・ビガッツィによる圧巻の映像美も大きな見どころになっている。

予告編では、音楽監督のダニエル・バレンボイム、バレエダンサーのロベルト・ボッレ、世界三大テノール歌手のプラシド・ドミンゴらが登場し、「この劇場は生きている」「その美しさは格別だ」と、口々にスカラ座への賛辞を重ねていく。映像の中盤では、煌びやかな衣装に身を包み、微笑む伝説の歌姫マリア・カラスや、モナコ公妃グレース・ケリー、革命的指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニの姿が捉えられ、実に華々しい。照明や音楽、映像、静寂が急流を下るように映し出され、“過去”から“現在”、そして舞台の“表”から“裏”まで―まさに“神話”と呼ぶべき貴重な証言と映像資料の一端が垣間見え、高名なるオペラハウスの全貌を描くスケールの大きさを感じることができるはずだ。

映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿

は、12月Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー。

原題:Teatro alla scala Il tempio delle meraviglie
英語題:Teatro alla Scala: The Temple of Wonders

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監督:ルカ・ルチーニ 
撮影監督:ルカ・ビガッツィ『グレート・ビューティー/追憶のローマ』

出演:ダニエル・バレンボイム、リッカルド・ムーティ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロティ、ホセ・カレーラス、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ルドルフ・ヌレエフ、アルトゥーロ・トスカニーニ、ロベルト・ボッレ、アレッサンドラ・フェリ、クラウディオ・アバド

2015年/イタリア/102分/カラー/
配給:コムストック・グループ 
配給協力:東京テアトル 
宣伝:ポイント・セット
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
    

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