7月25日(土)全国公開の押井守監督最新作「東京無国籍少女」。
公開を控え、7月16日(木)に新宿TSUTAYAで、キャスト&監督が登壇してのが催されました。今回は初主役の清野菜名さん。彼女を苛める先生役の金子ノブアキさん。そして押井守監督と個性的なメンバーによるもの。 監督と金子さんは殺気を出せる女優、清野さんを絶賛! なにしろ監督が饒舌。しかも声が大きい! 「東京無国籍少女」トークイベント |
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予告編が流れた後・・3名が登壇。
MC:清野さん。世界の押井監督からのオファーの印象は? 清野さん:凄いうれしかったんですけど、経験も浅いのに主演でちょっと驚きました。でも、アクションがあると聞いていたので自分の得意分野だったので是非本気でと引き受けました。(MC:押井監督のこと知っていました?)実は知らなかったんです。 金子さん:僕はどっぷり押井ファンですので嬉しかったです。モーツアルト掛けっぱなしで撮影されてて・・・出てるんだなと感慨深かく嬉しかったです。 押井監督:主人公は・・10名くらいの書類の中で、明らかに1人だけ違う子がいたんです。で、会わせてもらったんですよね。可愛いとか美人とかじゃなくて、基本的には人殺しても不思議じゃない・・可能性を感じたんですよね。 会ってすぐ決めました。今回キャスティングは上手くいったなと思ってます。 いちばん心配だったのは、清野を苛める3人娘。リアルに17歳で。うるさくて。控室もなるべく遠いところにしたんですよ。何で女子高の話にしたんだろうと。僕が決めたんですけど。 清野さん:私も凄いなと。何してても楽しそうだったんで。 金子さん:僕も違和感。バツ悪かったですよ。メーク室一緒だとウケる~って。 |
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監督:今回は、制服にAK(突撃銃)抱えてるイメージ。 自分で想像したより決まってたんですよね。顔に血を飛ばしたのが良かった! 清野さん:あれは興奮しました。あそこで一気にスイッチが入ったので。 金子さん:凄いですよね。俺出てないけどね。あれ数日でしょ。ずっと、彼女殺気をまといっぱなしで。彼女へのリスペクトを感じましたね。少女性と暴力性とちょっとエッチ。素晴らしいんです。 MC:台本が薄かったですよね。 金子さん:音楽流した瞬間に空気が変わって世界観が出来た感じですよね。 監督:そう、あのテンポ。曖昧な時間の空気を大切にしたかった。 清野さん:音楽流してましたっけ?覚えてないです。集中してたからですかね。 MC:金子さんのいやな教師良かったですよね。 |
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MC:美術凄いですよね? 監督:今回仕掛けたよね。あるべきじゃないもの置いたり。繰り返してみて欲しいね。仕掛けを仕掛けに見えないように、演技も仕掛けてる。 最初の60分。ピリピリ緊張感で、逆に睡魔がね。そこにモーツアルトだからね。お客さんとの駆け引きだよね。その後に続く衝撃への。 金子さん:すげーびっくりしました。最初の60分は弓を弾き続けていて一気に!!って感じ。 MC:ラスト15分の衝撃。 ここで新予告上映 金子さん:チョー強いんですよ。流れが凄い。 監督:70-80カット10分間休みなくアクションシーンだからね。殺陣の切れとかじゃなくて、主人公の日常の延長で殺すインパクトが撮りたかったんだよね。危ないんですよ。 だから殺気のある女優さんがいて、いるべき人間がはまってくれたんですよ。映画の女神がほほ笑んでくれた気がします。 清野さん:でも、練習期間が短くて。実質2日間。ふざけんなって思いました!銃をもってのアクションも初めてでしたし。監督は目をつぶっててもマガジン(弾倉)チェンジできるようにって言われたので、AKを家に持って帰って練習しました。でも、本番は別の型のAKが来てびっくりしました。 金子さん:アクションの組み立て方すごかったですよね。精神性と可憐で奇麗で。美しかったですね。2か月ぐらい練習したようですよ。観た人は絶対こいつ誰だってなりますよ!ファンなっちゃうと思います。海外からオファー来ちゃ追いますよ。 清野さん:嬉しいです。 |
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MC:最後に。 清野さん:今回のラスト15分は今までにない衝撃シーンだと思います。自分自身かなり気合を入れてアクションを本気で挑みました。多くの方に観ていただきたいです。 金子さん:清野さん凄いです。凄いもの見た気がしました。押井監督作品に出演で来て光栄でした。 監督:映画漬けだった最近でしたが、この作品で映画を撮ることに片目があいたかなと思います。正しい方向に導けていい仕事が出来たなと。彼女の表情を最後まで丁寧に撮れました。公開され難い映画ですがシンプルな映画です。みなさんに来ていただきたいです。映画としてどう評価されるのか楽しみです。 「東京無国籍少女」 公式HP:mukokuseki-movie.com
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憂鬱な少女の日々は、衝撃のラスト15分を迎える
とある女子美術高等専門学校。事故で心身に傷を抱えた若き天才アーティストの藍は、彼女を利用しようとする大人達や嫉妬深い同級生達に囲まれ、心休まることのない学園生活を送っていた。他人とうまく交われず、生活事態が戦いとなっている少女の憂鬱な日々は、ラスト15分に衝撃の展開を迎える。
押井守監督は、清野菜名のポテンシャルを確信し主演に起用。園子温監督作品『TOKYO TRIBE』に続き、世界的な監督作品への抜擢となった清野菜名にとって、初の主演作となった。共演には、ミュージシャンでありながら俳優としても大きな注目を集め続ける金子ノブアキ。押井監督自身が、「自分がこれまで設定してきた枠を取り払った」と語る本作は、血まみれの暴力描写、最低限のCGI、ストイックで緊張感に満ちた映像の数々など、過去の実写作とは一線を画す。ぜひ「アニメの専売特許を実写でやった」
監督/押井守
出演/清野菜名 金子ノブアキ/田中日奈子 吉永アユリ 花影香音/りりィ 本田博太郎
配給/東映ビデオ
上映時間/85分
(C)2015東映ビデオ