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全校上映会トークイベント

 
混沌とした時代を、自由を求めて全力で駆け抜けた若者たちの姿を、圧倒的熱量と壮大なスケールで描く、衝撃と感動のエンターテインメント超大作『宝島』。
歴史の陰に埋もれたアメリカ統治下の沖縄の真実を描き切った真藤順丈氏の直木賞受賞作を、二度の撮影延期の危機を乗り越えながら完成させた魂のプロジェクト、映画『宝島』が2025年9月19日(金)全国公開となります。
 
このたび、9月3日(水)に、原作者 真藤順丈氏の母校である高輪学園の全生徒ら(中学1年生~高校3年生、教職員も含め)約1,600人が上映会に参加した【『宝島』全校上映会】を実施しました。

 
高輪学園創立140周年記念
全校上映会トークイベント
実施日:9月3日(水)
会場:文京シビックホール「大ホール」
登壇:大友啓史(監督)、真藤順丈(しんどう・じゅんじょう/原作者)
進行役:ジョン・カビラ 

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 この日は中学生から高校生まで、およそ1600人の学生が集結。映画を鑑賞したばかりで、熱気あふれる会場内に、司会を務めるジョン・カビラが来場すると大歓声。「なぜわたしがここに呼ばれているのかと思いましたか? 実は映画に声で出演していたんです」と明かしたカビラは、実はコザ暴動が起きた当時の沖縄に在住していたことを語りかける。「クリスチャンの家庭で育ったわたしは教会に行っていたんですが、そこで大人たちがざわついていました。何やら大変なことがあったらしい。その話を両親とすると、父親が『沖縄の皆さんは虐げられている。いつか爆発するかもしれないと思っていた』と言いました。そして基地で仕事をしてきたアメリカ人の母は『これは、いずれ起こるかもしれないと危惧していた』と。両親にはそういう思いがあったわけです。そしてわたしもこの映画を観ながら涙しました」と語ると、「新しい世代の皆さん、本当に心に刻んでくださいね」と会場に呼びかけた。
 
 その後、ステージに登壇した大友監督は「これだけの人数と向き合うのは、今回初めてかもしれません。皆さんのいろんな感想が本当に楽しみです。そして高輪学園140周年おめでとうございます!」と呼びかけると、真藤も「僕は皆さんの30年先輩です。ちょうど皆さんの校長や教頭が、まだ20代の先生ぐらいだった頃なので、隔世の感があります。映画はすごかったでしょ? 僕も本当にすごいものを観たなと思いましたし、学校で映画を観るというのもなかなかない経験だったと思うので、今日はどういうイベントになるのか楽しみです」と続けた。
 
残念ながら登壇がかなわなかった主演の妻夫木聡よりビデオメッセージが寄せられた。「この映画を通して僕は、過去は変えられないけど未来は変えられると思いました。一人ひとりの想いが、希望ある未来を作っていくんだと、僕は信じています。私たちは、先人たちの想いと共に今を生きています。今があるということは当たり前ではありません。何のために生きていくのか、そして未来に何を託していくのか。そういったことを、この映画を通して皆さんに感じていただけていたらうれしいです」と語るメッセージを、学生たちも真剣なまなざしで見守っていた。
 
 高輪学園の生徒は、平和学習で沖縄に行っていると聞いた真藤は「僕の頃は平和学習がなかったので。僕も沖縄に行きたかった…!」と語り、会場を笑わせつつも、「母校とこうやって触れあうことになるなんて人生分からないものだなと。僕はこれまで16作くらい小説を書いていますが、映画になるのは『宝島』が初めて。こんなスケールの大きな、ものすごい映画にしてもらって。恵まれてるなと思います」としみじみ。
 
 さらに小説家になる前は、学生時代から自主映画を撮っていたということで、スタジオで行われたコザ暴動の撮影現場に行ったと語る真藤。「僕は現場があまりにも好きすぎて。しかも大友さんの現場は本当に面白いので、大友さんの隣でずっとモニターを見ていたんですけど、編集者からは『原作者が現場にいるとスタッフが気を遣うから帰りましょう』と言われて。なんなら暴動のシーンにも加わりたかったのに……」と語ると、大友監督は「全然いけましたよ。むしろ出てほしかった」とこともなげに返答。その言葉に残念そうな顔を見せた真藤は学生に向けて「もっと粘っておけば良かった。皆さんも自己主張しないとだめですよ」とアドバイスを送った。
 
 原作を知った時は一気に読み進んでしまったという大友監督。「僕は以前『ちゅらさん』というドラマで本土復帰後の沖縄を撮ったんですが、復帰前の沖縄も撮りたいなと思っていたんです。だから原作の熱量にやられてしまい。作り手としてはその熱量に負けない熱量のある作品を、映画として作ろうと思った」と振り返った。
 
 「僕も感無量でした」と語る真藤も、「ただ上下巻の長い話で、基地問題というセンシティブな物語なので、どうやって撮るのかなと思っていたんですが、見事に映像化していただいて。本当にこれはすごいことなんですよ。戦後の沖縄の返還までの話を、3時間超とはいえ、1本の映画にまとめていて。なおかつコザ暴動も、飛行機事故も、まったく逃げずに描ききった。本当にすごい映画だなと思った」としみじみ。
 
 その言葉に大友監督も「僕も含め、メインのキャストも沖縄の人間じゃないということで。沖縄で起きた過去の出来事をどう描き出すか。そこで体験した人たちの声に耳を傾けて、うそをつかないように。僕らができる精いっぱいをやった」と本作を手がけるにあたっての覚悟を語ると、真藤も「僕も沖縄にはルーツがない。そこで戦果アギヤーという義賊に自分を仮託して、沖縄のリアリティーに満ちた話を書き上げていったわけです。ただ戦後80年ということで、もしグスクやヤマコが生きていたら80歳か90歳くらいだと思うんですが、戦争を語り継ぐという意味で、われわれも当事者の方に頼り過ぎてたところがあるんじゃないかと。だから今度はわれわれの世代がそれぞれに、僕の場合は小説で、どうしてこんな日本になっているのか、何と戦い、置き去りにしているのかをひもといて、いろんな方向に未来へ引き継いでいけるよう、がんばっていかないといけないなと思いました」と決意を語った。
 
 その言葉を受けた大友監督も「僕も学生時代、歴史の授業がすごく嫌いだったんです。知識として詰め込もうとすると面白くないんだけど、どうやって自分のことにするかで見え方が変わってくる。僕も『龍馬伝』などいろんな作品やってますけど、どんな偉業を成し遂げた人でも、自分と同じ人間であったはずだと。すぐ隣にいる人というコンセプトで捉えたいと思っている」と続けた。
 
 そしてその後は学生たちから、感想と質問を受けることになったが、そこかしこから「はい!」「はい!」と元気な声が飛び交い、その様子に真藤も大友監督も「すごいね」と笑顔。まずは「皆さんにとって沖縄とは?」という質問が出ると、真藤が「青春と革命の島という感じですね」と返答。「このお話は、サンフランシスコ講和条約から沖縄返還までの20年間を描いてるんですが、その時代に本当に熱い時代があった。そこにはわれわれが忘れてしまったものや、青春に関する要素が全て凝縮されている。だからある種、戦後日本のあるべき姿がそこにあるのかなと思うんです。だから沖縄の青春と、その後のものを描いてるのが『宝島』。だから青春の島だと思います」と返すひと幕も。
 
 その後も「コザ暴動のシーンで、本物の車がひっくり返されていたので、リアリティーがあって良かった」「教室で教科書を開いてるだけじゃ学べない沖縄の歴史を、俳優さんの迫真の演技、大友監督のこだわりで、沖縄に対する歴史の重みを強く感じられました」などの感想が続々と寄せられ、その言葉に思わず笑顔を見せる大友監督だった。
 
 そしてひとりの学生からは「真藤先輩に質問です。高輪学園ではどんな学生生活を送っていたんですか?」という質問が飛びだし、大いに沸いた会場内。それには「僕は正直言ってボンクラでした。漫画や小説は一杯読んでたけど、夜ふかしをしていたので、授業中は寝てました。でも先生が、僕には内側から出てくるものを表現したいという欲求があるみたいだから、と言って、一緒に進路を考えてくれた。まさに(教育理念の)『見えるものの奥にある見えないものを見つめよう』という言葉の通りでした」と恩師に感謝するひと幕も。
 
 そして最後にメッセージを求められた真藤は「先ほど歴史の教科書で学べないようなこと、という話がありましたが、中学・高校の歴史の授業って縄文・弥生時代からはじまって、現代史みたいなものはほとんどやらずに時間が終わっちゃう。だから歴史の授業は現代史という科目があった方がいいんじゃないかと。それくらい今の日本に繋がってる大事な時代の話ですし、僕は世の中を変えるつもりで『宝島』を書きました。映画のスタッフの皆さんもそういうような、何かを問いかけるようなものを届けたなと思い、感銘を受けています。でも実際に世の中を変えたり、動かない壁を動かしたりするのは皆さんの世代だと思っていますので先輩としてちょっと先輩風を吹かしてますけど、皆さんも自分の大事な宝を探すように、そういう風に人生を送っていただけたら」とメッセージ。
 
 続く大友監督も、『宝島』という映画が2度にわたり中断を余儀なくされながらも、奇跡的に復活し完成にこぎつけた奇跡の映画であると前置きしつつ、「それだけに僕らもこの映画に対してものすごい愛着を持っているし、それと同時に、未来を切り開こうとしていた登場人物たちに、途中で諦めたら、グスクやヤマコやレイに『お前らに任せるべき作品じゃなかった』と言われちゃうような気がして。途中で諦める判断もできずに、最後までしがみつくようにしてたどり着いた映画なんです。諦めずに一生懸命やってると誰かが光を当ててくれることもあると思うんで。皆さんぜひ『宝島』を見ていただいて、グスクやヤマコやレイに自分を投影していただいて、当事者になっていただけたらと。もしちょっとでも感動していただけたら、この作品をぜひ広めてください」と会場の学生たちに呼びかけた。
 
時代の波に翻弄されながら、立ち向かい、熱く生き抜いた若者たちを描く感動超大作。圧巻の191分で描く、映画『宝島』は9月19日(金)より全国公開。熱気が最大加速するなか、9月9日(火)には、妻夫木、広瀬、窪田、永山ほか豪華キャスト陣と大友監督が一堂に集結する東京プレミア上映会がTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催予定。
 
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『宝島』

 
 
9月19日(金)より全国公開
 
公式サイト&SNS
・オフィシャルサイト:
https://www.takarajima-movie.jp 
 
・オフィシャルX:
@takarajimamovie 
 
・オフィシャルInstagram:
@takarajimamovie/
 
ハッシュタグ:#映画宝島 / #映画宝島全国キャラバン 開催中!
 

 
物語・・・
ある夜、一人の英雄が消えた。
アメリカ統治下の沖縄で、自由を求め駆け抜けた若者たちの友情と葛藤を描く感動超大作。
英雄はなぜ消えたのか?幼馴染3人が20年後にたどり着いた真実とはー。
沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。
やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出すー。
消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とはー。
 
『宝島』

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出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太
塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー
監督:大友啓史
原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
公開表記:2025年9月19日(金)より全国公開
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会
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