![]() |
公開初日舞台挨拶映画『サラバ静寂』『転がるビー玉』『異物 -完全版-』『Love Will Tear Us Apart』などの作品で国内外で注目を集める宇賀那健一監督による反戦をテーマに描いたファンタジー映画『愚鈍の微笑み』が10月20日(金)よりシモキタ – エキマエ – シネマ K2にて劇場公開中です。 10月20日(金)、映画『愚鈍の微笑み』公開に伴い、シモキタ – エキマエ – シネマ K2にて、上映後に出演者による初日舞台挨拶を実施。トリプル主演を務めた田辺桃子、小出薫、森田想、そして監督の宇賀那健一が登壇した。 公開初日舞台挨拶 |
![]() |
キャスト&監督登壇一言ずつ挨拶後、まずは現場で印象に残っているエピソードについてのクロストークからスタート。主演の一人である田辺は撮影シーンについて「撮影期間が二日間しかなく、衣装合わせもぎりぎりで。(森田)想と小出さんは以前共演したことがあったのでそこは心配なかったのですが、長いシーンに加えてかけあいも多くて、最初はどうなることかとドキドキしました」と言及。森田も不安があったそうで「会話のテンポが大切な場面がばかりだったのに、本読みを一切やらなかったのでどうなることかと思いました」と、当時の心境を吐露した。これには田辺も共感したようで「最初会話のシーンは全然噛み合わなくて、スタッフさんの中には『これから二日間大丈夫かな』と思わせてしまったと思います(笑)」と、当時のリアルな気持ちを口にした。このシーンについては、宇賀那監督も噛み合わなかったことが意外に思ったようで「信頼している役者さんばかりだったので僕自身、ちょっと丸投げがすぎたかなと……(笑)。でも噛み合わなかったのは最初だけで、あとは完璧でした」と褒め称えていた。 フォトセッションのあと、一人ひとりが作品に対する想いを話す時間になり、宇賀那監督は「最近は不条理なものを核にした作品を撮ることが多いなか、ロシアとウクライナで戦争が起きた。そのときに自分たちに火の粉がふりかかる可能性があることに気づきました。いまの自分たちにできることは何かと改めて考えたときに作品を撮ることだと思いたち、製作に入りました」と、本作を撮った経緯を振り返る。続けて「こういう時代だからこそ見ていただきたいですし、同時に撮らなきゃいけない作品だったと思います」と伝えた。そしてメッセージとして「本作は大自然の中で撮影し、序盤には美しい鳥のさえずりや川のせせらぎ、木々の揺れ動く音など、自然の情景が鮮明に切り取られています。これは映画館でしか体感できない音であり、映像となっていますので、そういった意味でも、ぜひ映画館へ足を運んでいただきたいです」という言葉を残し、舞台挨拶はあたたかな空気の中、幕をおろした。 |
![]() |
映画『愚鈍の微笑み』下北沢・シモキタ・エキマエ・シネマ K2ほか、順次全国劇場公開。 STORY |
CREDIT
キャスト:田辺桃子、小出薫、森田想 他
監督/脚本:宇賀那健一 撮影/編集:小美野昌史 録音/整音:茂木祐介 音楽:ILA MORF OEL
サウンドスーパーバイザー:大川正義 効果/ミックス:紫藤佑弥 庄野廉太郎
ヘアメイク:寺沢ルミ スタイリスト:中村もやし 助監督:平波亘 國谷陽介 安倍一希
スタントコーディネーター:雲雀大輔 スタントパフォーマー:菅原将暉 VFX:若松みゆき
スチール:ジェイムス・オザワ オープニングデザイン:イリエナナコ 徳原賢弥
協力:StuntTean GOCOO LONDOBELL.inc Vandalism 製作/制作/配給:春巻号
2023年/60分/シネスコ/5.1サラウンド/DCP/カラー/G
Ⓒ春巻号