コウケンテツ・犬養裕美子レストラントーク！『二ツ星の料理人』

ブラッドリー・クーパー最新主演作『二ツ星の料理人』を、6/11(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレス他全国にてロードショー公開となります。

公開を記念して、＜料理研究家・コウケンテツさん＞と＜レストランジャーナリスト・犬養裕美子さん＞をお迎えしたトークイベント付き試写会が行われました。コウケンテツさんは、ブラッドリー・クーパーが劇中で実際に着用した衣装を纏い、映画の見所、シェフの魅力、一流レストランの舞台裏について、世界各国のレストランを知り尽くした犬養さんとトークを繰り広げました。

日付：6／1(水)
会場：KADOKAWA神楽座ホール
登壇：コウケンテツさん(料理研究家)、犬養裕美子さん(レストランジャーナリスト)

コウさん：カメラワークや厨房の躍動感、視覚的にも本当に楽しめる作品。映画の主役のアダムのように、シェフというのは世界的にみても個性的なひとが多いです。それを取り巻く人間ドラマとしても楽しめます。

部下に厳しく、荒々しい天才シェフ・アダムに関しては、

コウさん：あまり声を大にしては言えないが、実際シェフはろくでもない人間がおおい。厨房は非日常の、独特の世界で、実際こういう方はいる。非常にリアルだと思う。

と述べると、ジャーナリストとして数多くのシェフを取材してきた犬養さん

犬養さん：この映画のように、厨房では女性に対しても容赦ないというひとが多い。１秒を争うギリギリの世界で生きているひとたちだから、料理のためなら、なんでもするんだと思う。

と返し、一流レストラン業界のリアル厨房ドラマとしても楽しめる点で両者とも強調した。かつてコウさんも修業時代は家に帰れないほど仕事に没頭していたようで、そんな時、家庭には、

コウさん：手作りの料理で返していました。

とシェフならではの家庭円満術を語ると、犬養さんは、うらやましさを隠せない様子で、

犬養さん：いいですね~。だから私は、シェフがおいしい料理を作ってくれるレストランに通うんです！

犬養さん：厨房の王様でした。彼の元から出て行ったひとたちが、今の世界中のレストランシーンを作っているといっても過言ではないです。厨房がリングの中のようで、味も本当においしかった。

と話すと、

コウさん：彼のようにできたらかっこういいし、憧れですけど、逆にアシスタントに怒られているんです。特に女性は優秀なひとが多く、こわいです。

犬養さん：これからは女性の時代。

ときっぱり断言する犬養さんに、

コウさん：…その通りです（笑）

とおどけてみせ、会場はあたたかい笑いに包まれた。

コウさん：厨房をとりまく複雑な人間関係が、どううまく着地点に向かっていくかというところ。本当に見事な展開。厨房はドラマの生まれる場所だといのが、上手く描かれているので、ぜひそこに注目してほしい。

としみじみと語った。

犬養さん：『待ち焦がれるような料理をつくりたい』と言ったときの、アダムの顔に注目してほしい。シェフが純粋にひとを喜ばせたいと思った時の料理はどんなにおいしいだろうと想像するだけで、お腹が鳴る。

と締めくくりイベントは終了しました。

映画『二ツ星の料理人』

は6/11(土)より、新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国公開です。

公式HP：futatsuboshi-chef.jp