岩波ホールにて公開中のエルマンノ・オルミ監督『緑はよみがえる』原題 torneranno i prati。
戦争の真実を若い世代にもわかりやすくするために岩波ホールはじめ全国の劇場でスチューデント・ガイドを無料配布! この映画は83歳になったオルミ監督が、亡き父への想いを込めて完成させた特別な作品。 監督の父が若くして従軍した第一次世界大戦の経験をもとにしていて、 監督:父はヒロイズムに駆られて19歳で、第一次大戦に従軍しましたが、過酷な戦場での体験はその後の父の人生を変えてしまいました。戦友を思い、父が涙するのを見たのは一度きりではありません。 と語っています。 実の娘エリザベッタがプロデューサー、実の息子ファビオが撮影監督を務め、まさにオルミ一家が、父の記憶を後の世代に語り継ごうとした作品なんです。 |
|
そして、このたび、岩波ホール(東京・神保町)はじめ全国の『緑はよみがえる』上映館では、この映画を若い世代にぜひ見て欲しいと、学生券でご入場の方に無料でのスチューデント・ガイドを配布。
戦争はいつの時代でも同じ顔を持っているが、100年前のイタリアでの戦線ということで、日本の若者には遠い話に思えるかもしれないので、ガイドでは背景や監督のメッセージをわかりやすく紹介。たくさんのイタリアの若者が動員された戦争を身近にイメージできる内容です。 また岩波ホールでは、学生の方には、毎日最終回割引(1500円→1200円)も行っています。 |
|
今夏の「18歳選挙権」の施行、学生による緊急アクション「SEALDs」の活動など、若い世代にいま高まっている<戦争を知ること>。
一人でも多くの若者に見られることを配給会社さんは願っているそうです。 映画『緑はよみがえる』 http://moviola.jp/midori/ ◆舞台挨拶日程 春がかならずめぐりくるように 人の世界もいつか美しくよみがえるのだろうか。 映画史に燦然と輝く名作『木靴の樹』エルマンノ・オルミ監督が、父から託された戦争の記憶を雪のイタリア山中に映し出しながら、いのちの尊さ、人間性の豊かさと、それを壊す戦争の愚かさを、観るものの心に静かに訴えかける。 舞台は第一次世界大戦中のイタリア・アルプス。 イタリア軍兵士たちは雪山の塹壕に身をひそめていた。彼らの唯一の楽しみは、家族や恋人から送られてくる手紙のみ。 そんな時、まだ少年の面影を残す若い中尉がやってきた・・・。 |
監督:エルマンノ・オルミ
出演:クラウディオ・サンタマリア、アレッサンドロ・スペルドゥーティほか
2014 年 / イタリア / 76 分 / 1:1.85 / 5.1ch / DCP
後援:イタリア大使館 特別協力:イタリア文化会館
提供:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ/シネマクガフィン/朝日新聞社
配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ