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『セッションマン』トークイベント

 
ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ジェフ・ベックに愛された男
 
『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』は、伝説のセッション・ピアニスト、ニッキー・ホプキンズの軌跡を、時代とともに振り返る音楽ドキュメンタリー。本作では、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ザ・フーなど60~70年代のロックシーンを牽引した伝説のバンドや、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックらがこぞってニッキーを指名してきた理由を改めて検証する。
 
9月7日(土)には、本作に出演もしているモーガン・フィッシャー(キーボード奏者 元モット・ザ・フープル)と本作の字幕監修を担当した朝日順子(音楽ライター)が、上映後トークイベントに登壇した。ぜひご掲載ください。
 
『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ』
日時: 9月7日(土)
会場:池袋シネマ・ロサ
登壇:モーガン・フィッシャー(本作出演・キーボード奏者)
朝日順子 (本作字幕監修・音楽ライター・翻訳家)
MC:汐月しゅう

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モーガン・フィッシャー&朝日順子登壇

 
モーガンはラブアフェアーの一員として1968年に発表した「エヴァーラスティングラブ」が全英ナンバーヒット。1973年にモット・ザ・フープルに加入し、1974年のツアーの前座はクイーンで、クイーンのツアーにサポートメンバーとして参加した経験も。CMソングもたくさん作ってきており、冒頭の自己紹介で「Quality for you, MUFG」というCMソングを歌ってみせ、観客を沸かせた。
 
モーガンは、「ニッキーはピアニストとして僕のヒーローの一人なので、とうとう彼の映画が作られたのが嬉しいです。自分が愛して尊敬するミュージシャンについて本作で語る機会をいただけたことをとても光栄に思います。残念ながらニッキーに会ったことはないんですが、本作を見て、彼のことをよく知ることができました」と話した。
『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ』
 
朝日は、「本作の制作時点で、『これは絶対に日本で観たい』と思っていて、配給会社のNEGAさんのおかげでついに劇場公開になりました。試写を観たら、モーガンさんも出ていて、モーガンサロンの見覚えがある部屋に、モット・ザ・フープルの時に着ていたジャケットが掛かっていて、すごく身近に感じられました。曲は後ろで薄くかかっていたのであまり聞こえないかもしれないけれど、オリジナル音源のニッキー参加曲も多数かかっているので、『これもあれも』と曲も堪能できる映画でした」と感想を話した。
『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ』
 
ニッキーをどうやって知ったかと聞かれたモーガンは、「昔はセッションミュージシャンのクレジットがアルバムに載ることもあまりなく、インターネットもなかったので、知る機会はなかったんだけれど、ローリング・ストーンズやビートルズやザ・フーで彼の演奏を聴いて、すごいと思っていました。ただ、様々なスタイルなので、別々の人だと思って、同じ人だとは思っていなかったです。インターネットができて、ニッキーが色んな曲で弾いているということがわかって、こんなに貢献しているのに、なんで当時クレジットをあげなかったんだろう、当時ちゃんと認めるべきだった、と思いました」と残念がった。
 
モーガンは、本作劇中で、ニッキーの演奏のデモンストレーションをしている。「彼のプレイはすごく大胆で、楽曲を変えました。料理でオムレツに塩胡椒をすると断然味が良くなります。その塩胡椒に該当するくらい重要な味付けでした。僕はモット・ザ・フープルで同じような役割で、ボーカルのイアン・ハンターは、『モーガンのキーボードの演奏は、モット・ザ・フープルにおける、ケーキの上の飾り付けのように、それによって格段に美味しくなる』と言われました。ニッキーもそうだったんじゃないでしょうか。ケーキ(バンド)によってスタイルも異なります。モット・ザ・フープルはすごくいいバンドだったから、それに伴ってこちらもいいプレイをするようになりました。」と例えを挙げて話した。
 
「たくさんのバンドとセッションするのは大変ではないか?」という質問には、「違うバンドとセッションするのは、疲れもしないし飽きもしなかったでしょう。ニッキーは最初クラシックを学んでブルースに行き、いろんなスタイルを演奏できるので、それぞれのバンド・ジャンルに対して料理の秘訣があったんじゃないでしょうか。バンド自体を好きになるのが重要です。」と見解を示した。
 
朝日は、劇場パンフレットについて、「パンフに絶対寄稿してほしいという方が2人いました。ローリング・ストーンズ第一人者で、元レコード・コレクターズ編集長の寺田正典さんとザ・フーとキンクスの専門家の犬伏功さん。配給会社からは2000文字という発注だったが、5000字と5500字が来たくらい熱がこもっています。ニッキーの文献は、寺田さんが書いた1995年のレコード・コレクターズのローリング・ストーンズ特集の1つしかない。このパンフレットは超貴重なニッキー・ホプキンズの文献なので、ぜひお買い求めください」と太鼓判を押した。
 
その他のグッズとして、本日朝日とMCの汐月が着た本作のTシャツは、webサイトから受注販売となっている。
 
最後にモーガンは、「スーパースターではなくて、裏方のニッキーのためにこれだけ大勢の方が集まって、すごく嬉しいです」、朝日は、「他の劇場でも満席と聞いています。知られざる英雄のために口コミを広めていっていただければと思います」とメッセージを送った。
 
『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ』

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『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』

 
公式サイト:
https://sessionman.jp
 
公式X:
@thesessionmanjp
 
公式Facebook:
@thesessionmanjp
 
イントロダクション
伝説のセッション・ピアニスト、ニッキー・ホプキンズの軌跡を、時代とともに振り返る音楽ドキュメンタリー。1960年初頭、16歳のときにロンドンの名門・王立音楽アカデミーを自主退学し、サヴェージズのピアニストとしてキャリアをスタート。以降、30年にわたりロックンロール黄金期のミュージック・シーンに欠かせない存在に。50歳の若さで逝去するまで携わったアルバムは250以上、しかも今日に至るまで演奏される名曲の数々に圧倒される。
キース・リチャーズ、ミック・ジャガーをはじめ、多くのミュージシャンがニッキーの天才的な演奏、才能溢れる音楽センスを絶賛。ロックンロール、ブギウギ、ブルースと様々なスタイルを弾け、彼が手を加えると曲の幅が広がり、平凡な楽曲が特別なものになると証言する。本作では、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ザ・フーなど60~70年代のロックシーンを牽引した伝説のバンドや、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックらがこぞってニッキーを指名してきた理由を改めて検証。ニッキーの才能を高く評価する音楽プロデューサー、ともに活動してきたミュージシャン仲間らが彼の才能豊かな音楽性を語るほか、1963年にクーロン病と診断され、生涯にわたる闘病生活を強いられた実態にも迫る。
ニッキー自身のインタビュー、コンサートや録音スタジオでの演奏風景、参加したバンドやミュージシャンとの写真やアーカイブ映像など、ロック史を辿る貴重な資料も多数収録。まさに、ロック史上においてニッキーは極めて重要なセッションマンの一人であり、彼が名曲に与えてきた影響の大きさを知ることになるだろう。
 
 
あらすじ
ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ザ・キンクス、ジェフ・ベックをはじめとする60年代~70年代に数多くのアーティストのレコーディングに参加した伝説のセッション・ピアニスト、ニッキー・ホプキンズ。ザ・ビートルズのメンバー全員のソロアルバムにも参加した稀有な存在である彼は、素晴らしいピアノリフと音楽センスで多くのミュージャンを魅了し、250枚を超えるアルバムと膨大な数のシングル・リリースに貢献した。しかし、この若き天才ピアニストの活躍は病との闘いでもあった。1963年、病院に緊急搬送されたニッキーはクローン病と診断される。闘病生活を送りながらも、30年以上にわたるロック人生において数々のミュージャンと共演し愛された“最高のセッション・マン”の物語を、彼を知る仲間たちが語る。
ニッキー・ホプキンズ
 

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出演:ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ビル・ワイマン(ザ・ローリング・ストーンズ)、ピーター・フランプトン、ピート・タウンゼント(声/ザ・フー)、デイヴ・デイヴィス(ザ・キンクス)、ニルス・ロフグレン、グリン・ジョンズ、ベンモント・テンチ(トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ)、チャック・リーヴェル、モーガン・フィッシャー、テリー・リード、グレアム・パーカー、P.P.アーノルド、ハリー・シアラー、モイラ・ホプキンズ
(アーカイブ映像)ニッキー・ホプキンズ、ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、アート・ガーファンクル

監督・脚本・製作:マイケル・トゥーリン 
製作総指揮:フランク・トルチア 共同プロデューサー:マイク・シャーマン、ジョン・ウッド 撮影監督:ルーク・パーマー 編集:アシュリー・スコット ナレーター:ボブ・ハリス
字幕監修:ピーター・バラカン/朝日順子
原題:“The Session Man”
配給:NEGA
2023年/イギリス/90分/カラー/16:9/HD/5.1ch/英語
©THE SESSION MAN LIMITED 2024

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