フランシス・フォード・コッポラの夫人、ソフィア・コッポラの母として、そして最高のスタッフとしてコッポラ家を陰で支えてきたエレノア・コッポラ。
アーティストでありドキュメンタリー作品の監督でもある彼女が、長編作品に初挑戦したロードムービー『ボンジュール、アン』が、いよいよ7月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショーとなります。 そしてこの度日本公開を記念し、エレノア・コッポラ監督と今回が約15年ぶりの来日となる主演のダイアン・レインがジャパンプレミアに登壇し、舞台挨拶を行いました。 『ボンジュール、アン』ジャパンプレミア舞台挨拶 |
|
エレノア監督の友人であり、本作の日本語字幕を担当している戸田奈津子さんが通訳も担当。
エレノア監督:大好きな日本。ここに立てていることに興奮していますし、わたくしの映画が皆さんに観ていただけることを嬉しく思っています。 15年ぶりの来日となるダイアン。 との挨拶からイベントはスタート。 |
|
冒険心と、おしゃれ心と食欲まで書き立ててくれる本作。 エレノア監督:私自身がフランスの男性と旅したことがあって、それまでいろいろ忙殺されていたのですが、ゆとりを持つ喜びを感じた目覚めのような旅で。おいしい食べ物を食べ、田舎の風景を楽しみました、その時の感動をベースに映画にしました。 映画の中ではプロデューサーの旦那を持つ夫人が主役。 エレノア監督:今までドキュメンタリーは作ってきましたが、今回はフィクション。勝手に物語を作っていけるので、私の周りにいる映画人をカリカチュア的にデフォルメしてキャラクターを作っています。 と、この映画を観ると映画人がどういう人たちの一端を垣間見れるかも。 |
|
ダイアンは、今回アン役のオファーを受けて
ダイアン:本当にオファーを貰ってわくわくしました。そして、日本のタイトル『ボンジュール、アン』が(原題はPARIS CAN WAIT)とっても気に入ってます。可愛いし、ユーモアも感じるし、彼女の道中で感じる、目覚めを感じられるタイトルだと思います。。そう、時におかしかったり、ぎこちなかったりする中で、自分を再認識したり、過去とか未来に縛られずに、今を生きることに目覚める物語なんです。 そして、演じたアンに自分自身と似ているところを聞かれると ダイアン:似ているところは、経験自体に喜びを感じること。この映画はフランスに行かれなくても、90分を観ることでフランスに行った気分を楽しめると思います。特に食が描かれていて・・・食は文化の入り口だと思うんです。異文化を知る観点をもってみることができると映画だと思います。 衣装も旅にぴったりな素敵なものですがと問われると ダイアン:衣装のミレーナはアカデミー賞5回ノミネート(監督:受賞よ!)5回受賞している彼女の仕事ぶりでは素晴らしいですよね。着替える数は多くはないですが、色々感じさせてくれる衣装になってますね。 と絶賛。 |
|
続いて字幕を担当した戸田さんに、どのような打ち合わせをして字幕を付けたのか尋ねると
戸田さん:細かくは打ち合わせはしていません。もともと、ダイアンさんが演じてますが、エレノアが実際に使った言葉なんだろうなと思いながら、字幕を付けました。彼女を裏側からみている感じでしたね。 と話す戸田さんに エレノア監督:そうね。脚本も自分なので、自分が知ってるものが入りますよね。カメラを撮るのが好きだったり、どうしても似ますよね。でも、脚本を書くのは怖いことで、なにしろ家にはアカデミー脚本賞をとったフランシスがいますからね(笑)。今回製作にあたり彼に意見もあまり聞かなかったのですが、資金を調達するのに6年程時間をかけていたので、それを見ていた主人も最後にはサポートをしてくれました。 |
|
最後に エレノア監督:それでは、みなさんフランスへの旅をお楽しみください! と締め、上映に! 物語・・・ |
監督:エレノア・コッポラ
キャスト:ダイアン・レイン(アン役)『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』『運命の女』『トスカーナの休日』/アルノー・ヴィアール(アンの夫の友人)『メトロで恋して』
監督・脚本/アレック・ボールドウィン(アンの夫)『ブルージャスミン』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 2016/アメリカ/92 分/カ
ラー/日本語字幕:戸田奈津子
the photographer Eric Caro ⒸAmerican Zoetrope,2016
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES