小栗監督の静謐な映像美でフジタの知られざる世界が表現されている話題作。
オダギリさんのクオリティーが凄いと評判の『FOUJITA』の初日舞台挨拶が行われ、本作の出来に、これからはFOUJITAのオダギリジョーと書いて欲しいと発言されました。
FOUJITA初日舞台挨拶2

『FOUJITA』初日舞台挨拶
日時:11月14日(土) 
場所:角川シネマ有楽町
登壇者:オダギリジョー、中谷美紀、小栗康平監督

小栗監督:おかげさまで初日を迎えることが出来ました。観終わってすぐですから本当は1時間位黙ってひたって帰っていた方が良いのですが・・・今日は少しだけ。

パリでとても不幸なことが起きました。パリが愛した日本人と言うキャッチコピーで100年前の藤田を描いていますが。2015年から振り返って、今にも結び付くところもあるなと思いました。

作品としてはクオリティーの高いものとなったと自負しています。
FOUJITA初日舞台挨拶_小栗監督4

オダギリさん:初日1回目ありがとうございます。1年前にパリで1か月。日本で3か月撮影したのですが。あっという間の1年でした。完成したFOUJITAを観た時に、今までのどの作品よりも自分が美しく見えて。小栗監督のご指導のもと、良さを引き出していただき嬉しく思っています。これからは代表作をFOUJITAのオダギリジョーでお願いしたいと思っています。
FOUJITA初日舞台挨拶_オダギリジョー3

中谷さん:憧れの小栗監督の作品に携われてうれしく思っています。5番目の妻でしたので、少々嫉妬しながら演じていただきました。本当にレンブラントの光と陰のような巧みな小栗監督の魔術のような美しい映像にため息が漏れました。
FOUJITA初日舞台挨拶_中谷美紀

小栗監督:オダギリ君はこんなにすんなり入っていいのかともうぐらい現場で衝突がなかったですからね。準備期間の間に監督としての方向性などは話していたのですが。2人の間に信頼があるからこそ、オダギリ君が自然体でフジタとして映画の中に現れているのだとおもいます。パリと東京の違いをすんなりと表現されています。

FOUJITA初日舞台挨拶_監督3

中谷さんは、打ち合わせの時にあなたは“キツネ”です。と話しました。比喩として日本文化・風俗・自然の奥行。そういうもので、フジタを受け止める。落ち着いた良い演技をしてただきました。

オダギリさん:inする前から監督から映画や藤田のことを伺っていたので。だからきっと。素直に預けられたのだと思います。変わった監督なので。。。捉え方が個性的で。話をしないで現場に入ったら戸惑うと思うんです。2か月位話が出来たので良かったです。

衝撃を受けたのは セリフに感情を入れるなと。

セリフに感情はかかれているので俳優はそこに芝居で意味を限定させる演技をするなと。

どうにでも録れるような言葉の広さを持ってほしいと。すると、セリフが研ぎ澄まされて、重みを持ってくる感じになって。伝える次元が違うんです。新鮮でした。だからこそ美しく見えたんです。

FOUJITA初日舞台挨拶_オダギリジョー2

中谷さん:オダギリさんがおっしゃったように。監督のおっしゃることがとても難しくて。ただそこにある。と言うのは難しかったです。監督の表現するあるべき世界の中で役柄のあるべき姿に近ずこうと。深い深いところを監督が望まれたので難しかったです。

FOUJITA初日舞台挨拶_中谷美紀3

MC:ここで、ある方をお呼びしています。これは劇中に出てきたオダギリジョーさんのマネキンさんです。

オダギリさん:初めて見ました。この格好がマネキンで残るのは嬉しいですね(笑)。

小栗監督:FOUJITAがパリで売り出すために勝ち上がるための一つの宣伝としてね。ウインドウにひっそりとあるんですね。

オダギリジョー

美しい映画を是非劇場で。
もちろんオダギリジョーさんの美しさも・・
FOUJITA1

『FOUJITA』

11/14(土) 角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館 ほか全国ロードショー

公式サイト:http://foujita.info/

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作品紹介
エコール・ド・パリ、戦時の日本
二つの文化と時代を生きた画家 藤田嗣治の、知られざる世界を圧倒的な映像美で描く。

1920年代、フランス・パリ。
「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となったフジタ。
ピカソ、ドンゲン、モディリアーニ、キスリング、スーチン、ザッキン…時代を彩る画家たちと
美しいモデルの妻、カフェ・ロトンドでの華やかな日々。
1940年、第二次世界大戦を機に帰国。
「アッツ島玉砕」ほか数多くの“戦争協力画”を描き、日本美術界の重鎮に上りつめていく。
5番目の妻となった君代と、疎開先の村で敗戦を迎えることになるが―

出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモー、マリー・クレメール、加瀬亮、りりィ、岸部一徳、青木崇高、福士誠治、井川比佐志、風間杜夫
製作:K&A企画、小栗康平事務所/ユーロワイド
プロデューサー:井上和子、小栗康平、クローディー・オサール
監督・脚本:小栗康平
音楽:佐藤聰明
2015年/日本・フランス/日本語・フランス語/カラー/126分/PG12
特別協力:フジタ財団
協賛:ANA、株式会社ティエラコム
文化庁

(C)2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド

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