公開記念舞台挨拶この度、映画『ヴィレッジ』が4月21日(金)より、ついに公開を迎えました。本作は、「村」という閉ざされた世界を舞台に、そこで生きる人々のきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を、圧倒的な映像美と世界観で描き、同調圧力、格差社会、貧困、そして道を誤ったら這い上がることが困難な社会構造の歪みといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す異色のサスペンス・エンタテインメント。 ちょうど一年前の2022年4月21日にクランクインを迎えた本作。撮影から約一年が経った記念すべき4月22日に公開記念舞台挨拶が行われました。 映画『ヴィレッジ』公開記念舞台挨拶日時:4月22日(土) |
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横浜流星、黒木華ら登壇「無事に映画の公開を迎えられて、そしてこうして皆様に作品を届けることができて嬉しく思います」と喜びの心境を明かす主演の横浜流星。 公開前から、“こんな横浜流星はみたことがない”と横浜が魅せる圧巻の演技と作品の世界観に絶賛のコメントが多数届いていた本作。映画の前半と後半で、まるで一人二役の役柄を演じているかのような変貌を遂げていく優というキャラクターを演じた横浜は、「前半は感情を出す術が分からない人間として、内に、内にと沈めていくのが大変でした。でも、少しずつ、コップの水が溢れていくように感情も…。そして美咲と出会って変わっていこうとするんです」と述懐。対する美咲役を演じた黒木が「最初は声もかけづらくて…」と話し始めると横浜は「すみません…」と苦笑い。黒木も笑顔を見せながら、「でも、打ち解けてからはにこやかにくだらない話もできるようになったので、その変化は大変だったと思うし、すごかったです」と横浜が魅せる新境地に現場でも驚いていた様子。 長年、横浜とともに切磋琢磨してきた藤井監督も「長編での主演作は初めてでしたけど、主演としても、役に入り込みすぎて周りがみえなくならないように、という話はしていて。今回、大人になった流星が見れました」と横浜の成長ぶりを讃えていた。作間はさらに、「恵一はとてもピュアな子なので、その感じがそのまま役にも出ればいいなと思って演じていました。最初に台本をもらった時は、社会の縮図を描いた内容に重い気持ちにもなりましたが、ピュアな恵一のような子が少しでも明るい未来に近づけるようになればいいなと思います」と現代日本が抱える闇を描いた物語の中を生きた、若者のリアルな声を届けていた。 藤井監督は「能を描きたい、というのは河村さんからの最初のテーマでもありました。コロナ渦において、エンタテインメントは必要なのか?という問いが議論された時、“エンタメは必要、不滅である”という事を日本最古の芸能を通して描きたいという情熱があったからです」と能が重要なメタファーとなったその経緯と、河村さんから受け継いだ熱き想いを語りかけた。 場内には、先日、本作とのコラボレーションが解禁されたばかりのamazarashiの秋田ひろむが本作を見て描き下ろした新曲「スワイプ」も流れており、amazarashiの大ファンを公言する横浜は「優として生きていた日々を思い出す、大事な曲になりました。MVをみて映画を観ると、また違った感覚になれるのでは?」と映画のアナザーストーリーとして描かれたMVの内容にも触れ(まだ未解禁のMVフルバージョンについて)「すごいものが出来上がったと思います」と今後解禁されるMVの出来栄えに自信をのぞかせていた。 最後に、藤井監督は「観る人の世代や性別、属しているコミュニティによって感想や解釈が変わる作品になっていると思います。自分なりの感想がすべてです。少しでも観た人の心に届いていたら幸いです」とこれから多くの人へと届いていく作品へ込めた想いを明かし、横浜も「村を舞台にした作品ですが、学校や会社など、コミュニティに属している人はどこか、自分に置き換えて観てもらえると思います。観てくださった方の解釈に委ねる作品なので、ぜひ、その想いを共有してください」と明かしつつ、“コロナ渦でエンタメは必要か?”という問いに河村プロデューサーが「日本最古の伝統芸能の“能”」で答えを見出したことにかけ「僕自身、エンタメは必要なものだと思っています。日本の映画の未来のために、映画館で映画を観てくれる人が少しでも増えたら幸せです。今日はありがとうございました」と日本映画界の未来を見据えた想いを明かし、感謝の気持ちとともに舞台挨拶を後にした。 |
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『ヴィレッジ』4.21(Fri) 全国公開 #ヴィレッジ 閉ざされた世界。閉ざされた心。やがて、一炊の夢から醒める。 |
横浜流星 黒木華 一ノ瀬ワタル 奥平大兼 作間龍斗/ 淵上泰史 戸田昌宏 矢島健一/ 杉本哲太 西田尚美 木野花/ 中村獅童 古田新太
監督・脚本:藤井道人 音楽:岩代太郎 企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
配給:KADOKAWA/スターサンズ
製作:「ヴィレッジ」製作委員会
©️2023「ヴィレッジ」製作委員会