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公開記念舞台挨拶

日本発 本格時代劇『雪の花 ―ともに在りて―』が1月24日(金)より全国公開中。
映画『雪の花 ―ともに在りて―』が1月24日、ついに全国公開!公開同日に公開記念舞台挨拶が実施され、主演の松坂桃李、共演の芳根京子、役所広司、そして小泉堯史監督が出席した。
『雪の花ーともに在りてー』
公開記念舞台挨拶
日時:1月24日(金)
場所:丸の内ピカデリー2
登壇:松坂桃李、芳根京子、役所広司、小泉堯史監督

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キャスト&監督登壇

福井藩の町医者で漢方医の笠原良策を演じた主演の松坂は「時代劇は芳根さんとご一緒した『居眠り磐音』以来ですが、改めて時代劇は良いなと思いました。」と実感を込めながら挨拶した。
『雪の花ーともに在りてー』
本作の撮影については「撮影自体は本当に早くて、小泉監督の現場というものは朝入ったら照明もカメラもすべてセッティングされています。段取り・テストをやって本番という流れで、撮影自体も多くて2、3シーンくらいで昼過ぎ、遅くとも午後3時には終わっている。そこから翌日のリハや本読みをするという、充実した時間を過ごしていました。撮影そのものは過酷ではなく、むしろ健やかなとてもいい状態で毎日現場に行かせていただきました」と振り返っていた。
良策の妻・千穂役の芳根。
『雪の花ーともに在りてー』
小泉監督とは映画『峠 最後のサムライ』(2022年)以来となるが、「毎シーン、小泉監督の『本番!』という声で心臓の音が聞こえるくらい緊張しました。でも監督は自然をも仲間にしてしまう方なので、緊張はしているけれども、自然の音が耳に入って来る心地の良い穏やかな現場でした」と充実した表情だった。
京都の蘭方医・日野鼎哉役の役所。
『雪の花ーともに在りてー』
主演の松坂とはこれで5度目の共演となるが「笠原良策という役は、松坂君の誠実で志に向かって諦めない男にピッタリ。普段の松坂君が良い人なのかどうかは知りませんが(笑)、でもこの役は松坂君に合っているし、松坂君しか思い浮かばないような役。男でも惚れちゃう感じがします」とユーモア交じりに太鼓判。このお褒めの言葉に松坂は「今日はゆっくりと眠れそうです!」と満面の笑みだった。
松坂は、役所との5度目の共演を回想し「役所さんが演じる鼎哉先生の『名を求めず、利を求めず』というセリフが聞こえてきた瞬間、役を飛び越えて僕にも言われているような刺さり方がした。それはこの仕事をさせてもらう中で今まで味わったことのない感覚で、役所さんの目を見て芝居をさせてもらって、その言葉が出てきた時にグサッと刺さった。それが今でも残っていて、僕自身にも来るものがあった。凄かったです」と改めてリスペクト。
当の役所はテレを隠すように「先輩を立てて褒めてくれてありがたいですね~!」と言いながらニコニコしていた。さらに役所は松坂から「鼎哉先生が授業をするシーンでは、役所さんを先生として授業を受けられる感覚が楽しくて、毎日いい時間だった」と言われると、「本当かなあ?セリフを噛まないで早く終われ!と思っていたんじゃないの?」とチャーミングに松坂をイジって、松坂を「そんなこと思っていません!」と焦らせていた。
一方、芳根は自身の太鼓演奏シーンに触れて、「小泉監督が太鼓練習の場に何度も来てくださって、練習経過を見てくださった。来てくださるたびに良くなったと思ってもらえるように頑張ろうと思って、小泉監督が鼓舞してくださることがモチベーションに繋がりました」と感謝。今では太鼓のバチさばきが体に染みついてしまったようで「細長いものを持つと、手首の角度がバチを持つときのようになってしまい、練習期間が蘇る」とマイクをバチに見立てて凛々しいポーズを取っていた。そんな太鼓演奏シーンを間近で見た松坂は「もう圧巻でした」と感激し「現場で会うたびに手首がテーピングだらけでボクサーのようで、太鼓演奏がどれだけ大変だったのか肌で感じることが出来ました。演奏シーンの本番は圧倒されて、終わった瞬間に芳根さんは泣き崩れるような形になって…。あれは忘れられません」と芳根の努力を労っていた。
黒澤明監督の助監督を長らく務め、黒澤監督を師と仰ぐ小泉監督。
『雪の花ーともに在りてー』
黒澤監督の私物である薬などを作るための道具・薬研を小道具として現場に持ち込んだという。実際に劇中で使用した松坂は「博物館で展示するような貴重なものだったりするので、いいんですか!?と。手も震えました」と恐縮しきり。すると小泉監督から「あれは黒澤さんの映画『赤ひげ』で三船敏郎さんが使っていたものですからね」とまさかの追加情報があり、初耳の松坂は「…今聞いてよかったあ」と震えていた。
そして、“諦めないで成し遂げようとした人物”笠原良策にちなんで、今年成し遂げたい、成し遂げようとしている目標をそれぞれ発表。松坂は「年始にちょっとだけ体調を崩してしまいましたが、それ以降は体調を崩さないという強い意志で完走しようと心がけています!」と健康第一を挙げた。芳根は「今を全力という事を心がけているので、現在撮影中のドラマを無事故無怪我で完走するのが目標」といい、役所は「職業柄、今年もお客さんに楽しんでもらえる作品になるように頑張ります!」と意気込んだ。
 
鏡開き
途中、本作の記念を公開して“鏡開き”が行われ、その様子に客席からは大きな拍手が送られた。
『雪の花ーともに在りてー』
最後に・・・
小泉監督は、本作の撮影を担当し、黒澤組の名キャメラマンだった上田正治さんが87歳で亡くなられた事を報告。「上田さんにとって本作が最後の作品になります。彼の映像の素晴らしさはスクリーンでなければ観れないと思いますので、上田さんのキャメラを見るつもりで何度も劇場に足をお運びください」。主演の松坂も「小泉監督が仰る通り、上田さんにしか撮れない作品です。上田さんとはこの作品で初めてお会いしましたが、撮影中はどんな悪路であろうとも自らカメラを担いで歩いて行ったりして、物凄いエネルギーとパワーで撮影現場にいました。その姿を見られて僕は幸せだったと感じています。そういった素晴らしいスタッフ・キャストが作り上げた作品なので、自分が作品を観て受け取った感想で構わないので、色々な人に『雪の花 ―ともに在りて―』を繋いでくださると幸いです」と呼び掛けていた。

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『雪の花 ―ともに在りて―』

 
2025年1月24日公開
 
公式サイト:
@yukinohana
 
公式X:
@yukinohana2025
 
 
江戸時代末期。
死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの人命が奪われていく中、福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻・千穂(芳根京子)に支えられながら、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が行われている事を知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を入手すべく、様々な困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。知られざる無名の町医者は、どのようにして日本を救ったのか――?
 
笠原良策役には、映画俳優として数々の賞を受賞し、世代のトップランナーである松坂桃李。使命感に溢れる人物をひたむきに、力強く演じ切り、作品を牽引する。そして良策の妻・千穂役に芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。そして、良策を導く蘭方医・日野鼎哉役に、名実ともに日本を代表する俳優・役所広司。
『雪の花 ―ともに在りて―』

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監督:小泉堯史
脚本:齋藤雄仁 小泉堯史
音楽:音楽:加古隆
原作:吉村昭「雪の花」(新潮文庫刊)
出演:
松坂桃李 芳根京子
三浦貴大 宇野祥平 沖原一生 坂東龍汰 三木理紗子 新井美羽
串田和美 矢島健一 渡辺哲 / 益岡徹 山本學 吉岡秀隆 / 役所広司
配給:松竹
©2025映画「雪の花」製作委員会
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